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【テニス】手首のロックとボレー

皆さんこんにちは。加藤です。

体幹から遠位にある上肢の関節、いわゆる手首や前腕をロックしてラケットを動かすと、ラケットヘッドの動きが小さくなります。
逆に、ゆるめるとラケットヘッドの返りや円運動は大きくなります。

※肩の関節は、回旋運動を入れるとラケットヘッドの振りが大きくなり、回旋運動をロックするとラケットヘッドの振りは小さくなります。
前腕の回内、回外も同様です。

これらを踏まえると、ラケットのスピードやパワーを求める場合は、遠位の動きを制限せず、正確性を求める場合はロックするのが一つの方法と言えます。

例えばですが、ボレーでは、ヘッドスピードより正確性が重要なショットなので手首と肩の内外旋をあまり使わず、ヘッドスピードが欲しいストロークやサーブでは、手首や・肩の回旋運動を制限しすぎない、という身体コントロールが必要と考えます。

ただ、ボレーでスイングする時もあれば、ストロークでブロック気味に返球する場合もありますので、0-100というよりかは、状況に合ったコントロールが重要となります。

身体の動きには、体幹から遠い部位(手や足)や道具をピストンのように真っすぐ働かせる運動と、円運動のようなスイング運動があります。

例えば、フェンシングの突きやダーツ、ビリヤードなどはピストン系、野球のピッチャーや遠投などはスイング系と言えるでしょう。

テニスで言うと、サーブ、ストロークはスイング系
ボレーやドロップショットなどのタッチショットはピストン系になると思います。

ただし、ピストン系の動きを大きくする場合は、二カ所以上の関節を動かす必要があります。
基本的に一つの関節の動きだけの場合は円運動になります。

垂直飛びなどは、真上に跳ぶピストン系の動きになります。
メインの股関節、膝、足首などは関節を一つずつ見れば円運動ですが、それぞれが連動して、身体全体をピストン系の動きにしています。

ではボレーの場合は、手首と回旋系の運動はロックしてラケットヘッドの動きを小さくし、肩と肘の動きはある程度自由を効かせるのはありだと思います。
ボレーはラケットを振らないのが大事というのは一般的に知られている技術ですが、全てをロックしてラケットを止めていると意外とミートさせるのが難しい場合もあります。

ボレーをどうしても振ってしまうという方は、手首のロックは忘れずに、ラケットヘッドをスイングせずに打つところから始めてみてはと思います。

相手ボールの軌道と、ラケットの軌道が重なる距離が長いほど、ミートさせやすいと思います。

ではでは。

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