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壱岐島の旅レポ/行きたい旅先なのに、段々と憂鬱になってくる。旅ブルー現象について

屋久島に戻る前に、福岡の博多港から高速船1時間程で行ける長崎県の島・壱岐島へ訪ねてきた。


壱岐島へ

睦モクヨンD.Dカフェ&チリトリ自由食堂

博多港から朝8時発の高速船で9時すぎに
壱岐島の西側、郷ノ浦港着

日本神話に縁のある壱岐島のことを、昨年の秋分あたりから何故か気になっていた。体調も回復して、屋久島に戻る前になんとなーく別の島を1ヶ所はさみたい…という謎の直感があったので、帰りは福岡空港からの屋久島直行便に乗ることにして初・壱岐島へ。

睦モクヨンD.Dカフェ

せっかく行くので3泊4日のゆっくりめの日程。初日は結構強めの雨が降っていたので睦モクヨンD.D cafeへ。2023年4月に出来た木造建築の4階建ての建物で、1階はカフェ、2階は宿、3階はコワーキングスペース、4階はレンタルスペースとなっている。

旅の1日目が雨なことは時々ある。特に離島で。そういう時は浄化の雨なのだということで屋内の時間を愉しむことにしている。パートナーはPCを取り出し仕事を進めたり、私は壱岐について調べものタイム。

しばらくするとお昼時になり、せっかく島に来たのだからお寿司食べちゃうかと話題に出るも行きたいお寿司屋さんはその日は夕方からの営業だったため、スパイスカレーが食べられるチリトリ自由食堂へ。

魯肉飯&カシミールカレーの合いがけ(手前)と
壱岐ランカカレー(スリランカスタイル)のプレート。

どこへ行っても、美味しいカレー屋があると入りたくなる病の私たちは自由食堂さんに吸い込まれて行きましたが、美味しかったです。(プリンも美味)食べ終わる頃には雨も上がり穏やかな天気に。

…と始まっていった今回の壱岐旅ですが、タイトルにもある「旅ブルー現象」について書いていきます。 

龍蛇神神社近くの駐車場から
島の東側・龍蛇神神社

旅ブルーとは何ぞや

個人的な造語ですが、マリッジブルーならぬ旅ブルー現象とは何か??というと、旅に出る前にこんな状態・現象になる方はいないだろうか。

○行きたくて決めた旅先なのに、段々憂鬱になってきたり面倒くさくなってくる。
○パッキングや準備になかなか手がつかない。
○気力が湧かなくなってくる。
○不安や心配、様々な感情が湧いてくる。
○気持ちわるくなったり、体調に変化が出てくる。

…私はよくなってます。笑
今回の壱岐旅前にもなってました。

この現象は、初めての一人旅の時からずっと起こり続けていて、一体何なんだろう…とずっと思っていたのですが、最近こういうことなんですねと言語化できるくらい自分の中ではっきりしてきたので書いておこうと思います。

あくまで私の場合はなのですが。
旅の前にブルーになるその理由とは。

○未知の場所や体験をする前の、本能的な恐れが出てきている。
○その旅をすることで、変容が起こることが直感的にはわかっているので、それらに対する様々な感情やエネルギーが湧いて出てくる。
○いわゆる聖地やパワースポット、新しい場所に行く前は自分自身をクリアにして身軽になる必要があったりするので、旅に出る前の準備ワークとして様々な感情や状態、エネルギーを炙り出すことで備えている。
○航空券や宿を予約した時と出発直前までに時間差があったり、心境が違うときがある。
○上記の理由によって心身に変化があったり、憂鬱になったり(パワーが必要なので)面倒くさく感じられたりする。

こわがりなのに、旅に出る。多分今後も、私はこの旅ブルー現象になると思うので自分のために書いてます。毎回「あー、行きたくて決めたのに何でこんなに憂鬱で気力が湧かないんだろう…」というのをやりがちなので。笑

つまり、ブルーになっているというよりは、準備ワークなんだよってことを過去と未来の自分に申し伝えておきたい。この旅ブルーは私の場合、一人旅でも複数旅でも発動する。あと周りの話を聞いていると、巫女さん的な性質がある人は旅ブルー現象が起こりがちなのかなという印象。

島の東側・左京鼻

一方で旅ブルーが全く起こらない人もいるわけで、一緒にいるパートナーはそのタイプ。他の旅ブルーにならない友人知人の話を聞いていると、旅ブルーにならない人の特徴はこれまた独自の極私見ですがおおよそこんな感じ。

○その旅先で変容や浄化が起こる必要がない。
○あくまでエンジョイすることが旅の目的。
旅に哲学的な問いや精神的な探求要素を求めていない。
○HSPやエンパス的要素があまりない。
○旅ブルーになる要素があっても、フィジカル面や全体的なエネルギーが強いため、体力やパワーでカバーできる。

パートナーの場合は、繊細さや哲学的要素が無いわけではないのだけど、彼は体力面やバランス感覚が強いのでその全体的なパラメーターの高さによって様々なことをカバーしている感じがする。

そんな私にも、過去に全く旅ブルーにならなかったことがある。それは、友人同士の旅行でそのメンバーの中に片想いの相手がいた時。なんのこっちゃですが、当時はその旅行があまりに楽しみすぎて、興奮度高すぎて旅ブルーになることがなかったわけです。そんなに興奮できてよかったね、青かったなー…と思いますが、あんなに準備段階からワクワクした旅行はない(遠い目)

今回1番好きだったカフェ、morino cafe@ten
白を基調とした素敵な内装と空間でした。
ランチやデザートも美味。二十四節気に合わせてハレの食事という特別メニューも月2回しているそう。

そんなわけで、毎回「えいやっ(古?)」と気合いを入れて旅に出発していることが多くて結構毎回てんやわんやしてます。いざ出発すれば切り替わり、美味しいものを食べーの神社巡りしーので元気にしているのですが。

そして、旅ブルーに対する対応策とは。 

○ひとまず、やる気がなくても旅行カバンを出す。パッキングしなくてもいいから、とりあえず部屋の見える場所に出しておく。

○湧き出てくる気持ちや感情を否定しない、責めない、押し込めない。その出てきた想いに対してそっかそっかと寄り添ってみる。

以上。20年近く旅ブルーになり続けてきましたが、対応策は主にこの2つ…。旅行カバンやキャリーをひとまず出して、不安や旅に出る現実を眺めながら、できることを少しずつ取り組む。旅ブルーに全くならない人からしたら、ややこしっ。という話だと思いますが、こちとらまじでやってます…笑

壱岐島の宿について

Lamp壱岐-糸-平山旅館(月の間)

壱岐の温泉は鉄分や塩分豊富で赤褐色でした。

さてはて、壱岐島情報をもっと知りたいという場合に向けて宿泊についてレポしておきます。今回は3泊とも別の宿にしました。その中でどこかひとつをおすすめするとしたら平山旅館かと思います。海鮮が美味しい…今まで食べた海鮮のコース料理の中で1番美味しく豪華な内容といっても良い程でした。

他のふたつのLamp壱岐と糸については、宿の方が素敵で食事も美味しかったのですが、個人的にはちょっと合わない部分もありました。(Lamp壱岐は近所のクラフトビール屋の音楽が部屋まで聞こえてきたり、糸さんは各所に置いてあるアロマデフューザーの香りが合わず苦手だったという。それさえなければ…神経質なワイ。)

Lamp壱岐に隣接している「蔵呑み処らんぷ」にて。
壱岐牛のロウリュ蒸しが美味しかった…。
平山旅館の夕食は、刺身盛、イカ刺し、ウニ、サザエ、鮑…と、これ以上ない程の豪華さでした。特に海鮮好きな方にぜひ。

宿については、当方アラフォーなこともあり、もう色々妥協したりできなくなっちゃったなという感想です…。20代の頃は1泊1500円のドミトリーに泊まっているのが楽しかったり、夜まで音楽が響いていてもあくまで賑やかさと捉えていたように思うのですが(また遠い目)ま、変化を愉しんでいこうと思います。

まとめ

日帰りも出来る島なので本当にお好みですが、カフェへ行ったり神社行ったり…2泊あると充分周りやすいかなと思いました。車で20分走らせれば各所に行けることが多く、そこまで大きくない島なので移動はしやすかったです。

今回、屋久島に戻る前に別の島をはさんだ方がいい…という謎の直感があって前から気になっていた壱岐を訪ねてみたのですが、壱岐に行くことで屋久島のことや輪郭がわかりやすくなって、屋久島に住もうとなった3年前の気持ちを思い出すことができて良かったです。あと平山旅館の夕食、ほんと美味しかった…(食欲)


おまけ。屋久島の家に帰ったら、突然謎の猫が現れ家の中にふつうに上がりこみ自分の家のごとく寛ぎ出した件。一体。

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