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ドル円、三者会談(財務省・金融庁・日銀)で介入懸念から急落。

【5/30相場概況】

東京時間、ドル円は140.42円で始まると、本邦実需の売り観測などで、139.97円まで下押し。その後、日経平均の上昇を受け140.80円まで上昇。欧州時間、一時140.93円と新値更新。しかし、「財務省金融庁日銀が本日17時30分から情報交換会合を開催する」と報じられると、円買い介入警戒感から140.12円まで下落。三者会合後、神田財務官が「過度な為替変動は好ましくない」「為替市場の動向に適切に対応する」などと述べると、強い円安牽制が出なかったことを受け140.64円まで反発。その後、米長期金利が低下し、ドル円は139.58円まで下落。MY時間、5月米消費者信頼感指数が予想上振れとなると、ドル円は140.10円まで反発。その後、米長期金利が低下幅を拡大・NYダウ平均が下落すると、ドル円は、139.56円まで下落。

【5/31相場観】

ドル円は、乱高下。日経平均の上昇を受け141円突破かと思われたところに、「三者会談開催」。昨年9月からの円買い介入が意識され、ドル円は急落。昨年の介入は144円超のレベルだったので、若干動きが早すぎる感じがする。とはいえ、日銀が円安の流れを注視しはじめたので、介入に対する警戒は必要になってくる。本日懸念されるのが、米債務上限問題が議決されるかである。米国が完全デフォルトとなる事はないが、格付けが下がると、自動的に債券やファンドの組み換えが行われ、NYダウは一時的にせよ下落となる。週末にかけ米国の重要経済指標が集中しており、ボラティリティーが高そうである。振り回されないよう注意が必要。
  
テクニカル的に、日足一目均衡表では「三役好転」継続で6/2に雲のネジレ。昨日は下落となったが、日足のトレンドを変える程の下落ではない。テクニカル的には上昇トレンド継続。
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20230531執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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