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私立学校の応募のハードルが下がってきたかも(求人票から見えてくるもの)

私立学校に関わらず、日本全体が教員不足だと思います。

公立学校の教員採用試験を一元化しようか、という検討もなされるようですが、現状の抜本的な改善がされない限り状況は厳しいようにも思います。

個人的にはあまりオススメはしないのですが、公立不信から私立学校での就職を希望する方も少なくないように思います。

この数年はコロナ禍で私立学校のフットワークの軽さが公立校の比ではないことが浮き彫りになり、関東周辺では少子化なのにも関わらず中学受験の受験生数は増えるという状況にあります。
他社の記事でお受験中国人の増加、というのも見かけましたが、様々な影響はあるのでしょう。

公立学校にも私立学校にも、どちらにもそれぞれの良さはあり、社会の中での役割ももちろんあるはずです。一方で、人間関係が大きく変わることなく、待遇面でも圧倒的に良い学校はもちろん一定数存在していて、公立学校から私立学校の勤務を希望する方もそれなりの多いと思っています。

半年前にはこんな記事も書いていました。

そんな私立学校ですが、求人を探して、自分で書類を作って応募して、選考を受けて通過して、内定を勝ち取るまでの道のりはそれなりに長いです。

基本的には私立学校は中小企業なので、個々に就職活動や転職活動をしなければいけません。ただでさえ忙しい日本の先生たちなのに、そんな暇はどこにあるのか、と思うかもしれませんが、優秀な人はやはり優秀なのだと思います。

通常、応募に必要になるのは大きく分けて以下の書類だと思います。

  • 履歴書(ほぼ必須。たいてい手書き。)

  • 教員免許状や免許更新講習のコピー

  • 大学(と大学院)の成績証明書

  • 課題作文や小論文など

  • 健康診断書(内定後のことが多い)

今まで通り、ブログで私立学校の採用情報のご紹介をさせていただいていますが、必ず求人票に目を通すようにしています。もちろん、隅々まで目を通すということはなかなかできないのですが、少し気になる変化が起こっているようにも思います。

それは、まずは履歴書のみを送るのでOKという学校が増加傾向にある(ように感じる)こと。個人的には、教員免許状のコピーはすぐとれるはずなので、ここまでは要求してもいいのではないかと思っています。しかし、これも割愛する学校が結構増えてきているようにも感じます。

もちろん、そんな前向きな書き方をしている学校ばかりではありません。期限に間に合わない場合はその旨をお伝え下さいという言い方の学校もあります。そもそも、私が転職活動をしていた頃は、そんな気の利いた表現はほとんど見かけることはありませんでした。

こういう微妙な変化も、長年、私立学校の求人票に目を通し続けているからこそ気づくのかもしれません。でも、もしかすると、公立学校のみならず、私立学校でも教員不足の波は思ったよりも酷いのかもしれません。

やっていることは、公立学校の教員採用試験を前倒し受験OKにするとか、要件を緩和するとか、そういうことと同じですからね。もちろん、中堅校あたりにこの傾向は強いのですが、中の下だけではなく、中の上くらいの学校まで広がっているような気もします。
逆に法人規模が大きかったり、大学の関連校だったりすると課題作文や小論文がセットになっているとも思います。特に女子校はまだまだ多い気がします。

また、何か変化に気づいたら記事にしていきたいと思います。

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