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ドル円続伸で149円台。円安牽制発言だけでは下げは限定的。


【9/26相場概況】

東京時間、ドル円は早朝に利食いなどで147.70円まで下押し。しかし、仲値にかけて本邦実需の買い観測で上昇すると149円手前で揉みあい。欧州時間、ドル円は、一時149.18円と昨年10/25以来の高値を更新。その後、鈴木財務相による円安牽制発言があると148.75円まで下落。その後は、日米金融政策差によるドル買いと政府・日銀による「円買い介入」警戒感が交差し、148円台後半で小動き。NY時間、9月米消費者信頼感指数・8月米新築住宅販売件数は予想下振れ、7月米ケース・シラー住宅価格指数・9月米リッチモンド連銀製造業指数は予想上振れとマチマチな結果となった。引け間際に、米長期金利が上昇するとドル円は149円台を回復。

【9/27相場観】

鈴木財務相の円安牽制発言があり、ドル円は149.18円から148.75円まで下押しとなった。ここまで来ると、口先介入でこの上昇を止めるのは無理がありそうだ。ただ、円買い介入が実施されれば、5円から10円前後の下落は想定されるので、その後買い戻されるにしても一撃の影響は大きい。
日米金融政策差以外に注目される要因が発生しなければ、ドル円の上昇は続くのではないか。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。上昇トレンドに変調の兆しは出ていない。継続して注視したい。
 
上昇基調継続とみているが、円買い介入が実施された場合、瞬時で大きな下落が予想される。念のためフィボナッチでは下値の目途を計測。計測値は、A=151.94円-127.21円-149.18円・B=127.21円-149.18円・C=137.23円-149.18円で、Cの38.2%(144.61円)あたりがサポートされるかどうか。オーバーシュートするとCの50.0%(143.20円)・Cの61.8%(141.79円)が目途になりそう。
情報・目標値段など、随時X(旧Twitter)で公開。
前回分はこちら
20230927執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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