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ベルばらに魅せられて!【ゆる~い昭和のお話!こんな人!絶対採用されません!その節は大変申しわけございませんでした!!!】

こんにちは~今日は昭和のゆる~いというか、よく許されたな!というお話をしたいと思います。私が正社員として働いたのは僅か7か月!けれど良くも悪くも私にとっては思い出深い数か月でした。

短大を卒業した私は、それほど大きな会社ではなかったですが、大阪では名の知れた商社に就職しました。総務課に配属され、受付業務をメインにさまざまな業務を担っていました。総務ってどこか雑用係みたいなとこがありましたね。

まだまだ学生気分が抜けていなくて、仕事への熱意とか責任感がほとんどなかったと本当に反省しています。数々の失敗談やありえない話がたくさんあって、今だから言えるという感じです。

ある時、営業課長が受付にきて・・・

🐴「○〇さん!ちゃんと封書の重さ計ってくれてるか?取引先から切手の金額間違ってるって苦情きてるんやけど!この前なんか、俺とこの会社ナメてんのか?!って言われたんやで!!!」

私🐱「え~~一応計ってますけど・・・」

🐴「一応!?」

先輩の女子社員が来て・・・

🐭「○○さん!すみません!ちゃんと指導しときます!!!」と、でもきっちり教えられてなかったので、暫くミスが続いた記憶があります。

またある時、部長さんが来て・・・

🐗「○○さん!書留!郵便局に持っていってくれたよな!?」と・・・

🐱「あっ!」

机の引き出しに入れたままだった書留を出すと、部長はあわてて郵便局へ走って行きました。後から叱られると思ったのですが、何のおとがめもありませんでした。

またまたある時、社長さんに背広の上着とネクタイをハンガーに掛けといて言われ、私はネクタイのネクタイピンを外そうとして、無理やりとってネクタイを破ってしまいました。そしてそのままハンガーに掛けておきました。
あとから何も言われなかったのが、今でも謎です。

そして私のもうひとつの重要な任務は、会長の身の回りのお世話をすることでした。朝遅い目に出社し3時ごろには退社するのが会長の日課でした。毎日、受付の近くのデスクに置物のように座っておられました。

お昼になると私が飲み物を用意し、パンを主食にされていたのですが、ある時すっかり忘れてしまい、食事に行ってしまいました。会社に戻ると、お局様が、「○○さん!今日!会長の飲み物忘れたでしょ!!!私代わりに作ったから!!!」と言われ、あわてて会長に謝りにいきました。でも会長は、「そんな日もあるよな!」と、何とお優しい!と思い、たぶん反省はしていなかったように思えます。

そして退社されるときには、帽子をかぶせてステッキを持たせ車まで誘導する業務を担います。これは完璧にできていたと思います。そんな会長から普段の感謝の気持ちやと、大阪の銘菓でもあるおはぎをいただきとても嬉しかった記憶があります。

こんな出来損ないの社員を皆さん本当にあったかく見守ってくださいました。受付にはいつもパチンコの景品であるお菓子が置かれていて、社長付きのドライバーのおじさんにはよく駅まで送ってもらいました。きっと今ではまったく通用しないでしょうね!ゆるい昭和に生まれてよかったと思っています。自戒の念をこめてこの記事を書きました。



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