『犬ケ島』（ストップモーションアニメ映画）

視聴環境:Amazon prime video

※ネタバレします。

【内容】
犬に恨みを持つ市長が、伝染病を理由に犬を隔離するために無人島に犬を隔離する。そこに飛行機で単身乗り込んだ少年が活躍して、犬たちを解放（？）する。

ウェス・アンダーソン監督によるスノップモーションアニメ。


【感想】
舞台は日本で登場人物もかなり日本人ながら、かなりぶっ飛んだ設定だったりしました。が、登場するキャラクターたちは、かなりカリカチュアされた人物たちながらも、同時に妙に日本人ぽい造形や性格だったりして、日本人が描かれたい日本人ではなく、外国人から見た日本人像といった感じで、それが妙に生々しくリアリティを感じました。

映画のシーンそれぞれどこ取っても、絵本になるのではないかという完成度の映像が1時間40分続いていくというセンスの良さと丁寧な作品作りを感じました。

この奇妙な物語自体、外国から見た日本人の奇妙さを反映していて、それがキャラクター造形にも反映されているのだろうなあ、とも感じたりもしました。

ウェス・アンダーソンの作品は、『グランドブダペストホテル』しか観たことがなく、そちらは実写でしたが、物凄くスタイリッシュな作品でしたが…
それをストップモーションアニメにすることで、更に突き詰めた映像作りが出来ているのだと感じた作品でした。

https://filmarks.com/movies/71657