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#1686 子どもの主体性を育む言葉がけ

今回は、宗實直樹氏の著書『子どもの主体性を育む言葉がけの作法』から学んだポイントを整理していく。

・主体的学習のレベル
①課題依存型 ②自己調整型 ③人生型

・子どもの主体性=価値志向性
→重要な価値を認識し、考えや気持ちがその方向に向かって進んでいくこと

・子どもに問いかけ・質問をする
→思考させ、自己決定を尊重する

・子どもの成功体験を強調する

・非評価的な姿勢で、共感的に対話をする

・「子ども理解のための見取り+言葉がけ」はセット

・言葉選びのポイント
①引き算で簡潔にする
②イメージが湧く言葉にする
③響きがよいものにする

・Iメッセージを重視する
→素直に受け止められる

・教師が自己開示する

・表面的な行動だけではなく、内側の気持ちをほめる

・一人の子どもだけではなく、それを引き出した周りの子どもたちもほめる

・当たり前のことにも目を向け、それを価値付ける

・「フリ」「オチ」のあとに「フォロー」を入れる

・子どもが考えもつかないような「視座の転換」を促す言葉を使う

・「問い」を投げかけ、放任せず、信じて待つ
→子どもの自己決定を尊重する

・学級の問題には「PDCAサイクル」で対応する

・授業中に使う教師の言葉がけ
①授業内容伝達言葉(知識・技能)
②ファシリテーション言葉(思考・判断・表現)
③自己表現的言葉(人間性・態度)

・教師が指導言を駆使する「攻めの授業」ではなく、「価値付け」「ファシリテート」する「受けの授業」を意識する

・子どもと一対一でやり取りすることで、全体に「前フリ」をする

・良い「学び方」や「見方・考え方」が出たら、その都度価値付けする
→重要な学び方や見方・考え方が習慣化していく

・行事指導のポイント
➀ゴールイメージの共有
②必要な仕事と締め切りの共有
③具体的方法のモデリング
④部分的なものから子どもに任せる
⑤振り返り・評価をする
⑥任せる部分を増やしていく

・「停滞」や「失敗」を前提にする


以上が、書籍からの学びである。

言葉がけの前提として、教師側の「マインド」、そして子ども個々の「見取り」が欠かせない。

一人ひとりの子どもを尊重し、見取りをした上で、実際の言葉がけを考え、実践していくようにしたい。

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