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さかいはるか個展「いびつでやさしいIII」

快晴京都。京都市京セラ美術館では京都市立芸術大学の作品展が開催されています。
美術館東門から徒歩3分。gallerymorningkyotoから展覧会のお知らせです。

さかいはるか個展「いびつでやさしいIII」
2022年2月11日(金)~20日(日)/12-18時・月曜休み

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2021/12/sakai-haruka-2022-211-20.html


悠然と漂う空洞のような生き物を描いている。
ふと窓の外を見ると、漂う雲が大きな鳥に見えた。
その時、今まですっかり息を止めていたことを思い出して、大きく深呼吸した。
雲はゆったりと流れ、ちぎれては取り込まれ、形を変えながら正体をとどめない。
次に振り返ったときには、もういなくなっている。
わたしたちの抱えるいびつさや矛盾、不完全さ、孤独。
そういうところに人間らしい素朴な美しさを見出している。
すべてはいびつなものたちによる、やさしい物語である。
支持体に和紙を使うのは、柔く食い込む感触が繊細な肌の質感に近く、多層的な白が虚無の奥深さを思わせるからで、
描画材に色鉛筆を使うのはアナログテレビの砂嵐(赤ん坊が泣き止む)のようなザラザラとした質感が内的世界の心地よさを感じさせるから。
ふと自然に目があって、息をすることを思い出すような絵が描きたい。/さかい はるか


SAKAI Haruka 略歴
1990生まれ 大阪府在住
2009 大阪府立三島高等学校卒業
2013 京都市立芸術大学院 美術研究科絵画専攻 卒業
2015 京都市立芸術大学大学院 美術研究科油画専攻 修了

個展
2012 酒井遥 個展/gallery i(京都)
2012 酒井遥 個展「 Oval 」/京都市立芸術大学内ギャラリー
2014 酒井遥 個展「ハレ」/ギャラリーモーニング(京都)
2014 かしましドローイング展/京都市立芸術大学小ギャラリー
2016 酒井遥個展「吊革の森」/ギャラリーモーニング(京都)
2017 さかい はるか 個展「余白の人たち」/ギャラリーモーニング(京都)
2018 さかい はるか 個展「正気の花」/ギャラリーモーニング(京都)
2020 さかいはるか個展「いびつでやさしい」/ギャラリーモーニング(京都)
2021 さかいはるか個展「いびつでやさしい II」/ギャラリーモーニング(京都)

グループ展
2012 油画三人展「カーテンプール 1」/京都市立芸術大学内ギャラリー
2013 油画三人展「カーテンプール 2」/京都市立芸術大学内ギャラリー 

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身体の内のような、逆に身体を取り巻くすべてのような世界。
『「いびつでやさしい」形や生き物は曖昧な形(あいだの形)をしていて空洞。
見るたびにこたえが変わるようなものを描いている。これがなにかは重要じゃない』(さかい)

学生時代の油絵からここ数年の色鉛筆だけの表現へ。迫ってくるような強さではなく、やわらかく包み込まれるような優しさがあります。/gallery morning

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