哲学の道

銀閣を出て南下する川沿いの道,ここは「哲学の道」とよばれていますが,その途中にいい雰囲気の建物が現れました。銀閣寺荘と書いてあり,ちょうど東京オリンピックのころつくられた代々木付近のマンションに様子が似ています。最初はひょっとして廃墟かと思いました。

銀閣寺荘

"荘"というわりにモダンです。何か歴史的な由来があるか調べてみましたが,どうやら単に賃貸アパートとして1960年代に建設されたようで,築50年をこえますが今も内部はきれいにリフォームされ,賃貸物件として広告に出されています。


琵琶湖疏水分水路


川だと思っていたこの水の流れは,琵琶湖疏水の一部だとわかりました。その前日,天智天皇陵の裏に流れていた琵琶湖疏水を歩きましたが,その分水が銀閣まで通じていたのです。至る所で特級の価値のある遺跡に巡り会える,このようなまちに住んでいる人たちを本当にうらやましく思います。東京の哲学堂のように,「哲学の道」も哲学者の誰かが思索しながら散策した道だろうと思って調べたら,西田幾多郎でした。哲学堂が西田幾多郎の散策路だとばかり思っていましたが関係ありませんでした。散歩で考えがひらめくということは自分の場合はなくて,仕事で考えが行き詰まったようなときは5分ほどウトウトすると,扉をこじ開けるようにアイデアが浮かんでくる,ということがあります。


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