footballは難しい
4試合勝ちなし(引き分け)の中迎えたvs名古屋
3失点を喫しての敗戦
表面上で見ればどれも安い失点
個人的には失点は「事故」「運がない」ではなく必ず原因があると思うので、それを自分なりに分析してみた。
キャプテン佐々木からもインタビューで
「僕が試合を壊した」との発言があった。
本当にそうだろうか???
って思ったので失点シーンの直前を何度も見返して分析してみる。
1失点目 得点者:パトリック
失点シーンだけ切り取れば
・佐々木のバックパスが緩い
・大迫の軽率なミス
正直開始1分だったので、大迫はセーフティにロングボールが正解だった良かった気はするが、ここは佐々木なら上手くやってくれるという信頼から出したパスだろう。
上記2点が主な原因であること変わりないがそれに加えて
大迫→佐々木にボールが渡った瞬間の選手の各選手のポジションに問題があると見た。
まず選手のポジションの話の前に大迫→佐々木へのパスが思ったよりもきつかった。
佐々木の手前でバウンドする処理の難しいボール
加えて雨でいつもより濡れたピッチも加勢してかなり早いボールだった。
さらに開始間もないことあり、名古屋の森島もほぼ100%の力でプレスをかけに来た。
これにより佐々木のトラップが後ろ向きになり、さらにトラップが浮いた。
ボールを受ける佐々木のパスの選択肢は4択
①大迫へリターン
②左WBへ預ける
③ボランチへ預ける
④相手DFライン裏へ放り込む
前述にも書いたようにトラップが後ろ向きになり、浮いた状況である。
これにより②④は不可能
③はどうか??
東がサポートに動くが、、、
東の背後からボールを狙うのは名古屋のボールハンター稲垣祥
さらにWBへのコースを切りつつボランチへのコースも切る絶妙な位置を取る森島
パトリックも東を捕まえれる位置を取る
広島の3-4-2-1のビルドアップを知る3選手に囲まれる形になったボランチの東
・試合開始1分ということ
・トラップミスで後ろ向きになって相手に詰められたこと
・森島のプレスでコースが限定されたこと
この3つよりリスクを取って③も無しになる。
となると必然的に①しか選択肢がなくなる。
確かに結果的に佐々木のパスは緩いが、ここまで森島がコースを限定してくれるとパトリックもバックパスを狙いやすい。
ただでさえストライカーなんだからここは狙って当たり前。
名古屋のプレス(ほぼ森島だけど)がハマったことは承知だとして、同時にこの瞬間の左WB越道はじゃあどこにいたんだ?ってなる。
大迫へリターンして、パトリックに触られる瞬間に画面へようやくフェードインしてきた。
明らかにスタート位置が高かった気がする。
佐々木に渡った瞬間にはサポートできる位置にいるべきだと思った。正直いるだけでも全然違う。
この時森島としては
「WBの位置は高いからパスの角度的にここ(WB)には出てこない」という心理的余裕が生まれる。
これにより越道へのパスコース消しは最低限にして(佐々木が出せないと判断する立ち位置)気持ちボランチ東の方が気にする位置に行ける。
元々プレスの上手さ、賢さに定評のある彼からしたら簡単なことだろう。
確かに越道の位置が高かったが
そもそも全体的に選手の距離感が遠すぎないか?
画面に映る選手がそもそも少なくないか?
前線としては
「開始直後だしロングボールが来るだろう」
という位置取りだったのだろうか?
しかしここで大迫は繋ぐことを選択した。
これにより前線と最終ラインは完全に分断された
開始直後だからロングボールが来ると考えた前線の選手たちとボールを簡単に捨てずに繋げると判断した後ろの選手。
考えのズレが生まれ「必然的にバックパスを余儀なくされ、奪われた」失点だった
2失点目 得点者:稲垣祥
この失点は個人的にここ最近の広島のDFで見なかったミス(怠慢)だと思う。
名古屋の3バックはとにかく前に強い3枚
縦に入ればガツっと当たってくるタイプ
さらに空中戦には自信を持ってる3枚
塩谷からムツキ?ピエロス?を狙った縦パスが入る。しかしムツキに対して中途半端な高さのボールになってしまう。
結果論になるが、名古屋相手の背負うプレーはあまり得策ではなかったと思う
いかにもガツっと来そうな3CBが後ろから当たり、それを逆から挟み込む椎橋、稲垣というボール奪取に長けたボランチコンビ。
ピエロスがなんとか頑張っていたが、交代でムツキをCFにすると全くと言っていいほど、ポスト出来てなかった。
背負ってからのチャンスはほぼゼロ。
これに関してはムツキが悪いわけではない。
元々裏抜けや動き出しで勝負するタイプのFWだし、向いているのは1トップよりも2トップ。
彼のプレースタイルは何ひとつ悪くない。
それよりも今やシャドーが本職のムツキがCFをしないといけないウチの台所事情の方が大問題。
そもそも背負って失う以前に、後ろから前線への縦パス、斜めのパスのミスが最近特に多い
(リスクを負ったパスがことごとく通らない)
そこに対して名古屋DF河面が襲いかかる。
跳ね返したボールがパトリックに入る。
東が慌ててボールを奪いに行き、パトリックがバランスを崩して倒れる。
この後が失点に直結した安直なプレーだった。
荒木、佐々木が
「ノーファールを主張して指を振る」
いわば"セルフジャッジ"ってやつ。
(普通はファールだと思ってプレーを止める事)
このシーンで謎なのが
東のチャージで倒れたパトリックに
「ノーファールでしょ」と主張したこと。
東がパトリックを倒して主審がファールの笛を吹いて「ノーファールでしょ」なら全然わかる。
しかし今回に関しては審判は笛を吹いていないインプレー中の行為。
広島側からしたらメリットも意味もない行動。
こっちがファールを受けてフリーキックが貰えるわけではないから。
審判に対する抗議は別に悪いとは思ってない。
笛が鳴って納得できず抗議は当たり前だと思う。
だだ、今回に関してはインプレー中の抗議。
ある意味温厚なタイプが多い広島の選手だから、普段から審判に詰め寄るシーンもそんなに多くない。セルフジャッジなんて尚更。
この一連のセルフジャッジで一瞬足が止まった佐々木と東で
「どっちが行く?」っていう状況が生まれた。
プレッシャーが曖昧になった結果、フリーで森島にクロスを上げれた。このレベルの選手をPA付近でフリーにさせてチャンスにならない訳がない。
慌てて東が詰めるも遅かった。
3列目から荒木の背後を取った稲垣に完璧なクロスが上がってヘディングを決められる。
こんな安直なプレーは久しぶりに見た気がする。
少なくとも相手PA付近でするプレーではない。
確かに「一瞬止まっただけ」だったがその一瞬が命取りになった失点だった。
3失点目 オウンゴール
ここに関しては特段何か問題があったとは思ってない。「運がなかった」失点は無い。と言ったがここに関しては「運がなかった」かなと思う。
志知は相手右WBに、佐々木は流れたユンカーに
付けているのは付けている。
画面には映ってないが、塩谷も永井に付けてはいる。
強いて言うなら、パスを出した椎橋に対するプレッシャーが甘かったのと、名古屋14番の絶妙な立ち位置だろうか。
この選手は相手の間で受けるプレーが本当に上手い。ボランチからもCBからも捕まらない広島三選手の三角形のど真ん中を取れている。
ユンカーがサイドに流れたので3CBの真ん中荒木はマークする相手が居ない。
必然的に目線に入るのは赤いユニフォームの14番
どうしても目の前の彼は気になるし、そこにボールが出ればチャンスになる。なんなら去年までチームメイトで怖さは誰よりも知ってるはず。
少し距離を詰めるべきか、留まるべきか
僅かな迷いがあったかと思う。その瞬間にはもう椎橋は荒木の裏へボールを蹴るモーションに入っていた。
もし森島がもう少しゴールから離れていたら?
恐らく荒木はマークを無視して、自分の裏のケアをできるだろうしそこはボランチが閉めているはず。
逆にもっとゴールに近かったら?
留まって森島のマークに集中できていたし、椎橋も荒木の裏へは蹴ってこなかったはず。
本当に絶妙の一言だろう。
結果的にはアンラッキーな形でゴールに吸い込まれた。
3失点を振り返って
失点の原因は確かに個々にあるかもしれないが
1失点目 佐々木へのプレス
2失点目 止まったDFを見逃さなかったクロス
3失点目 永井を生かすためのポジショニング
この試合は森島司という1人のサッカー能力に負けたと言っても過言ではない。
それに加えて名古屋の攻撃には怖さと決め切る力が備わっていた。
確かに広島の攻撃、シュートに至るまでの形は本当に素晴らしいし、見ていて面白い。
しかしながら、最後の最後での怖さがない。
結果ここ5試合勝てていない。
「良いチーム」だが、決して強いとは言えない。
面白い攻撃=得点とは限らないのがfootball
名古屋の攻撃はシンプルだった
だがその攻撃には広島と違って怖さと迫力があった。
実質3得点奪っているわけだから。
面白いサッカーするをチームが必ずしも
点を取って、勝てるのがfootballではない。
点を取って、勝ったチームが強いということ。
最後に
主力に怪我人が多い台所事情は重々承知している
でもそれを言い訳にしていたら、優勝なんて無理に決まってる。
この苦境を鹿島戦では乗り越えてくれる事を信じて、ゴール裏から全力でチームを後押しできるように戦います。
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