やみくろーみあ

百合の短編小説を描きます。 やみくもという別名義では百合でない長編小説も書きます。 メ…

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百合の短編小説を描きます。 やみくもという別名義では百合でない長編小説も書きます。 メインはpixivです。 ボカロとかをやってるnote→https://note.com/yamikumo_voca/

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百合作家さん同士で繋がれるコミュニティを作りました

こんにちは。やみくも(やみくろーみあ)と申します。普段は百合短編を書いたり、百合ではない長編を書いたりしています。 最近、百合作家界隈には一つ問題があることに気がつきました。 それは、「みんなが参加できる百合作家用のコミュニティがない」こと。 百合漫画家の人たちのコミュニティはどうやらあるようで、百合好きの人たちのコミュニティはもちろんあります。 でも、それが百合作家・百合小説家となると全くないのです。 それは憂うべきことだと思いました。 なので、百合小説を一度でも書い

    • 「全員失恋百合短編」文学フリマ東京5月19日お品書き

      今週末(5月19日)に流通センターで開催される文学フリマ東京で発表する「全員失恋百合短編」のお品書きになります。 収録五篇のうちの一本がnoteに公開してあるので良かったら読んでみてください! コンセプトは「養蚕家のお嬢様と蚕の女の子の恋愛」です。

      • 百合作家交流サーバー「はなびら」近況報告(5/1)

        百合作家交流用Discordコミュニティ「はなびら」を立ち上げ約二ヶ月半が経過し、先日第三回のボイスチャット交流会が行われました。本日はそんなサーバーの近況をご報告します。 (「はなびら」立ち上げと理念に関してはこちら) まずは、前回記事投稿時点と比較してみます。前回の近況報告記事は3月9日更新でした。 (前回記事はこちら) サーバーメンバーは15人から21人に増加しました。 今回の近況報告では、「交流会とはどんなものなのか」を取り上げたいと思います。 まず、交流会

        • 【短編】童話のように紡がれる蚕と少女の百合小説「回顧録」【百合】

          「回顧録」  これは、短い短い恋のお話です。  初めて彼女に出会った時、その人は、私たちの服に身を包んでいました。  それが分かったのは、とても不思議なことでした。なぜならば、私はその時自分が糸を吐けることもゆくゆくは繭を作れることも知らなかったからです。それでも私たちの服に身を包んでいるというのが分かったのは、やはり本能なのでしょう。  その人は中腰になって私の張り付いていた大きな桑の葉を裏っ返して、こちらに視線を寄せました。私は見つめ返しました。薄紫の上に真っ白の乱菊模様

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          百合作家交流サーバー「はなびら」近況報告(3/9)

          百合作家交流用Discordコミュニティ「はなびら」を立ち上げ20日ほど経過しました。今回は「はなびら」の近況報告と今後の方針についてです。 (「はなびら」立ち上げと理念に関してはこちら) まずは近況報告を前回記事投稿時点との比較を交えながら行なっていきます。 サーバー立ち上げ初日だった前回記事投稿時点でメンバーは3人でしたが、ありがたいことに現在は15人に増加しています。 これにより活性化したのが「#百合談義」というチャンネルにおける雑談です。当サーバーは「#雑談」チ

          百合作家交流サーバー「はなびら」近況報告(3/9)

          【短編】カニバ百合「今日私は友人を振った」【過去作】

           ご飯を食べて、お風呂に浸かって、髪を乾かした後だから、多分夜の10時くらいだ。そのくらいに、友人から電話が来た。ただの世間話を2時間もした。私はそれを、いつもの他愛のない、当たり話の話だとしか思っていなくて、内容は全て忘れてしまった。 そろそろ寝ようかな、私がそう切り出そうと思った時に彼女は言った。 「急になっちゃうんだけどさ、わたし、好きなんだよね。友情とかそういうのよりもっと深くで…好き。わたし、あなたのことが好き」  中耳が皿に盛り付けて海馬がそれを咀嚼して、デー

          【短編】カニバ百合「今日私は友人を振った」【過去作】