見出し画像

♯9 産休•育休で初めて知った社会保険と会社員のありがたみ

こんにちは、甘夏です。
この記事では「社会保険料」ってもちろん支払っているのは知っているけれど
具体的に何のためのお金で、どのくらい払っているのかを全く把握していなかったわたしが
産休•育休を経て、またFPの学習を通じて実感した社会保険のありがたみについて綴っています。

社会保険って一言にいうけど、実はこんなに多くの保険が・・・

社会保険ってよく聞くけど、実際なんの保険なのでしょうか。
•••税金とは違うの?
わたしはまるで理解していませんでしたが、
社会保険と一言に言っても、実際には会社員はこんなに多くの保険に加入していることになります。

①介護保険(※40歳以上)→労使折半
②健康保険(医療保険)→労使折半
③厚生年金保険→労使折半
④雇用保険→会社が従業員より多く負担
⑤労働保険→会社が全額負担

転職経験もなく、大きな病気や入院経験もないわたしはこれまで①〜⑤の恩恵を感じたことはほとんどありませんでした。
そしてFPの勉強をして初めて、ほとんどの保険料を会社が半分もしくは半分以上を持ってくれていてることを理解しました。

妊娠•出産に関する社会保険

実際に社会保険のありがたみを知ったのは妊娠•出産を経験してからでした。

-例えば、傷病手当金。

わたしは幸いつわりはほとんど無かったのですが、
中にはつわりや妊娠中の体調不良で仕事をお休みせざるを得ない人もいると思います。
多くの場合、会社の有給休暇もあると思いますが、
健康保険には傷病手当金という制度があります。
体調不良で入院や安静を要する場合、医師の診断書があれば傷病休業という扱いで仕事をお休みし、給与が支払われない期間は傷病手当金を受け取ることができます。

-そして、出産手当金。
会社員が取得する産前産後休暇中に受け取れる手当金。これも健康保険から給付されます。

-その後の育児休業給付金(育休手当)。
育児休暇を取得する人も多いと思います。この間に受け取れる手当金、これは雇用保険から給付されます。

出産手当金と育休手当、似たような手当に思っていましたが後者は実は雇用保険からの給付なんですよね。
これは、雇用保険から給付される育休手当は雇われている立場=会社員だから受けられる大きな恩恵の一つだと思います。

また、日本では健康保険については国民皆保険制度と言って全員が健康保険の被保険者もしくは被扶養者にあたりますが、個人事業主やフリーランスの方が入れるのは国民健康保険、会社員が加入しているのは社会保険、という違いがあり前者の国民健康保険に傷病手当金や出産手当金の給付制度はありません。

会社員のわたしが特に恩恵を感じた産休•育休中の保険料免除制度

実際に産休•育休を取得した方はご存知だと思いますが、
会社員の場合はこの休暇•休業中は保険料の納付が免除されます。
そして、免除期間中でも必要な保障を受けることができます。
また、年金保険料に関しては免除期間=納付済期間とみなしてもらえるので、産休•育休取得によって将来受給する年金額が減ることもありません。

会社員ではなく、たとえば自営業者やフリーランスの場合は、産前産後は申請することで国民年金保険料の納付は免除されますが、
現時点では国民健康保険料の免除制度はありません。
(今後は自営業者やフリーランスの方たちへの免除制度も広がっていくようです。)

また、会社員の場合は産前産後だけでなく、その後育児休暇を取得している間も全ての社会保険料の納付が免除となります。
育児休暇中は収入は減りますが、こうして社会保険料の支払いが免除され、かつ免除期間も必要な保障を受けられるのはありがたいな〜と感じます。

実際社会保険料ってどのくらい払っているの?

標準報酬月額が20万円〜30万円だった場合、大体どのくらいの社会保険料を支払っているのか計算してみました。

①介護保険(※40歳以上)
自己負担 約1,800円〜2,800円(会社負担 約1,800円〜2,800円)
②健康保険(医療保険)
自己負担 約1万円 〜1.5万円(会社負担 約1万〜1.5万円)
※健康保険組合によって料率は異なります
③厚生年金保険
自己負担 約1.8万円 〜2.7万円(会社負担 約1.8万円〜2.7万円)
④雇用保険
自己負担 約1,200円〜1,800円(会社負担 約1,900円~2,850円)
⑤労働保険
自己負担 0円

合計負担額/月
40歳未満の場合:自己負担 約2.9万円~4.4万円
40歳以上の場合:自己負担 約3.1万円~4.7万円

月に大体3万円~5万円の負担、多いでしょうか?少ないでしょうか?

わたしは正直、産休・育休に入るまで、またFPの勉強をするまでは
月々いくらの社会保険料を支払っているのか、まったく意識をしたこともありませんでした。
そして、この金額にとてもびっくりしました。
毎月10%以上もの金額が社会保険料として天引きされていることになります。
賞与月には金額に応じて保険料が増えるので、源泉徴収表を改めてみると、本当に驚くような金額が年間の社会保険料として徴収されていることに気が付きました。

ただ、会社員でなかった場合はそもそもの保険の種類や料率は異なりますが
①〜③は全額自己負担になりますので
半額やそれ以上を会社が負担してくれていると思うと、
会社は自分が給与として支払われている以上の金額を投じてくれているんだな、と思います。

自営業夫と会社員妻

わが家の場合、夫は自営業者なので前述の会社員ならではの恩恵は受けていません。
自営業やフリーランスという働き方、会社員という働き方、目的やライフスタイルによって取る選択肢は人それぞれ異なると思いますが、社会保険や福利厚生という点においては実際に夫と比較しても会社員であるわたしの方がメリットが多いな、と感じています。

また、夫は公的保険での保障が少ないので(例えば雇用保険や厚生年金保険などは無い)、わたしよりも民間の保険についてもしっかり検討する必要があるな、と感じています。

一方、会社員のわたしは会社がおよそ半分を負担してくれているとはいえ、これだけの保険料を支払っていて、さまざまな保障が備わっているので、自分の保険は要•不要を見極める必要もあるな、と感じています。

保険については素人FPのわたしなりの理解と我が家の現状について、また別途書いてみたいなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?