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2024年、なんとなく始めたnote。 前半生の50年を過ぎた林住期は、世俗を離れ、…

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2024年、なんとなく始めたnote。 前半生の50年を過ぎた林住期は、世俗を離れ、迷いが晴れ、自分らしく自由に、人間らしく生きる時期。 このnoteに、日々、起こったこと、頭に浮かんだことをつらつらと書き留め、林住記として残しておこう。

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  • フォト散歩 鎌倉・横浜・東京

    ぶらぶら散歩しながら時々、撮影。気になるものがあったら、気ままにシャッターを切る。あとで言葉をつけてみる。自分の生きた街の記録。

  • PERFECT DAYS 集めてみよ

    日日是好日でありたい私。幸せなことを集めてみよ。

  • ドキュメント72時間〜紙上アーカイブ

    子供の頃からドキュメンタリーに心奪われてたな。 noteと同じ匂いがするドキュメント72H。昭和、平成、令和。同時代に生きた、生きてる人たちの声が集まってる。

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鎌倉散歩 文学史に残る海棠に会いに行こ 本覚寺~妙本寺

大正14年(1925)23歳の春、小林秀雄は中原中也と出会った。 「中原と会って間もなく、私は彼の情人に惚れ、三人の協力の下に(人間は憎み合う事によっても協力する)、奇怪な三角関係が出来上り、やがて彼女と私は同棲した。この忌わしい出来事が、私と中原との間を目茶々々にした」と『中原中也の思い出』に綴られてる。 中也との間で織りなした悲劇と友情。 「あの日、中原とふたりで見上げた海棠(かいどう)は美しく哀しく、そして今、悔恨の穴は深くて暗い」と結んでいる。 記憶に残る海棠

    • こどもの日はRちゃんと

      Rちゃんと久しぶりに二人で遊ぶ約束をした。結構楽しみにしてくれてたらしく、マンションの玄関を出たり入ったりして落ち着かなかったらしい。 Rちゃんは、くるくる気が変わって忙しいけれどかわいい。 お目当ては、トランポリン遊びなのだけれど、まずは腹ごしらえをすることにした。 なに食べたいと聞いたら即座に「ピッツァ」と返ってきた。いつも躊躇も忖度もしないのが良い。 こちらも忖度しないので、遊びの合間に撮影会を行う。 向かうはYOKOHAMA。 ホントのカモメとオブジェのカ

      • 『祈り』 藤原新也写真集

        1年半くらい前に、世田谷美術館で展覧会があった際、この写真集が上梓された。 高校時代に森本哲郎の「豊かさへの旅」を読んでからインドに興味が湧き「インド放浪」が先だったか、当時話題になった「東京漂流」が先だったのか忘れてしまったが、そのころ著者の書籍を読み漁った。 高校時代、自分の周りには全く感じることのなかった熱を受け取り、はまったのだと思う。 この場所にはない何かを求めていた時期、「そこのあんた、顔がないですよ」と語りかけられ、大量生産大量消費の画一化社会へ一直線に進

        • 国立ハンセン病資料館に行った。

          国立ハンセン病資料館を訪れた。資料館の近くにある社会事業大学の教授から「一度は足を運んでください」と言われて2年が経ち、ようやく来ることができた。 13時頃到着したところ、思ったより人がたくさん来ていた。本日は、100名定員の朗読会があり、そのためらしい。企画展示は、多摩全生園絵画の100年であり常設展示にあわせて見る方も来ていた。 館内には、図書館も併設されている。そもそも、日本のハンセン病療養所は文芸活動が活発で、この文芸活動に関わっていた人たちが使っていたのが、19

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          『87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』 多良美智子著

          『80歳。いよいよこれから私の人生』の著者、多良久美子さんのお姉さんは、85歳で始めたユーチューバー多良美智子さんだった。 職場で話したら、結構知ってる人も多くて有名な方だったらしい。 この方も楽しいおばさま。『87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』を上梓してる。 きっかけは中学生の孫が手伝ってくれて始めたユーチューブ。それが大バズり、今や六万人の登録者だそう。お孫さんと二人でハイタッチしてる姿が目に浮かぶ。 遠くに住む家族で楽しもうと無欲で始めた事が、人を惹きつけ

          『87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし』 多良美智子著

          GWに行く鎌倉奥座敷 報国寺~一条恵観山荘

          GW2日目。今日は朝から好天なので浅草と共にオーバーツーリズムがかまびすしくいわれてる鎌倉に原チャリで出かけることにした。鎌倉駅では、外国語で簡単な道案内をするボランティアが西口、東口に立っているという。効果が上がると良い。ともかく混まない方から攻めてみよう。 室町・戦国時代に栄えた六浦湊を結ぶ朝比奈切通し(六浦道)を通って、報国寺(竹寺)を目指す。 十二所を通って、川沿いを抜けると報国寺。バス停で沢山人が降りてた。鎌倉五山浄明寺か報国寺のどちらかに行くのだろう。ここは鎌

          GWに行く鎌倉奥座敷 報国寺~一条恵観山荘

          銭湯に行ってみたら、女神が微笑んだ。

          というわけで、明けてGWの二日目にも銭湯に行った。野田の湯。 鎌倉散歩の汗を流そうと帰りに寄ってみた。こんな大きな看板見逃さないだろうと思ったけど、入り口が隣のスーパーの駐車場に挟まれてわかりにくかった。バイクなので上を見上げておらず、2週ぐるぐるとしてしまった。 入り口には、何台も原チャリが並んでる。エントランス前で、煙草をふかしてるおじさんがいる、ランニングにステテコ。なんだか、昭和の風景。「異人たちとの夏」の鶴ちゃんの姿が浮かんだ。今、現代版「異人たちとの夏」がやっ

          銭湯に行ってみたら、女神が微笑んだ。

          電車が止まったので銭湯に行ってみた。

           連休前の金曜日、ダイヤが乱れ横浜駅で足止め。駅周辺をうろついて撮った写真。夜のYOKOHAMA。  駅にも周辺にも人が溢れてた。いつもの焼鳥屋もいっぱい。狸小路の方に行ってみた。店を覗くと、若い娘が「電車難民になった」と笑いながらカウンターに座るところだった。丁度、満席。しょうがない。待つとしよう。この日は、動いてる路線の駅近くの銭湯を探し、ゆっくりと浸かってから帰宅することを思いついた。 銭湯は大船駅近くのひばり湯。番台には女将さんが座り「電車大変だったんだってね」と

          電車が止まったので銭湯に行ってみた。

          昨日は、電車が止まって全然動かなかった。街には行き場を失った人が溢れた。さあ、どうしよ。突然の閃き、銭湯に行こう。時間も潰れるし、さっぱりする。混んでもいないだろ。正解、風呂上がって駅に着いたら、丁度電車が動き出した。久しぶりの銭湯良いね。巷に少なくなった公衆浴場巡りしてみよかな

          昨日は、電車が止まって全然動かなかった。街には行き場を失った人が溢れた。さあ、どうしよ。突然の閃き、銭湯に行こう。時間も潰れるし、さっぱりする。混んでもいないだろ。正解、風呂上がって駅に着いたら、丁度電車が動き出した。久しぶりの銭湯良いね。巷に少なくなった公衆浴場巡りしてみよかな

          80歳。いよいよこれから私の人生 多良久美子著

          この本は、著者の多良さんと同じ境涯にある重度の知的障がいの息子さんを持つ方から勧められた。 70代を超え、息子さん一筋で生きてきた人生に区切りをつけるために、自分が亡くなったあとも息子さんを応援してくれる人のネットワークをつくろうと奔走している。常にエネルギーに溢れていて楽しい人。人生に悔いを残したくない人でもある。 多良さんを歳のとり方の一つのモデルにしてるらしい。 早速、読んだ。 多良さんは、様々な人生の困難を乗り超え、悔いなき人生を生きてる。その感慨が次の言葉に

          80歳。いよいよこれから私の人生 多良久美子著

          50年目のUターン

          友だちから連絡が来たので会うことにした。ほぼ3年ぶり。話を聞けば、沖縄に帰るという。50年前にパスポートを持って島を出てから。 前々から、活動が整理できたら帰るような話を聞いていたので準備が整ったのだろうと相槌を打ちながら聴いていたら、実家で一人暮らしをしていた弟さんが急に亡くなってしまい、少しだけ時期が早まったと言う。 人生には転機がある。 帰る家は、立ち並ぶリゾートホテルのすぐそばにあり、そこそこの広さがあるそう。「年金もらいながら、畑をやってのんびり暮らす、そんな

          50年目のUターン

          新プロジェクトX 約束の春 〜三陸鉄道 復旧への苦闘〜を観た。

          母の実家に行くと、その実家の飛び地にある離れの一軒家に泊まることが多かった。夏になれば、蛙が大合唱。秋には虫たちがアンサンブルを奏でており、一人ぽっちで泊まってるときでも、怖さを感じなかった。時折、電車が通るとオーケストラの様相に。ガタンゴトン、ガタンゴトン、キキッー、カシャカシャ、ポッポーなど大音量で いろんな音が聞こえてる。切なく楽しい音色だった。深夜に貨物列車が通るとロングバージョン、いつまでも音が鳴り止まない。子ども心に、郷愁を覚えた。 幼い頃からの刷り込みか、今で

          新プロジェクトX 約束の春 〜三陸鉄道 復旧への苦闘〜を観た。

          ドキュメント72時間 鹿児島空港 旅立ちの春に

          毎日、鹿児島空港から全国17箇所に飛行機が飛ぶ。 ターミナルでは、毎日ドラマが起きてる。特に春はね。 鹿児島にお母さんの肉じゃが食べに帰ってきた青年。 仕事帰りの27歳、初めての長期出張は、ちょっと楽し。 神奈川に就職の息子をお見送り。ご主人を亡くし、子どものために頑張った人生のひと区切り。頑張って息子、頑張れ自分。 7つの離島にも毎日30便が飛ぶ。空のネットワークすごいね。日本は広い。 東京二日、鹿児島四日に勤務するドクター。待ってる人がたくさんいるんだろうな。

          ドキュメント72時間 鹿児島空港 旅立ちの春に

          重度障がい者ホームに立入検査という記事から考えた。

          運営基準違反の疑いで立入検査が入ったという事実が書かれている。まだ結果は出ていない。インパクトは薄いけれども、昨今のグループホームの問題と兼ね合わせると批判的な印象を受ける。しかしながら記事の狙いがわかりにくい。障がい者のグループホームのあり方に対しての問題提起が狙いなのか。 確かにグループホームの運営は、ホームによってかなり差異があるという感想を私も持っている。もちろんほとんどのホームは居住者に寄り添った支援を心がけている。けれども働く人たちの都合に偏ってしまい居住者の意

          重度障がい者ホームに立入検査という記事から考えた。

          『ファイト・クラブ』読んだ。

          映画を見てからの読書だったので、物語の輪郭は把握した上で読み始めた。最初は、この原作を良く映画にできたなぁと感心していたけれど、読了したらまた違った感慨に襲われた。 とにかく、ヤバい小説なので軽い酩酊状態で少しずつ読むことにした。仕事帰りの安酒場で読んでた。 一旦その世界に入れば、勝手に映像が浮かび上がって来るので酔ってるくらいがちょうどいい。いやいや、私などは正気では読めない。 一人の人間の多様な側面に次から次へと乗り移る感覚。ひとつの存在であるのに、他の人格に憑依す

          『ファイト・クラブ』読んだ。

          映画『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』観た

          私の大学時代にはまだ民青の立て看が残っていた。時代的には新人類などと呼ばれ、シラケ世代の更にあと。日本の青年期の強烈なエネルギーが放出されたあとのあとだった。 祝祭のあとの脱力感と虚無。なにかに真剣に向き合うことが軽んぜられる風潮があったように思う。あくまでもマスコミが作り上げた時代の空気だろうけれど。 そして、バブルが始まり、何だかカオスな時代だった。世の中にはキンキラキンな気分が蔓延しはじめたけれど、個人的には、そんな気分にはなれなかった。そして、あっという間に弾けて

          映画『三島由紀夫VS東大全共闘50年目の真実』観た