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マガジン限定記事「ロスジェネ非婚女性の哀しみ」

 ここ最近のマガジンで述べてきたように、いま時代精神は大きく変わろうとしている。2000年代から隆盛を迎えた「おひとり様でも大丈夫!」「生涯独身の方が楽しい!」といった個人主義を礼賛する風潮から揺り戻しが起こり「やっぱり早いうちに結婚して子どもを持つ方がいい」という意見に傾く人が増えはじめている。

 また政府もそのような雰囲気の変化を察知し、それを加速させようとさまざまな策を講じている。

 少子化に頭を悩ませる日本社会としては、若い世代に起こりつつあるトレンド変化の小さな萌芽を歓迎し、これを大事に育てていきたいと考える向きもあるだろう。

 しかしながら「結局は結婚して所帯を持つのがイチバンだったね」という中庸への回帰がなされてしまったら、そこから取り残されてしまう人がいることも忘れてはならないだろう。今回の記事でフォーカスするのは、2000年ごろに大学を卒業したポスト団塊ジュニア世代——いわゆる「ロスジェネ世代」の女性たちである。

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