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私の仕事

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2000年3月に開校した寺子屋かめいも、2025年3月には25周年を迎えます。そのための準備を進めたいと思っています。その一つとして、私の思いや寺子屋でのエピソードをまとめていき… もっと読む
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自然に学んでしまうこと

この仕事を始めて23年と3か月ほど ・・・なぜだろうと考えてしまうことがある。 多くの子どもたちが 人の話をきちんと聞けないこと、聞こうとしないこと 英単語・漢字だけではなく、「用語」を覚えるのがとても苦手なこと 人が読み上げているものを一緒に目で追うことができないこと そして 相手の意図や求めていることにこたえようとしないこと 一方、少しずつ、するべきこととして説明をするとほとんどの子どもたちが少しずつできるようになっていく。 ということは、 彼らは、そ

やばいは禁句です‼️

5月、まだあと1週間ほどあるけれど、いろんな再会と出会いの月になっている。 GWだけではなく、先週末にも、卒業生たち、同級生たちに会った。 また、4月末から母が入院していて、その手続きやなんやらで出会った人たちも多くいる。 先日、新しく出会った人たちとの話の中で、寺子屋では「やばいが禁句」であるという話をした。 私のスマホケースが今、こんなケースなので、ときどき、初対面でも話題にのぼる。 そして、なぜ、寺子屋では「やばい」が禁句かという話をする。 まずは、何でも「

学習塾で目指すもの

私は、17歳で最初のアメリカ留学から帰国後、本当に父の塾を継ぎたいと考えたとき、どんな塾にしたいかというイメージとして、2つの軸を考えた。 自分のように、1度は松阪を離れ、学びや経験を積んだあと戻ってきてくれる若者が育つ塾 そして、老若男女が学ぶコミュニティセンターのような塾だった。 ー松阪に帰ってきたら、塾ぐらいしか英語使ってする仕事ないですよね。 と、ある方ー地元では名士の1人に入る人ーに、塾を始めた当初言われたことがある。 私は、父の塾を継ぐことを目標に 東

ノート

今は30代になっている生徒が中学生だったときー 学校の数学の先生が、 ー数学のノートをケチる人は、数学が得意にはならない。 と、おっしゃったという話を聞いて そうだ!そうだ! と、言ったことがある。 それを、しょっちゅう思い出す。 それは、数学だけではなく、英語も、他の科目も同じだと思う。 あとから、先生に見せたり、自分が見直して確認をしたりするためにノートはとるものだ。 あとから見直しづらいほどつめつめだったり 行の最後まで埋めるために単語が途中で切れてい

シャープペンシル

来週から来てくれることになった新入生の小学生の面談をしたとき 小学6年生くんが ーこの塾ではシャーペンは使えますか。 と、聞いてきた。 私は ー使っても良いけれど、男の子に特に多いんだけれど、分解したりして、シャーペンが集中力を削ぐ場合は、このクラスではシャープペンシル使用禁止、鉛筆を使ってください。と言う場合があります。 と、伝えた。 それを聞いて、彼は ー鉛筆にしといた方がいいかも。 と、笑っていた。 筆記用具にはいろいろと悩ましいことがある。 鉛筆

GW休暇 ⑤

GW休暇5日目ー5月2日 夜、現在名古屋で理学療法士をしている卒業生がお顔を見せてくれた。 コーヒーとお菓子を持って。 寺子屋創設年に、中学1年生だった彼。すでに付き合いも24年になろうとしている。 大学を卒業後、専門学校に通っていたので長い間学生だったけれど、今は名古屋の大学に通う寺子屋の卒業生を食事に連れて行ってくれたり、私の健康を気づかったり、落ち着いた社会人となっている。 先日、ドバイ在住の友人と話したとき、 ーできれば、小学生のうちに入塾してほしいんだよ

GW休暇 ②

寺子屋のGW休暇2日目-昭和の日 夜、ドバイから一時帰国中の幼馴染が寺子屋に立ち寄ってくれた。 いろんな話をしていたら、気が付いたら、日付が変わっていた 笑 彼女との出会いは、たしか、私が小学2年生か3年生のときー 仲の良かった級友のご近所に住んでいた1つ年下の女の子だった。 小学校卒業と同時に私は私立中学校に進学、しばらく会っていなかったのだけれど、高校で彼女が私の通う高校に入学してきた。そして、私は高校留学で、1年留年ー同じクラスにはならなかったものの授業によっ

GW休暇 前 

土曜日、大学生アシスタントと少し長く話をした。 ー今年は、英語の授業があるんですけれど・・・ から始まった話、 ー1月から12月も英語で言えない人たちがいるんですよ。 と、続いた。 大学生の話だ。 彼は「書けない」ではなく「言えない」と言っていた。 もはや、そんな報告に微塵も驚かない私もどうかと思うけれど、 やっぱり、何かがおかしいとは思う。 そして、その日、私の最初の授業は小学3年生の算数だった。 こちらの説明や質問を無視して消しカスで遊んでいるので、何

てらこやのひび ㉒

ー実力テストは、成績に入らないから(点数悪くても)いいかなと思う。 ー私、社会は無理なんさ。 ー単語覚えるん無理。 そんな言葉を生徒たちから聞く度、大人たちの子どもたちの学習への導き方のまずさを思い知る。 勉強は、成績のためにするものではない。 「無理」は、おそらく自分としては努力しているつもりでも、点数がとれないということから来ている発言だ。 そして、彼らの学習への取り組み方を聞いてみると、 ひたすら単語を書いていたり、 やみくもにワークを何回もしていたり 授業で

休日前のつぶやき 

昨日、 ー楽しいのは、今だけやろ、若い、青春の間だけやろ というようなことを女子高校生が私たちの前で言い放った。 彼女の担当講師(寺子屋2期生 40代)が 「なんか、それ、私や亀井先生の年齢になったら楽しくないみたいに聞こえるけれど・・・」 と、応えていたのを聞いて、 この春、大学を卒業して社会人になっているはずの学年の生徒が、高校生のとき、同じようなことを言っていたのを思い出した。 ーちなみに、青春ってどういうこと? と、そのとき、私は聞いてみた。 彼女の

てらこやのひび ㉑

最近、中学生、高校生の使う言葉、特に略語について注意することがまた増えてきた気がする。 以前から、キモイとかムズイでも注意する私だけれど、そういうすでに社会で市民権を持っているように思える言葉だけではなく、「それ、略する必要ある?」とか、「君たちの言葉が、みんなに通じると思ったら大間違い!」とか、言いたくなる略語、言葉がまた増えている気がする。 キモイは、わざと、「気持ちいい」と言う意味で掛け合いをしてみる。 ムズイは、「かゆいの?」と聞いてみることにしている。 笑 一

てらこやのひび ⑳

桜の季節の終わりに近づいているけれど(我が家でも、ソメイヨシノはもう葉桜だけれど、八重桜はまだたくさん咲いている)、 いろんな花が庭にも、道にも、公園にも咲いている。 タンポポやオオイヌノフグリ、カタバミ、クローバーなどの草花や、ツツジ・ドウダンツツジ、アケビなどなど・・・ 春だなぁ~と思うと同時に、私は、少し憂鬱になる 笑 夏が近づいてくるからだ。 そして、冬の冷たい朝が恋しくなる。 暑いのは苦手ではないけれど大嫌いな私は、夏が近づいていると感じると、本当に憂鬱

Quotation

ときどき読み返して、そうだ、そうだ!と自分に言い聞かせる言葉だ。笑 同時に、寺子屋を始めるとき同級生のスタッフと話をしたことを思い出す。 ー女は、思い込みと思い切りが大事。 今でもそう信じている。 そして、ここの「女は」という部分を削りたくはない。 私は、日本で生まれ育ち、高校2年生の1年と大学院の修士課程で、アメリカで教育を受けている。これが可能だったのは、両親の理解以外に、多くの先人たちのおかげだと思っている。 でも、私は、欧米に倣った男女平等、女性の社会進出を

Lessons to be learned

昨日会った同級生が 彼女の職場に最近ときどき来る、とても失礼な態度で他人に怒りを露わにする人について ー子どものときに、褒められたり認められたりがなかったり、少なかったりするせいなのかなぁと思うんだよね。 と、言っていた。 ー褒めて育てる と、よく言われるけれど、私はその効果に懐疑的だ。 「褒め殺し」なんて言葉もあるけれど、褒められ続けたら、逆に不安になるように、きちんと叱ることの方が時間はかかっても、子どもたちは大人からの愛情を受け止めやすいのではないかと思うの