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最初で最後の仏像彫り

現役サラリーマン時代、本社への出張帰りに東名高速バスを利用していました。一時間余りの乗車時間つぶしに週刊誌を購入し、パラパラ見ていた中で
この広告に出会い、その美しさに感動したのを思い出します。
作者は中国人の李健氏で、両手の位置、少し腰を振ったバランスが良いと感じました。

週刊新潮引用

定年後、時間が有れば、自分で彫ってみたいな、と思っていました。
2007年その時が訪れ、それまで版画程度しか経験はありませんでしたが、
プロの作を模写する形で、挑戦してみました。

材料はホームセンター(ジョイフル本田)で木彫用 青タモ材を購入し、切り過ぎ、削り過ぎは、その時点で終わりになるという厳しい条件で、始めました。

右の2個目は失敗

私の実力は、木の中から像を彫り出してあげる、などの実力は皆無で、設計図のように、正面図、側面図、平面図を少し彫る度に書き直すと言った、まさに素人作法でした。

彫り道具

  1. 版画用彫刻刀

  2. 電機ドリル

  3. 電動彫刻刀(この製作用に購入)

  4. ノミ

  5. ノコギリ



正面
右側面
左側面
背面

難しい所は、お顔、台座のハスが彫れない、その他色々、この道のプロの方から見れば、なんだこれは、と言うご批判が聞こえそうですが、素人の第一作としては満足し、両親が眠る仏壇の隣に、我が家を守る天女様として安置しています。
吉祥天を信仰すると、いっさいの貧窮や災いを除き、豊穣と財宝を得られるといわれます。わたしの場合、財宝は得られていませんが、ガン発症以降
10年生き延びられている事が、ご利益と言えるかもしれません。


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