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【お酒】エビスビールの名前の由来

最近、エビスビール発祥の地である恵比寿で35年ぶりにビール醸造を再開したというニュースを目にしました。エビスビールというくらいなので恵比寿と関わりがあることは予想が付きますし、発祥の地ということも知っていました。

ただ、調べてみるとその由来は少し興味深いです。

地名よりもビール名が先

サッポロビールは札幌が発祥の地であることは多くの方が知っているかと思います。なぜサッポロビールという名前なのかといえば、無論札幌で生まれたからです。

ではエビスビールも同じく恵比寿で生まれたからエビスビールなのかというと、そうではないようです。サッポロビールとは逆で、先にエビスビールが作られてその後に工場があった地域に恵比寿という名が付いたと言われています。

ビールの名前が地名になっているというのは興味深いですし、それが東京の恵比寿ということもまた面白くありませんか?

駅名は馴染みやすい

エビスビールは1890年から現在の恵比寿で製造・販売が開始され、当時から好評を博していました。そこから地名になるまでには、駅名になるというステップを挟んでいます。

当時のエビスビールの工場の前には、山手線の原型となった日本鉄道品川線が通っていました。一番近い停車場は渋谷停車場でした。最初のうちは馬車で積みだされていたエビスビールですが、この品川線を走る汽車での運搬が検討されます。しかし、渋谷停車場まで運ぶには遠い。

そこで鉄道会社にとってもビールという大量の貨物は魅力的だったためか、新しくビール専用貨物駅「恵比寿停車場」が出来ました。その五年後にはそばに同名の旅客駅が出来て、それが現在の恵比寿駅となっています。

駅名になったことで住民にも親しまれるようになったのか、昭和三年の町名変更で恵比寿という住所が誕生したようです。ちなみにそもそも何故エビスという名前がビールについたのかは、よく分かっていないらしいです笑。

駅は毎日のように使いますし、建造物やスポーツチームなどと一緒で単純接触効果的に愛着が湧くのも分かる気がしますね。この地名の由来は何だろう?と疑問を持って調べてみると皆さんの地域にも面白い話があるかもしれません。

以上、エビスビールの名前の由来、についてでした。
ありがとうございました!

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