#1730 「つまらない」を封じ込めるのではない
子どもはよく「つまらない」「やりたくない」というネガティブ発言を連発する。
それを教師はよく思わないので、かならずそのネガティブ発言を封じ込めようとする。
「ネガティブ発言はやめましょう」
「つまらないなんて言いません」
「そんなことを言っても仕方ありません」
こんな指導をして、子どもの「つまらない」を封印しようとする。
そして、子どもはそのモヤモヤを内に押し込むようになり、それが歪んだ形で発散されるようになる。
これが繰り返されることで、学級がますます荒れていくのである。
アプローチの仕方は「そこ」じゃない。
「つまらない」を封じ込めようとしてもダメなのである。
そもそも、なぜ子どもは「つまらない」と感じているのか?
ここからスタートしなければならない。
それは、教師が依然として「画一的な一斉授業」を横行しているからである。
それが子どもたちに合っていないので、「拒否反応」を示しているだけである。
だから、「つまらない」という言葉は自然な反応なのである。
それを無理に封じ込めても、根本的な「問題」は解決していないのである。
では、どうすればいいか?
それはただ一つ。
画一的な一斉授業を排し、「子どもに学びのコントロール権を返す」ことである。
これしか解決方法はないのだ。
そして、この解決方法は、子どもの「つまらない」をなくすだけではなく、子どもの「主体性」も回復し、「資質・能力」も向上されるのである。
子どもは「水を得た魚」のように主体的に学び出すだろう。
「つまらない」などど口にすることはなくなるだろう。
そして、資質・能力も育成されるだろう。
なので、「つまらない」という子どものせいにするのではなく、教師自身の授業方法を見つめ直し、それを変革することが求められるのだ。
根本的な問題解決は、この道しかないのである。
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