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きょうは歩けません。 他人が見たら、無音の世界で 3
私は、足がわるい。
中高時代、汗を滝のように流しながら熱中した部活動は、サッカー用の底が硬いスパイクを履いてひたすら走り回るものだったので、当然、何度も怪我をした。
中でも致命傷になったのが、左足のアキレス腱炎だったということだ。
当時、やっとの思いで一番上のチームに選ばれ、数日後に控えた大会のために目がまわるほど走り回っていた私は、ちょうど大会前最後の練習でやってしまった。
頭の中、「部活か勉強
「レディーファースト」と「紳士」のちがい
ヨーロッパに滞在していると、女性に対する敬意を持った「紳士な気遣い」を受けることが、日本の比にならないくらいにある。言い方を変えれば今の時風には合わない、性差別的な印象を与えてしまうけど、その動機は本来もっと尊いものだとおもう。
PERFECT DAYS
彼は、「TOKYO TOILET」の青いツナギを着て、毎日都内の公衆トイレを掃除する仕事をしている。
よく居合わせる若年の生意気な同僚からすると、「仕事はめっちゃできるけど無口すぎて何考えてるかさっぱり」な老人。
掃除中にすれ違う人々は、彼を「掃除ロボット」か何かのように見て見ぬ振りをするか、卑しむ視線を送ってきさえする。
ただ彼はといえば、この世界と繋がっているようで、全く別の場所で生きてい