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フリーランスで生き残るために、わたしが意識している予定の入れ方。

「あれ?5月、めっちゃ暇かもしれん……!」

3月終わりから4月くらいにかけて、そんなことを感じておりました。5月のカレンダーが、スカスカだったのです。

しかし、蓋を開けてみるとどうでしょう。
新しいお仕事が決まり、撮影のスケジュールが入り、打ち合わせが入り……なんだかんだ毎日やることに追われていて、バタバタとした日々を過ごさせてもらっておりました。

そんな5月を過ごしていてわたしは、過去の自分に、力強いメッセージを届けたくなったのです。

『焦りで、スケジュールを埋めるな』

安心感が、ほしかった

大学卒業と同時に、フリーランスになったわたし。いきなりお仕事があるはずもなく、女優業はもちろん、芸能に関するお仕事が、まったくありませんでした。オファーをいただけることなんて、ほぼゼロだった。

これからどう生きていったらいいか、未来のビジョンもまったく見えず、焦りと不安が、毎日に充満していたように思います。

お仕事がしたいのに、お仕事がないことに悩む日々は、夢を追いかけることができていることに、どこかロマンを感じながらも、やはり過酷でした。

しかも、生きてりゃ腹が減る。金がいる。

明日を生きていくためには、稼がなくてはいけません。学生を終えたばかりの当時のわたしに、貯金などあるはずもなく、奨学金も借りていたので、むしろマイナススタート(汗)

稼がなければいけない。
でも、仕事がない。

そんなしんどい状況からなかなか抜け出せなかった結果、わたしは、スケジュールが埋まっていなければ恐怖心を感じるような、そんな身体を手に入れてしまっていたのでした。

明日を生きていくために、始めたバイト。ただただ生活費を稼ぐためだけのツールだと思っていたはずなのに、気づけばわたしは、バイトだけでカレンダーを真っ黒にしていたのです。他の予定が入る隙がないほどに、真っ黒にしていました。

とにかく、焦っていました。明日をなんとかしなきゃと、必死でした。だから余計に、「なんでもいいからスケジュールが埋まっている」という安心感にも飢えていたんでしょう。

本業がうまくいかない恐怖心を軽くするため、予定があるという安心感を得るために、バイトで予定を埋める日々が、結構長く、続きました。

これが、本当によくなかった。
もったいないことをしたと、今になって、後悔をしている自分がいるんですよね。

「余裕」が、大事

スケジュールが埋まっていると、急な案件が舞い込んできても、うまく対応ができないんですよね。これはフリーランスにとって、とても大きな足枷です。

「小回りが効くこと」なんて、フリーランスの長所ベスト3に入るんじゃないかくらい、重要なことなのに! 当時のわたしは、そのとても大きな長所を、自分の手で殺してしまっていたんですよね。

今月が特にいい例だったのですが、スケジュールが空いているからこそ、スケジュールを調整できる余裕があったからこそ、成立したお仕事がありました。

焦ってスケジュールを埋めることって、目先の安心感と収入を得られること以外に、いいことってあまりないのかもしれませんね。

仕事がうまくいっていなければいっていないほど、暇を持て余していればいるほど、なにかしなきゃ! と焦って、行動をしたくなってしまいます。わたしは、そうでした。でもこの焦りが原動力の行動こそ、とても危険。

当時も、たくさんのチャンスを逃してしまっていたのかもなあ……

いくらスケジュールがガラガラだったとしても、焦らない焦らない。焦って無理な行動をしようとはせず、どっしり構えて、自分ができることを、ひたすらにしっかりやる。

それだけで、十分だ。

最初は、とても恐かったです。スケジュールがガラガラなのにどっしりと構えて待つなんて、そんなことできるわけがないじゃないか、と。慣れるまでにとても長い時間がかかったけど、矯正してよかったなと、心から思います。

スケジュールが空いていても気にしない、時間の「余裕」。
焦って行動をしすぎない、心の「余裕」。

フリーランスで生き残っていくために、これからも、意識していきたいなと思います。なにごとも、「余裕」って大事ですね。

ほなまた、来週!


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