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山部泰司個展「山水と絵画のかさなりとつらなり」2022年12月13日(火)ー25日(日)12時〜18時(月曜日休廊)

雨が上がり、散り紅葉が美しい、京都岡崎。
ギャラリーモーニング、展覧会のご案内です。

山部泰司個展「山水と絵画のかさなりとつらなり」
YAMABE Yasushi Exhibition "SANSUI"
Sansui and Painting works Overlying layers and continuous waves
2022年12月13日(火)ー25日(日)12時〜18時(月曜日休廊)

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2022/11/yamabe-yasushi-sansui-1213-25.html

私は作品をつくるとき、ほぼ、下絵はつくりません。キャンバスの上に直接、線の集積でイメージを探ります。描くときには漠然とした、あるいは明確なイメージが五感を伴って存在しますが、それらの感覚は描くことで変化します。描いた線やかたちが違うなと感じると乳白色の絵の具でかたちを覆って隠して描き直します。何度も描き重ねながら構図が大きく変わってしまうこともあります。そして、私の山水はキャンバスの空間と時間の中で生まれます。
ゆえに、一枚の絵画の中には、無数のドローイングが織り込まれています。
近年、コロナ感染症流行以前には、蘆山、黄山などに旅して取材しましたが、感染症防止の移動制限の状況下では、国内の自然に接することが多くなってきました。iPhoneに「滝」と声をかけ、表示された滝に行き、そこでまた次の「滝」を検索することをやってみました。無名の滝がヒットすることがあれば、有名な滝がでてきたりと、主観を排する楽しさがありました。
今回のタイトルの「かさなり」は、絵の具の層の前後の重なりと画面の上に遠景を置く上下の重なりの二つの意味が込められています。
また、「つらなり」は山の稜線のような横への連続性が心地よいリズム感を生み出し、場所の移動をも一本の線のように表すことで、世界の分断を接続するメタファーもあります。
本来、相容れない価値観から一つの風景、山水が成立する、見る人の想像力に助けられて山水に見えるようなあやういバランスの作品を展示します。/山部泰司

YAMABE Yasushi
1958 岡山県生まれ
1981 京都市立芸術大学美術学部美術科卒業
1983 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

1981 年からギャラリー白/大阪、ギャラリーすずき/京都、ギャラリーココ/ 京都、ギャラリー16/京都、ギャラリーQ/東京、村松画廊/東京、LADS GALLERY/大阪、ギャラリーあしやシューレ/兵庫などで個展、グループ展多数。

ほかに2008 「山部泰司展 ~変容する絵画~ 奈義町現代美術館/ 岡山
2016「山部泰司展 ~ここから始まる風景画~」奈義町現代美術館/ 岡山
2018「ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代」国立国際美術館/大阪
「アートの今・岡山展 2018 Call&Response 呼応」、 岡山天神プラザ、高梁市歴史博物館、華鴒大塚美術館、~ 2019巡回/岡山、
2019「美作三湯芸術温度 山部泰司展 八景山水」湯原温泉八景/岡山
2019「生きてゐる山水 廬山をのぞむ古今のまなざし」岡山県立美術館/岡山
2020「三密回避展・休廊中」ギャラリーパリ/横浜、「ドローイングの可能性」東京都現代美術館/東京
「Remort lands」Zuleika Gallery (ウッドストック・イギリス)
2022「関西の80年代」(兵庫県立美術館)
   「山部泰司展 光る風景、動く山水 真庭編」真庭市立蒜山ミュージアム(岡山)
「山部泰司 青波緑風山水図展」岡アートギャラリー/岡山
「美作三湯芸術温度」湯原温泉八景/岡山 など

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無数の線描からなる青い世界。風が吹き、水が流れ、何者かの羽音、息遣いまで聞こえてくるようです。
岡山、兵庫での複数の展示など多忙の一年を締めくくる個展。
30点あまりの作品のほか、小さな紙に描いたドローイング、蒜山ミュージアムでの個展カタログなど展示しています。
ギャラリーモーニングでは2020年12月以来2年ぶりです。/gallery morning

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