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【あぽろの本解説】ゴルフ「ビジョン54」の哲学

どうも!あぽろです!!
今回は【ゴルフ「ビジョン54」の哲学】を自分なりにまとめてみました!

この本はゴルフコーチのピア・ニールソンとリン・マリオットの22条になる哲学をまとめた本になります。2人はアニカ・ソレンスタムと宮里藍のコーチだった人です。アニカは世界で80回以上優勝したゴルフ史上で最も偉大な女性ゴルファーの1人です。宮里藍も私と同世代の日本人なら一般人でも知っているぐらい有名なゴルファーです。二人とも世界ランキング1位経験者です。宮里藍は父と兄からゴルフを学んだことは有名ですが、アニカとラウンドした際にピアとリンを知り、そこから2人にメンタルのコーチをしてもらったそうです。そのため宮里藍のサインには「54」の数字が入っています。この本の帯には「『ビジョン54』は、ゴルフ以外のいろいろな場面に応用できると思います。」と宮里藍の言葉も書いてあります。ゴルフに興味がなくても2人の最強ゴルファーを育てた考えを是非見て下さい。

序章 不可能なことを想像し、それを実現させる方法を見つけだそう

ベンジャミン・ディズレーリ「成功の秘訣は目的にひたむきであることだ」

54とは全ホール(パー72)でバーディを取った時の数字です。この本およびビジョン54では54を目標にしています。2023年5月でのギネス記録は55です。このコースはパー71なので実質56かと思いますが、この54という目標がいかに難しいか分かると思います。実際にこの考えをピアとリンが発表した時は「目標が高すぎて現実味が無い」など言われたそうです。そして54を目標にしていたアニカも宮里藍も54は現役時代に達成出来ませんでした。しかしアニカとにニアは54を本当に達成できると信じていたので、伝説になったと思います。この本にはそれを信じるための考え方が載っています。単なるゴルフの本では無く、哲学書として読んで欲しいです。

第一章 知識を捨て去り、知識を学べ

アルバート・アインシュタイン「学ぶことは経験だ。そのほかはすべて単なる情報である」

知識を取り込めるように頭を空にしよう。
練習でも、目的をもってすべてのショットを打とう。

  • 人はみな無二の存在である。

  • 人はみな無限の可能性を持っている

  • その人が誰であるか、何をするかは区別して考える

  • ゴルフは楽しむ協議である

  • 最も大切なのは、バランスを養うこと

  • 目標は、ボールをカップにいれること

  • 不良品の人間などいない。人はみな成長できる。

  • ゴルフは、体、技術、精神、感情、社交性のすべての面で人生と結びついている。

  • 学習は生涯続く作業である。

自分自身に質問を投げかけて、自分より深く理解しよう

  • なれるとすれば、世界のゴルファーで誰のようになりたい?

  • 今まででいちばん勇気を出したのはいつ?

  • 今までの最高のショットはどれ?

  • どうすれば、ますますゴルフが楽しくなる?

  • 一番得意なことは何?

  • ゴルファーとして、最も自慢できることを一つ挙げるとしたら?

全てのゴルファーに良いショットの経験がある、しかしなぜそれを毎回打てないのか?それは認識力と精神力があるからである。宮本武蔵も同じことを言っていた。
この本ではどのようにゴルフを捉え、取り組み、目的を持って練習する、プレーする方法を解説する。

第二章 頭を切り替え、ゲームを考える

ヘンリー・フォード「できると思うならできる。できないと思えば、そのとおりになる」

スイングの鍵:悪いショットの原因は悪いスイングだが、悪いスイングを引き起こすのはたいてい悪い思考である。

世界トッププロでも信じられないミスをすることがある。それは大体精神面による。

ゴルフの構成要素は下記の5つ(P+T+M+E+S = 54)

  • 身体面:体力、姿勢、休息、栄養

  • 技術面:スイング、グリップ、スタンス、照準、基本的技術、判断力

  • 精神面:集中力、意欲、決断力、戦略

  • 感情面:感情の状態と、その調節方法。ゴルフの情熱。

  • 社会面:同伴競技者、プレーの遅い前の組、コーチ

スコア54は、それを目指して努力し続けることで叶えられるもので、たまたま叶うものではない。

第三章 箱の中で考えよう

ラルフ・ウォルドー・エマソン「未来とは、それを準備する人々のものである」

スイングの鍵:決断し、集中し、スイングする、それだけのことだ。

1メートルのラインを頭で想像して、ボールの前に置く。ラインの手前が思考ボックス、その奥が実行ボックス

  • 思考ボックス(分析):ライン&ライを読む、ショットを考える、クラブを考える。決まったら素振りをするボックス。そして天候と体調は常に変わる為、判断は毎回変わる。

  • 実行ボックス(感覚):思考ボックスで考えたことを実行する

第四章 小さく考え、大きくプレーする

T・S・エリオット「はるかなる冒険に出る者にしか、行き着ける先はわからない」

スイングの鍵:どのショットも一度しか打てないと心得て打とう

ゴルフには「自分で支配できること」と「自分で支配できないこと」がある。自分が支配できることだけを考えてプレーする。
アニカはレンタルクラブを使って優勝した。その際は今ある状態で集中していた。
本番でも練習でも「目の前の一打」を集中するために目標を作る
・すべてのショットで決断を明確にする
・すべてのショットでルーティンをする
・5秒長くフィニッシュする
タイガーは2位と15打ついて16-18ホールを回った際は、「ボギーをたたかないこと」を目標にして集中力を保った。タイガーは「僕の最大の武器は創造力だ」といった。ゲーム中に目的を創造していると思われる。

支配できることだけを集中するためには、目標は「優勝」でも「スコア」でも無く、「ショット」にすべき。
(例)ドライバーはフェアウェイキープで2点、セミラフで1点

重要なのは、今そこでうとうとしているショットだけなのだ

第五章 ゴルフで最も重要なショットはこれだ

オールダス・ハクスリー「経験とはたまたま起きたことではなく、自分に起きたことに対処した結果である」

スイングの鍵:言葉にして、意思を固め、実行する

優秀なゴルファーの全てが「相手がスコアを崩すのを待っていた」。言い換えれば「自分のゴルフに集中した」。世界初グランドスラムのボビージョーンズは「オールドマン・パーと勝負する」といった。

悪いショットの質でゴルフは決まる。「自分は打てる」と信念があれば打てる。

第六章 あなたはもっと粘り強い

ウィリアム・ジェームズ「我が時代の最大の発見とは、人間は心の持ちようで人生を変えられるということだ。人は思い通りの人になれる」

スイングの鍵:自分の癖を知り、自信を持てる領域を広げよう

「メンタルが弱い」、「失敗のショットを打つとすぐにダメになる」などという人がいる。そもそも人間は粘り強い。ただストレスがかかった際に自分がどうなるかを知っておく必要がある。そうすれば本番での自分の状況が分かる。

第七章 怒りは人を愚かにする

ジョイス・ウェザレッド「最も役立つ資質は、ゲームへの正直さとユーモアセンス」

スイングの鍵:自分の打ったショットすべてに良い点を見つけよう。見つからなければ黙るべき

怒りは頭と体の機能を制限することが科学的に分かっている。ミスショットや不運が起きたあとこそ。
ジャック・ニコラスはディボット穴に落ちた後に「これで落ち着ける」といった。アニカはミスショットしたあとに笑っていた。

プレショット・ルーティン(ショットの前のルーティン)をやっている人が多いが、ポストショット・ルーティン(ショットの後のルーティン)をやっている人はほとんどいない。前向きなルーティンをすべき。

良いショットを結びつける方法
・自分なりの喜びの動作(タイガーだったら拳を突き上げる)を見つけて、それをショットが決まり次第すると。それを繰り返せば「今日は調子がいい」「ミドルアイアンは自信がある」など前向きでゾーンに入れる
・グッドショット後の素敵な気分を体全体に染み渡らせる。次のショットに移る前に堪能する。
・ショットをしっぱいしたら、ただちに頭の中で打ち直す。打つはずだったナイスショットを記録させる

悪いショットを断ち切る方法
・まずいショットのあとに、深呼吸して脇へ移動し、外から眺めるつもりで自分自身を観察する。テレビで自分をみている感じ。
・自分のショットを他人が失敗した気持ちでいる

第八章 責任転嫁のゴルフはするな

エイブラハム・リンカン「成功するために何よりも必要なのは自信の決意である」

スイングの鍵:責任を認めよう。自分を教えるのは自分しかいない。

  • それは真実だろうか?

  • それに対しては自分は何をすればいいのだろう?

例えば雨に降った時に「雨だとスコアが下がる」とほとんど人が思う。それに対して「確かに今まではそうだったが、むしろ気温が下がって調子があがるかも?」と考える。また「雨だから手袋を定期的に交換しよう」などと自分に調節出来ることを考える。

具体的には下記の事を本番で行う。
・そのショットに全力を注げたか:集中していたか5段間評価しよう
・そのショットをきちんと実行できたか:プランしたこを迷わず実行できたか(結果と混乱してはいけない、実行できてもプランが間違ってor不運でバンカーもある)
・ショットのあと、前向きな気持ち、もしくは(後ろ向きではない)平常心をしっかり持ったか:

どのショットもそのとき一度限りしか打てないことも、ゴルフの大きな魅力の一つだ。

第九章 標的は道するべ

ラルフ・ウォルドー・エマソン「自信こそ成功の最たる秘訣である」

スイングの鍵:エネルギーを標的に向ければ、ボールはそこに飛ぶ

ゴルフしていたら「池が嫌だな」とか思うと池に入る、「スライサーだからバンカーを目標に」としたら大スライスでOBになったり、バンカーに入ったりする。
理由は意識するとそこに体が合わせてしまうのと、実行ボックスに入った際に「やっぱりもっと左からな?」とスタンスをよりオープンにして失敗したりする。

大事なことは「実行ボックスでは思考をしない」
「風が吹いているからバンカーを目印」と決めたらバンカーを目標に信じて打つ。逆に「ラフだからカットする。だからスタンスはバンカーだが狙うのはグリーン」となったら目標はグリーンにする。するとボールはその軌道を描く

ドリルとして野球の内野手が1,2塁にボールを投げるイメージで、ボールを拾って目標に投げることをする。すると「手の動きが」など考えず、純粋に目標に集中する。動いている的(頭で鳥などをイメージ)して打つのも効果的。

第十章 練習を実戦化する ー目標を持って練習しよう

ジェームズ・ブレイド「本当に役立つ練習をしたいなら、どのスイングも試合のティーショットのつもりで振ることだ」

スイングの鍵:偉大なプレーは思慮深い練習から生まれる

練習場でグリップを握ったまま、打ちまくる人が多い。そんな練習してもただの筋トレになるだけで、下手したら悪い癖が悪影響することもある。
本番と思い、目標を持って練習をする。

・ショットごとに標的を変える:左の壁はOB、あの線の手前は池など意識しながら
・ショットごとにクラブを変える:ドライバー、アイアン、アプローチ、パターの順番で
・パター練習は1球または複数の個所から:本番では同じラインを打つことは無い
・チップショットしてからパター:寄せワンが一番必要

第十一章 目的を持ってプレーしよう ー無理なショットをしてはいけない

ジョイス・ウェザレッド「(自分の)能力以上のショットを挑んでいけないし、コースで腹を立ててもいけない」

スイングの鍵:グッドショットは意欲と自信の正直さの結集

アニカがすごいのはコースの勝負どころの対応力である。
タイガーがプロツアーに参戦して最初の方はあまり勝てなかったが、彼が英雄的なショットばかり打とうとしていた。ゴルフの目的はいかに少ないスコアで回るかである。そのためには良いショットをうつではなく、いかにミスを減らすかである。

アマチュアは最高の球を基準に考える。最も可能性が高いショットを基準に選択肢を考える。

フィル・ミケルソンは320ヤードのドライバーとロブショットが有名だが、それを打ち続けてメジャー大会40回出場で一度も優勝出来なかった。彼が優勝した時はティーショットは3番を多く使い、アプローチで60度を使わなかった。その時の最適な選択をし続けた。

最高のショットばかりの攻撃的なプレーもダメ、全く攻めない保守的なプレーもダメ。その時その時の最高の選択肢をする。

第十二章 心はバケーション

ウォルター・へーゲン「ボールを打つときは、邪推を捨て、心配せず、気楽にいこう」

スイングの鍵:自分の殻を破って、うまくゴルフをしよう

人によって性格は全然違う。自分に合ったプレイスタイルを探す。

ベン・ホーガンは他人と全く話さず自分の世界に入っていた、同伴者がホールインワンした時も「あのホールで初めてバーディーをとった」と自分のことだけに集中していた。
リー・トレヴィーノは常に話していて、ニコラスに「今日はお喋りなしだ」と言われても「君は聞いているだけでいいから」とおしゃべりした。
アーノルド・パーマーはギャラリーとの会話を楽しんでいた。
イェスーパー・パーネヴィックは歩きながら数式を解いていた。
アニカはプレーの合間は休暇を思い出したり予定を立てていた。

自分なりのコヒーレンズ・ゾーン(心と体が調和した穏やかな状態)を生み出す。

ただ思考ボックスと実行ボックスに入ったら集中する。これは鉄則。

第十三章 ボールの後ろからパットを読み、自分の読みを信じよう

アレックス・モリソン「ゲームの出来は自制力しだい」

スイングの鍵:自分を励まして自信を高める

短いパットやアプローチほど難しい、考える時間があるからである。その時は自信を持ってプレーすることが大事。自信を持つためには目的を持ってルーティンや練習を行う。

ただこだわり過ぎてスロープレーになり周りに迷惑を掛けないように気をつける。アニカは実行ボックスに入ってからの行動は早い。我々も実行ボックスに入ったら5秒で打つことを心がける。

第十四章 ゴルフとは、カップにボールを入れること

映画「バガー・ヴァンスの伝説」のキャディ「ゴルフは単純だ。ボールは動かない。ただじっと待っていてくれる」

スイングの鍵:自分の目的に意識を集中しよう

「見栄のショット、実利のパット」という格言がある。パットが大事なことは事実だが、本質的な意味はゴルフの目的は「ボールをカップに入れること」である。
フィル・ミケルソンとグレッグ・ノーマンは素晴らしい才能を持っているがメジャー大会で優勝は苦労していた。逆にニック・ファルドは肝心な時に才能を発揮でき、ボールをカップに入れる方法を心得ていた。
18コースを3コースずつの6つに分けて目標スコアを設置しプレーをする。

第十五章 ハートゴルフーゴルフの上達はすべての積み重ね

ブレーズ・パスカル「心には理性ではわからない独自の理性がある」

スイングの鍵:明瞭に考え、心から勇気をだしてプレーしよう。

スイングが終わった後に「やっぱり心に従っていれば良かった…」と思うことがある。本能だけで動くのも良くないが、理性と心の両方に耳を傾けるのが大事。

心の声を聞くためにハート・フィーリングというトレーニングがある。

  • 心に集中:心臓の音に意識する(あぽろはヘッドフォンをしたり、左で頬杖をすると分かりやすい)

  • 心臓呼吸:心臓の周りで呼吸していると考える

  • 心で感じる:楽しかった時と同じ気持ちになる

ゴルフは人生に例えられる。どんなに努力したり準備しても不幸は起きる。心を鍛えよう。

第十六章 プレッシャーを味方にする

エレノア・ルーズベルト「恐れにしっかりと向き合い、あらゆる経験をすることによって、強さ、勇気、自信が得られる。できないと思うことに挑まなければいけない」

スイングの鍵:恐れを受けとめ、やさしさで包み込もう。

プレッシャーを感じるからと遠ざけるのが逆効果で存在を認めることが大事。プレッシャーを認めるのがまず一歩。

バスケットボールの神様のマイケル・ジョーダンはある少年から「自分はいつも大事な時に緊張してしまう。あなたは決して緊張することがないように見えるが、どうすればそうなれるのか?」と質問され、「実は、今この質問にどう答えようか緊張しているよ。」と回答した。

緊張している&調子が悪い時に行う具体的な対応がある。

身体面から状態を変える
・背筋を伸ばしてみては?
・目線を水平より上に向行けてみては?
・複式呼吸をしてみては?
・手足を広げて跳躍運動を数回してみては?
・両手をポケットを入れてみては?
・目をもっとゆっくり動かしてみては?
・もっと速く、あるいは遅く歩いては?

精神面から状態を変える
・好きな曲を口ずさんでみては?
・自分自身に陽気な声で話しかけてみては?
・自分自身に問いかけよう。「このラウンドの良いところは??
・自分自身で支配できることに意識を向けてみては?
・素晴らしいショットを思い浮かべてみては?

感情面から状態を変える
・前回5番アイアンでショットを成功させたときの気分を思い出してみては?
・大好きな家族からあたたかな抱擁を受けたときの気持ちを思い出してみては?

戦利戦略日記を作って、記録しておこう。

調子がいいときの様子
・足が軽く感じる
・よく微笑み、笑う
・ショットの前の決断が明確
・ウォーミングアップをパッティングから始める

感情面から状態を変える
・次のショットまで下を向いて歩いている
・頭のなかであれこれ考えている
・プレー中にスコアのことを考え始める。

今はスマホがあるので、メモをしよう。同伴者に失礼が無い程度に。

ベン・ホーガンがプレッシャーを感じても常に素晴らしスイングができたのは、自分のルーティンを信じていたからだ。ホーガンは心から信じていた。

第十七章 大切なのはその人自身

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー「夢に向かって邁進し、思い描く人生を生きようと努力すれば、いつしか思いも寄らぬ成功に恵まれる」

スイングの鍵:目指すべき最高のゴルファーはあなた自身

攻撃型ゴルファーで有名なアーノルド・パーマーやフィル・ミケルソンがジャック・ニコラスのように慎重なゴルフをしていたらもっと勝っていたという意見が多い、しかしパーマーやミケルソンはあのスタイルが一番合っていた。
アーノルド・パーマー「私は攻めすぎることによって沢山の優勝カップを逃してきた。でも攻めることによって得た優勝もそれと同じぐらいある」

ゴルフをする自分と本来の自分を切り離さ井ことは非常に大切である。
コースで最も重要な空間は自分の片耳からもう片耳の十数センチ。自分自身が大事。
自分らしくプレーをしよう。

ラウンドの終わりになったら下記を自分に聞いてみる
・今日は何を学べただろう?
・自分にとって、今日の出来はどうだった?
・今日のラウンドで覚えておきたい経験は?
・スコアを気にせず、最後まで夢中になってできただろうか?
・自分で変わったと思うところは?
・今日のコースでいちばんの成果は?
・今日のラウンドでいちばん苦しかった決断は?
・今日はコースでどこに集中していた?
・今日のラウンドを振り返って、やり直したいところを一つ挙げるとすれば?
・今日のラウンドを教訓に、次のラウンドに向けてどのような準備をしたい?

この本では自分の正確タイプを知るためにDISCを使うべきとある。最近、Twitterで流行りのMBTIでも良いと思うが、ネット診断とかではなく正式な協会などにお願いするべきだと思う。とにかく自分の性格を理解しそれを活かすプレーを考える。ただし「思考ボックス」と「実行ボックス」は絶対に行うべき。

アニカが女性で初めて米男子プロゴルフツアーに参加した時は、世界中が注目し、世界中の女性プレイヤーの代表というプレッシャーを背負っていた。キャディはアニカが緊張のあまり首の筋肉が痙攣しているのを見ていた。しかしアニカはプレッシャーを味方につけて、4番ウッドはいつもより38ヤードも飛んだ。それが出来たのは「思考ボックス」と「実行ボックス」を行ったため。

第十八章 自分に合ったスイングを見つけよう

映画「バガー・ヴァンスの伝説」のキャディの言葉より「自分本来のスイングをするんだ。生まれ持ったスイングを」

スイングの鍵:自分のスイングを信じよう。それが自分の証だ。

偉大なゴルファーのスイングを見ると千差万別。自分に合ったスイングを見つける必要がある。

スイングの改造はタイガーが2年かかったし、青木功も持ち球をドローからフェードに帰るのに2年かかった。例え改造が成功してもライが変わって打てなければ意味が無い。

もしスイングを変えるなら明確な意思とドリルを持って挑むべき。

第十九章 スコア54への挑戦

マリアン・ライト・エイデルマン「勝たなければならないのではない。日々最善を尽くさなければならないのだ」

スイングの鍵:あなたの世界なのだから主張しよう。あなたのゴルフなのだから自分のものにしよう

練習とはただの繰り返しではなく、実戦に即したやり方をする。そして技術よりも、準備や心構えに労力を注ぐべき。

例えば全日のラウンドのミスショットを思い出し、それを対策するショットを連絡する。もしそのショットのミスがスイングでは無くて集中力が無いのが原因の場合はそれを見つける。

練習では下記のルールを守る。

・練習前にラウンドの前のようなウォーミングアップをする
・ルーティンを行う:思考ボックス、実行ボックス、目標設置
・ショット毎に標的を決める
・5段階評価を付ける:結果と過程をそれぞれ付ける

第二十章 ボール30個の練習ドリル

フランク・ロイド・ライト「信じたことは必ず叶う。信じればこそ叶うのだ」

スイングの鍵:ゴルフの練習しよう。練習を練習するな。

練習でできたことをコースで出来ないのは、精神面ではコースでは緊張するからである。技術ではライが毎回違うからである。

練習場ではただ打つのはだめである。1球ごとにショットを意識して練習すべきである。毎回毎回点数をつけてショットを打つ。ショットの結果だけでなく、その過程(思考ボックスと実行ボックスは実践できたか、ルーティンも集中したか)

第二十一章 満足(GOOD)、改善(BETTER)、手段(HOW)

ジョージ・バーナード・ショー「そこにあるものを見て、『なぜ?』と問いかける人もいるが、私は無いものを思い描いて、『なぜないのか?』と問いかける」

スイングの鍵:大事なのは、どんなショットを打ったよりも、どのようにプレーをしたか。

ショットを打つためには自信が大事である。その自信は練習場とコースで培わられる。
それでラウンドで重要なことは終わった後に教訓をみつけだすことだ。

・GOOD:今日のゴルフで「満足」できたところは?
・BETTER:どこを「改善」すべきだろう?
・HOW:うまくいかなかったところをどのような「手段」で改善したらいいのだろうか?

まず「満足」で前向きになった後は具体的には下記で「改善」を考えるをする

・今日学んだことは?
・今日のラウンドから次回に生かしたい経験は?
・今日もっとも重要だった決断は?
・今日のラウンドで一つやり直せるとしたら、どこを修正する?

なぜラウンドを振り返るのが大事なのか?それは「注意を向けるほどに成長できる」からだ。感情は蛍光ペンのようなもの。

自分に問いかけ、自分に耳を傾け、成長しよう。未来の上達への最初のステップは、今の自分のプレーをより深く知ることなのだ。

第二十二章 ビジョン54ー目指して進めば、ゴルフが見えてくる

ロバート・バーン「人生の目的とは、目的を持つ人生である」

スイングの鍵:すべてのショットに目的を持とう

ゴルフが素晴らしくここまで熱狂的になれるのは、ゴルフのコースで日常生活と同じような不安や恐れなどが起きる。決して逃げることが出来ない人生の岐路を疑似的に体験できる。

過去が悪いからって気にする必要は全く無い、未来を決めるのはあなた自身。思考をかえることによって、現実を変えられる。「ビジョン54」は、あなたの夢の喩えであり、その夢を叶うと信じることによって実現される

・ボックス
「思考ボックス」と「実行ボックス」は意識。
・反省
満足、改善、手段を全ての行動で行う
・素直
自分に素直になり自分自身について気が付く(精神肉体ともに)

人間の潜在能力は無限であることを意識
・働くことも休むことも人の自然な営みで、使われる労力は変わらない
・人はみずから進むべき方向を決定し、定めた目標を達成しようとする
・人は達成意欲を持っている
・人は責任を受け入れて全うしようとする
・人には、高度な想像力、発想力、創造力を働かせる能力がある

マインドフルネスに近いことを行いすべての行動に集中して、自分自身に気が付く必要がある。

一生かけてゴルフと自分自身を磨いていく。

不可能なことは存在しない。

すべてのショットに目的を持とうと思うことが、最初のステップだ

最後

この本と関係無いがあぽろの好きなゴルフの名言を残しておく。

・ヘンリー・ロングハースト(イギリスのゴルフ評論家)
ゴルフの唯一の欠点は面白すぎることである

・パット・ワード・トーマス(第二次世界大戦で捕虜のなった際に収容所でゴルフをした人)
戦争は人間がしでかす最大の犯罪だがどれほどの逆境にあろうともゴルフだけがあれば退屈しないのだ

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