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女優がプログラミングを学んで思ったこと。

わたしは「ベンチャー女優」と自らを名付け、女優なのにビジネス書を出してみたり、まだ流行っていないころからYouTube番組のMCを務めていたり、一風変わった活動を、かれこれ11年間も続けています。

自分的には、できそうなことを探して、ただただ必死に歩いてきただけです。

しかし周りからみると、舗装もされていない山道を己の力で切り拓き、道を作りながら、まだ誰も知らない山を登りつづけている。そんな風に見えているみたいですね。頻繁に言っていただくようになりました。

確かにたったひとりで、どこにも所属せずフリーランスのまま、すべての業務を自分でこなしながら、芸能界で前例のない活動ばかりしていると、勇気ある冒険者、時代の開拓者のように、見えるのかもしれませんね。

自分の人生がそんなカッコいいものには、到底思えていません。でも確かに、たくさんの「挑戦」や「失敗」とともに歩んできた人生だなとは思います。

ですので今日は、わたしが実際に挑戦してきたことを、具体例とともにお話ししたいと思います。

女優、プログラミングを学ぶ

わたしの本業は女優です。

そんなわたしは、2021年の4月から10月までの半年間、ガチのプログラミングスクールに通っていました。仕事で。

もう少し丁寧に説明しますと、Webメディア新R25さんとのタイアップ企画で、わたしは半年間、ガチのプログラミングスクール「テックキャンプ」に通学。それに密着をしてもらいながら、本当にプログラミングができるようになるのか検証するという、お仕事をやらせてもらったのです。

挑戦中から、応援して下さっていた方もいらっしゃるかもしれませんね。その節は、ありがとうございました。

ことの発端から、チャレンジの過程、そして企画の終了まで、こと細かに取材し、記事にして下さっておりますので、全容が気になる方は、ぜひご覧になってみて下さい。

▷記事はこちら https://r25.jp/article/931014045419375923 

きっかけは「プログラミングをやってみないか?」という、1通のメッセージ。詳細を聞いてみると、以下のような感じでした。

  • プログラミング企画をやってほしい

  • ガチのスクールに通ってもらいたい

  • 最後には、オリジナルアプリも作ってもらう

  • 1日3時間以上を毎日半年間(計600時間以上)は勉強してほしい

  • できれば3月から始めてほしい(メッセージが届いたのは1月)

  • みっちりと密着をさせていただく

想像の何十倍も、過酷な内容だったのです。価値ある企画だと頭では理解できるが、でも恐い……

「やる」と決断するまでに、数十日はいただいてしまったでしょうか(汗) それはもう、他のお仕事を決断するのとは比べものにならないほど、悩みに悩んだことを覚えています。

  • 無事に完走できるだろうか?

  • 女優のわたしになんのメリットがあるだろうか?

  • 本当にプログラミングができるようになるのだろうか?

  • スキルを身につけて、未来に活かせるのか?

  • 他の仕事との両立ができるのだろうか?

  • 勉強時間を確保できるだろうか?

  • 内容を理解できるだろうか?

  • 失敗したら、なんて言われてしまうんだろうか?

などなど。
不安に思っていた要素をあげてみると、キリがありません。

当時は、あたかも自分が悲劇のヒロインにでもなったかのような、生死を分ける決断を迫られているような。そんな気分にさえなっていた気がします(笑)

そういえば、挑戦の決断をするときは、いつもそうでした。

“この決断がわたしの人生を大きく左右するから、正しい決断をしなければいけない”

すべてのタイミングにおいて、ものごとを大きく捉えては自分を追い詰め、さらに悩んで、またさらに決断するのが恐くなって……この「挑戦が恐くなる無限ループ」を、見事に循環している気がします。

しかもわたしは、根っからの超保守的人間。先週のコラムでもお伝えしましたが、もともと「挑戦」や「失敗」にとても強く恐怖心を感じるタイプです。

▷前回のコラムはこちら https://note.com/teradayuki/n/n278834138eae

行動からしか人生は変わらない。だから、不安になっても無駄。そう頭ではわかっているものの、恐いもんは恐い……これは今もまったく変わりません。

挑戦は、「こんなもんか」の積み重ね

そう、やる前は超不安なんです。いつだって。

でもたいていの挑戦って、やってみればなんだかんだでできてしまうし、不安に感じてたこともなんとかなるし、助けてくれる人だって現れるし。

今思い返せば、ほとんどの挑戦において、終わったときに「こんなもんか」って気持ちになったんですよね。

少なくともわたしは、そうでした。

プログラミング企画だってそうです。やる前はこの世の終わりくらいに悩んだけど(笑)、1日3時間以上の勉強も、他の仕事との両立も。やり始めてみたら、なんとかなったんですよね。

それどころか、わたしこんなくだらないことまで不安に感じててアホやったな! って、自分に呆れてしまったほど(笑)

たくさん挑戦すれば、自ずと「こんなもんか」と思う回数も増える。そうすることでいつの間にか、挑戦すること自体への恐怖心が、薄れていっているのかもしれません。

いまだに、挑戦は恐いです。挑戦を目の前にしたときは、「挑戦が恐くなる無限ループ」を循環してしまうし、挑戦が大きければ大きいほど、この世の終わりくらいに悩みます(笑)

でも最近は、決断までにかかる時間が少し短くなった気がするし、なにより挑戦の回数、決断の回数を増やすことができるようになった気がするんですよね。

「こんなもんか」

わたしのなかに、溜まってきたのかもしれません。

恐いながらもたくさん挑戦をして、これからも小さな「こんなもんか」を、積み重ねていきたいなと思います。

ほなまた、来週!


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