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#11 ジョイントベンチャーの可能性

会社の設立以来(その前から)、なんとかしてやってみたいと考えていた事業がある。統合になった学校の跡地をうまく活用して、新しいコミュニティの拠点として再生させる、という仕事だ。

静岡でも今後すごい勢いで、学校が統合され、学校跡地が出てくる。特に壁のコミュニティにとって学校は地域の一大拠点だ。特にコミュニティの中心地にあるような学校が単なる空き地になってしまったら、それこそ地域衰退の象徴にもなりかねない。

もちろん一人会社のテラファイルが学校のような大きな施設を管理運営できるはずもない。けれどもちゃんと手はある。いくつかの企業がタッグを組んでこの事業に挑戦するのだ。

企業が共同で出資して事業に取り組む「ジョイント・ベンチャー」(JV,合弁企業)という仕組みだ。

もちろん学校の跡地利用は通常の合弁企業とはいくつもの点で異なる。
通常の合弁企業の目的は利益の最大化だか、自分にはコミュニティの創造という少しトーンの違う目的がある。
通常の企業活動では利益が安定的に確保されるかぎり、社員を増やして拡大・発展を続けるのが普通だが、この事業の場合には時間の区切りを設けて取り組んだ方が良さそうだ。
時代の変化に応じてカタチを変えていく必要があるだろうからだ。

どのくらいの仲間が集まるかは未知数だが、すでに何社かの企業や組織は興味を示してくれた。
既存の企業であっても現在のあり方が本当に時代のニーズに合致したものなのか模索を始めているのだ。

web3で注目されているDAO(Decentralized Autonomous Organization)とは、おそらくこのようにプロジェクトの目的のための組織の特徴を、もっと明確に反映させたものなのだろう。

そんな時代がやってくるまで、ジョイントベンチャーという選択肢はきっと有効な選択肢になりうるのではないか。