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ひとつの道をまっすぐ行かない私。


元々刑事弁護の世界に興味を持って弁護士になりました。

このことは、以前お話ししたとおりです。


今いるのも刑事弁護に注力している事務所。

ですが、当の自分は、刑事弁護人から程遠くなっています。

今はすっかり家事系弁護士。

厳密に数えてはいませんが、たぶん手持ちの事件の中では、離婚や家族、親子にまつわるものが半数近くだと思います。


そうすると、普段の業務は8割がこういう事件に割かれている感覚です。

こういう家族関連の事件は、書面を書く手間はそれほどありませんが、調停で長い時間拘束されたり、依頼者の方と打ち合わせたり連絡を取り合うことが多く、ハンドメイドな対応が迫られるからです。


家族関連の事件が増えたきっかけは、家事調停官の仕事を4年間やったことにありました。
週1回裁判所で調停を担当する仕事は、私の弁護士としての注力?分野を自然と変えたような気がします。


弁護士15年目にしてすっかり家事系弁護士なのだから、この先もずっとそうなんだろう…と思われそうですが、自分ではそうとも限らないかなと思います。


今の事務所に永遠にいるわけでもないですし、ところ変われば仕事も変わるかもしれないと思います


何より自分は、自分の仕事は求められるものがあって決まるものと考えていて、これをやりたい、これだけやっていきたいという欲がないのです。


逆に言えば、ニーズがあるのならやるというのが仕事だと思っています。


刑事弁護に勤しむ人たちは、一生涯を捧げる人も少なくなく、そういう姿を見るとすごいなと思うと同時に、自分にはできないと思ってしまいます。


こだわりのなさは、仕事の幅を少しずつでも広げられる強みではあると思います。


ですが一方で、なかなかスペシャリストになりずらい点ではウィークポイントかもしれないという気もするのでした。

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