白饅頭日誌：4月18日「なぜ酒を飲まない男はモテないのか？」

　大勢の方から「なぜなのか言語化してください！」とリクエストが寄せられていたこちらのお話について。

( https://twitter.com/ShIma_Megagauss/status/1780057704683520014 より引用 )

　なるほど面白い話です。ちなみにこのポストで紹介されているデータの出典は、結婚相談所を運営するIBJ株式会社がこのほど発行した『成婚白書2023年版』によります。

　この資料によれば、結婚相談所に登録した利用者のうち飲酒習慣がある人とない人を比較した場合、前者の方が後者にくらべて成婚しやすい傾向があり、とりわけ男性で顕著だったことが明らかになったようです。

上図：IBJ株式会社『成婚白書2023年度版』より引用
https://www.ibjapan.jp/information/wp-content/uploads/2024/04/2023IBJseikon_hakusyo.pdf

　このデータについて、そもそも母数はどれくらいなのかとか、100％超のデータを出すくらいなら別の統計手法を使った方がいいのではとか、色々細かいところで言いたいことはあります。しかしながら飲酒習慣によってとくに男性の成婚率に大きな差が出たというIBJの大枠の結論自体には納得感があります。この白書にはほかにも「カネがあれば年の差婚はしやすい」とか「女性は高卒や専門卒の方が成婚しやすい」とか「女性医師は成婚しにくい」とか面白政治的にただしくないデータが出されているのですが、まあそれはそれとして。

　いずれにしてもSNSではこの「飲酒習慣の有無と成婚率の差」のデータが大きくバズり、成婚を目指す男たちからは「よし、俺も今日から毎日晩酌するぞ」といった決意表明も散見されました。

　しかし残念ながら、その手の人がお酒を飲むようになったからといって、必ずしもモテるようにはならないし、成婚率が上がるとは思いません。

　なぜなら――