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【衝撃回】忘却の旋律第14話『出口という名の入り口』まで観ましたー。【迷宮島編】


はじめに

 prime video for dアニメストアで『忘却の旋律』第14話まで観ましたー。前回の鼠講谷編猿人湾編で仲間に出会い、モンスターユニオンのエージェントを撃破したボッカでしたが、伝説のメロスの戦士・黒船を追って迷宮島までやってきました。
 今回は今までとは違い、モンスターに忠誠を誓って人類に害を為している人間と戦うのではなく、モンスター・ホルとの戦闘回であり、急に話のレベルが上がりました。

 ホルは、元モンスター大幹部第2位で、通称「奏王ホル」と呼ばれています。彼は一度、黒船に倒されていますが、迷宮島に逃げ込むことで死を免れました。
 迷宮島は一度入ったら出られないだけでなく、物理理論上の時間の流れに狂いが生じ、死の概念が曖昧になります。具体的には、現在の自分と過去の自分が同時存在するという現象が発生します。

 鬼滅の刃における無限列車編を物理学的哲学的にさらに高度にした内容に思えました。記録したいと思います。

第12話~13話前半のあらすじ

 第12話で迷宮島に辿り着きます。いったん迷宮内部に入ると、もう二度と出られないであろうことから、月ノ森小夜子はボッカを引き留めます。

 泣きそうな小夜子を見てボッカは「黒船さんのことは忘れて、僕と一緒にどこかで暮らそうか?」と気遣います。
 黒船を慕う小夜子がその提案を飲むはずがないことが分かっているボッカは「大丈夫。モンスターを倒して、必ず黒船さんを連れて帰ってくる」と約束して、ホルが逃げ込んだ迷宮の中に入っていきます。きっと、黒船も迷宮の中でモンスター・ホルと戦い続けているはずです。 

 モンスター・ホルは別名ミノタウロスと呼ばれています。迷宮に逃げ込んでいることから、ギリシャ神話を連想させます。

ミノタウロスは、ギリシャ神話に登場する牛頭人身の怪物で、「ミノス王の牛」という意味です。ミノス王の妻パシファエが牡牛と交わって生んだ子で、雄牛の頭部に屈強な男子の身体を持ち、巨大な斧を携えた姿で描かれます。

神話によると、ミノタウロスはクレタ島のクノッソス宮殿にダイダロスが造った迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められており、義理の父であるミノス王に幽閉され、生け贄として差し出されたアテナイ(現在のアテネ)の若者たちを餌食にしていました。アテナイの王子テセウスは、クレタ王女アリアドネの手渡した糸の導きでミノタウロスを倒し、迷宮から帰還しました。

ミノタウロスという名前は「ミノス王の牛」という意味ですが、最初はアステリオスという名前があったそうです。

 迷宮に入ると、ボッカは中学時代の修学旅行中のバスの車内にいました。昔仲が良かった同級生の女の子がバスガイドをしています。
 「あなたにも思い出があるでしょう?気持ちのいいお天気。バスの中にいるのは、みんな気の合った素敵な友達ばかり。気になるあの子は、この旅行であなたに想いを告白する気配。毎日が楽しく、刺激的で充実し、憧れた未来は約束されている」と、彼女は背を向けたままアナウンスします。

 ボッカがメロスの戦士になる前の記憶の断片を見せられていると、モンスターの生贄になって亡くなった親友が「次の信号で止まったとき、非常口を破って飛び出して」とボッカに助言しました。
 ボッカが親友の指示に従いバスのドアを破って外に出ると、景色は荒々しい岩肌に戻りました。地面には白骨化した死体が散乱し、周囲には迷路のような無数の穴が広がっています。

 すると、どこからともなく歌が聞こえてきます。声が聞こえる方に目を向けると、棺の中から少年が出てきました。少年は名をソロと言いました。ソロは「なぜ来たの?ここは迷宮だよ?たとえ誰でも、他人の夢の中で自分を保つことなんてできるのかな?」と、口にしました。

 ボッカがソロと迷宮内を探索していると、ホルと戦闘中の黒船に遭遇します。ボッカが黒船に駆け寄り再会を喜ぶと、黒船はソロを見て不可解だと述べます。
 「この迷宮の中は、いるだけでモンスターを視たのと同じことになる。この少年はなぜ平気なんだ?普通の人間なら無事に済むわけがない。かつて20世紀戦争のとき、モンスターは最初、自分たちの姿を見せて人間を襲っていた。奴らの姿を一目見ただけで石や人形、あるいは動物にされていった。そんな効果的な攻撃方法を、なぜぜ奴らはやめたと思う?今の奴らは、むしろ人間社会の目から隠れている。奴らは気づいたんだ。自分たちの姿を直接見せると、それがメロスの戦士を増やしてしまうことにな。数万人か数十万人にひとり、メロスの戦士に覚醒する者は、確実にいる。そして、一人のメロスの戦士には、奴らを全滅させうる力がある。モンスターを視て平気でいられる者は、メロスの戦士だ」と。

 しかしソロは「違います」と否定しました。ボッカが腕にメロスの戦士の聖痕を見つけて指摘しても、「僕は、忘却の旋律を見たことはないし、メロスの矢を作ることもできません」と、頑なに否定し続けました。
 すると、過去の黒船が過去のホルと戦って倒した出来事が目の前で繰り広げられます。ボッカと黒船らは、過去の黒船の戦いを見せられることになります。

 黒船は「これは昔にあった戦いだ。だから干渉はできない。ここは迷宮だ。この中では時空間が混乱しているんだ。かつて俺は、この迷宮の中で何十年も彷徨い続けた」と説明します。
 そして「俺は一度奴を倒した。しかし奴は、この迷宮の中に逃げこんだ。一度死んだ者も、この時空が混乱した迷宮の中では生きられる。奴はこの迷宮の中にいる限り、不死身なのかもしれない。だがそれは、奴がこの迷宮から出られないということでもある。俺は奴をこの迷宮に封印したつもりだった。なのに奴は、迷宮から外に出た。なぜかは分からない。あの牛野郎を封印するには、この迷宮の中で、永遠に戦い続けなければならない」と、続けました。

 ソロは「さっき目の前で戦っていたあなたが過去のあなたなら、今ここにいあるあなただって本物かどうか分からないですよね?それは、どうやって確かめればいいんですか?」と質問しました。
 黒船は「俺は本物だ。自分でそう思っているから、それでいい。言っておくが、さっき戦っていた過去の俺も本物だ。いろんな本物が交差した場所。それがこの迷宮だ」と答えるのでした。

感想

 鬼滅の刃の無限列車編が、もし夢の中で死んでも覚醒不可だったら?という条件になった場合に思えました。超人的な精神力を持ち、何があっても最期まで信念を貫き通す使命感。決して、我欲や煩悩に流されない強い心。すべて自分が追及しているもので、強烈に胸を打たれました。
 本章では、モンスターの正体が明らかになり、個人的に衝撃を受けました。次章も大変に楽しみです!このアニメこそ、リメイクして欲しいです、、

「好きな子とかできなかったの?大人の恋愛はした?そしたら、大事にしてる宝物とかいらなくなったかな?僕も宝物が捨てられるようになりたかったな…

迷宮を彷徨うボッカの親友より

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