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【サンドランド】『SAND LAND MASTER MECHANICAL PLAN』は攻略本ではなく、あくまで設定資料集(悪魔の王子だけに)

『SAND LAND MASTER MECHANICAL PLAN』

(劇場・Web)アニメ化、ゲーム化が行われた鳥山明先生原作の漫画『SAND LAND』、そのゲーム版のアートブック『SAND LAND MASTER MECHANICAL PLAN』が2024年4月25日に発売されました。

ゲーム『SAND LAND』はまさかのオープンワールドで大ボリュームの作品でした。体験版だと面白さに気付くまでに終わってしまうのが惜しいです。漫画原作のゲームとは思えない作品なのでオススメです。

攻略に役立つかというと…

GWのほとんどを費やしたくらい面白かった作品なのですが、そのあまりのボリュームにトロフィー(実績)コンプリートすると少し大変です。そんな時に書籍の紹介文で「攻略に役立つデータはもちろん」とあったので購入してみました。

ゲーム「SAND LAND」の攻略に役立つデータはもちろん、
設定資料やコンセプトアートを大量収録📘
初公開となる、鳥山明先生による設定画も掲載するぞ!!

ところが、攻略に求めていた要素はほぼ収録されておらず、個人的には設定資料集(アートブック)でした。例えば、サンドランド、フォレストランドのマップがあるのですが、宝箱や落とし物の位置は記載されていません。電波塔の位置は助かりましたけどね。

攻略は以下です。きちんとネタバレ防止に目次の次に攻略ページはどこか記載されています。おそらく左右間違えてますけどね…。

物語を楽しむためにゲームプレイ中は左の「攻略&データ」のみを読むのをおすすめします。

『SAND LAND MASTER MECHANICAL PLAN』006ページ
この文章の"右"に「攻略&データ」が記載されている

008〜017P キャラクターの戦いかたやスキルのデータ

各味方キャラクターの戦術、スキルリスト、ベルゼブブのアクション解説があります。スマブラの攻略本とかもそうなのですが、ゲームでは知れないアクションの名前が知れると嬉しいですよね。

038〜105P メカ13種の戦いかたやパーツデータ

攻略で最もボリュームのある項目です。各メカの解説、戦術、設定画、パーツデータが載っています。デザイン担当のコメントがとても興味深いです。パーツレパートリーは非常に多いので、一覧になっていると使っていないパーツに気付けるかもしれません。

パーツの入手場所が書かれていないのは不満点です。まあ最終的には敵を何度も倒してレアパーツをドロップとなるのですが、宝箱の位置くらいは教えて欲しかったです。

114〜115P サンドランドのワールドマップ

その名の通り、2ページサイズでマップが載っています。ゲーム中では全体図を確認できないので便利です。書かれているのは、拠点/町村・魔物の里/王宮、ランドマーク、タイムアタック、ダンジョン、電波塔、バトルアリーナです。

前述の通り、宝箱や落とし物、高台や遺跡、モンスター、盗賊団のアジトの場所は記載がありません。これが載っているだけで需要かなりあると思うんですけどね…。ダンジョンのマップがないのも残念です。似たようなダンジョン多くて…。

134〜135P フォレストランドのワールドマップ

サンドランドと同じくフォレストランドのワールドマップも載っています。内容はサンドランドと同じです。

というわけで、膨大なサブクエストや落とし物、バトルアリーナ等の情報は全くないです。そこを知りたい人は自力で頑張るしかないですね(覚えている範囲なら答えられるかも)。

盗賊団のアジトの「敵対」表示など本編をクリアしてサブイベントコンプリートしても謎のままの要素もありますが、本書では謎は解けませんでした。知っている方がいたら教えてください。

設定資料盛りだくさん

「攻略&データ」も設定資料みたいなものなので、008~156Pが設定資料ですかね。キャラクターはクリア前に見てはいけないものがあると思うので、一通りクリアしてから読むくらいでも良いと思います。「攻略&データ」のページを教えられてもピッタリ開けるわけじゃないですよね…。

設定資料は非常に満足です。イラストだけでなく、どういう仕組み・構造なのかのコメントまで収録されていて読んだ後にプレイして確認したくなります。「アートブック」だとこういうの載せてくれなかったりしますからね。

鳥山明設定画GALLERY

本書の目玉の一つであろう「鳥山明設定画GALLERY」は3ページしかありません。まあドラクエとかでもこんなもんかなという印象はありますが、思ったより少なかったです。

ただ、天使の階級を表すマークの解説などがあったので損はしないです。一番見たかったアンの設定画も良かったです。原作にはいないキャラクターの設定画が殆どなので原作ファンも必見です。

制作秘話

開発者三名による開発秘話が4ページ掲載されています。どこまでが鳥山明先生原案のオリジナルストーリーなのかなどが語られています(ぼかされている気もしますが)。ラスボス案に対する鳥山明先生の回答は秀逸です。

漫画原作ゲームによくある原作上げな内容ですが、ゲームの出来が非常に良いとなると説得力が違います。「分かる分かる」と頷きながら楽しんで読めました。

開発者三名は以下です。

  • 市原大輔:株式会社イルカ京都開発部ディレクター

  • 南敬珠:株式会社バンダイナムコエンターテイメント プロデューサー

  • 沢田暢之:株式会社イルカ京都開発部リードデザイナー

封入デジタルコード

バトルタンクのパーツが手に入るデジタルコードが封入されています。「ゲームの序盤で役に立つ」と書かれている通り、レア度Uncommonとそんなに強くないので、使いたければ早めに購入しましょう。ある程度進めていたら切り取らず綺麗に保管するのもアリかもしれません。

Vジャンプ2024年6月号

同じくデジタルコードが封入されている書籍がVジャンプ2024年6月号です。こちらはメカを装飾できるデカールがもらえるので、いつでも嬉しい特典です。デカールは鳥山明先生デザインのVジャンプのマスコット・V龍となっています。

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