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スイッチの入り方

最近は特にその傾向というか、パターンが多いのですが、
例えば、いぬうた市の、きゅん君と、
ぐーちゃんがドッグランに行くと、
先にスイッチが入るのは、ぐーちゃんです。
「ほら、きゅん!何、ボサッとしているのよ!ぐーは本日も絶好調につき、最初からがんがんに飛ばしていくわー!まずはあちらのフェンスさんと、こちらのフェンスさんを何往復してから、わんプロにかかると致しましょー!では早速、ゴーアンドゴーアンドゴー!」
と、すぐにテンションも最高潮になって、
きゅん君をあおるのです。
一方、きゅん君といえば、どちらかというと、
スロースターターで、ドッグランに入っても、
ゆっくりフェンス沿いを歩いたり、
それで匂いなどを嗅いだりして、心地良い気分の中、用なんかも足したりしたいのに、
それを、ぐーちゃんは放っておいてくれません。
それでも無視して、自分のルーティーンなどを、
マイペースに行ったりはするのですが、
とにかくそれを上回って、ぐーちゃんがしつこくて、
だんだんイライラしてくる、きゅん君なのであります。
「おい、ぐー!僕はまだ走りたい気分じゃないんだよ。僕といえば、いろいろとその場の今日のコンディションとか、あらゆることを調べてから、では、ここは安全です。と、僕印の合格ハンコを押したりして、それから、さて、と、ウォーミングアップを経て、ようやっと走るタイプなのに、それを、それを、ぐーときたら、全て台無しにしやがって!」
と、まずは、ぐーちゃんに、がんがんと、
怒りをぶつけ、でもそんなことでは、
ぐーちゃんの攻撃は収まることはないので、
やがて、ぐーちゃんに足を出して、わんプロになり、
逃げる、ぐーちゃんを追いかけて、追いかけっこになり、
そのころには、きゅん君のメンタルもコンディションも、
最高潮になっているので、それから、ふたりの果てしない、
取っ組み合いが続くのでした。
これらは全て、ぐーちゃんの思い通りで、
全く意図としていた展開なので、
要は、きゅん君のスイッチは、
ぐーちゃんが持っているようなものなのです。
ぐーちゃん、やりますね。
結局、ぐーちゃんの意のままに、きゅん君を
操ったりして。
そして、ぐーちゃんは、こう答えます。
「きゅんごときなんて、ホント簡単よねー」
すると、それを聞いた、もはやノリノリのきゅん君が、
半ば嬉しそうに、
「何だとー!ぐー!言ってくれんじゃん!」
と、更に、ぐーちゃんへの攻撃を強めるのでした。
これには、さすがの、ぐーちゃんも押され気味で、
「やめてよ!きゅん!ぐー、もう疲れた!」
と、いつの間にか、立場がすっかり逆転しているのです。
どうやら、さすがの、ぐーちゃんも、
きゅん君を止めるスイッチは持っていないようですね。

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