$なれのはて 直木賞惜しくも逃す!加藤さん

$なれのはて 直木賞惜しくも逃す!加藤さん

第170回直木賞の選考会が17日行われ、作家でアイドルグループ「NEWS」のメンバー、加藤シゲアキさん(36)が秋田を舞台に描いた小説「なれのはて」(講談社)は惜しくも受賞を逃した。加藤さんは昨年12月、読売新聞の取材に応じ、「秋田という歴史がなければ書けなかった作品。運命的な出会いだった」と語っていた。

土崎空襲知る


 作品は、ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動したテレビ局員が、作者不明の絵で展覧会を開くため、謎の画家の正体を探る物語。調査はやがて、秋田のある一族や、1945年8月に秋田市土崎地区で起きた土崎空襲へとつながっていく。
加藤さんが秋田をテーマに作品を手がけるのは、今作が初めて。戦争を題材に取り上げようと、なにげなく母の故郷である秋田市を調べると、終戦当日に空襲があったことや、原油の産出地であったことを知ったという。「なんでこんなに知られていないんだろう、知った以上は書かなきゃ、と思った」と振り返る。

 土崎地区に関する資料などを読み込み、空襲や、明治末期から県内で盛んになった油田開発について調べた。作中では、物語の鍵を握る土崎空襲の場面や、原油の採掘シーンも描かれる。

 秋田弁の表現は、自ら調べたり、県内に住む親戚の話し方を参考にしたりした。青森や岩手など、近県の方言との違いをつかむのに時間がかかったといい、「一番大変だったかも」と苦笑いを浮かべた。


$直木三十五賞(なおきさんじゅうごしょう)は、大衆性を押さえた長編小説作品あるいは短編集に与えられる文学賞である。通称は直木賞
上半期は前年12月1日~5月31日までに発表された作品が対象。候補作発表は6月中旬、選考会は7月中旬、贈呈式は8月中旬。 下半期は6月1日~11月30日までに発表された作品が対象。候補作発表は12月中旬、選考会は翌年1月中旬、贈呈式は2月中旬。

概要

かつては芥川賞と同じく無名・新人作家に対する賞であったといわれているが、1970年代あたりから中堅作家中心に移行、近年では長老クラスの大ベテランが受賞することも多々ある。(もっとも、直木賞は設定当初の時期も新人向けの賞であったとは言い難い面がある。第1回受賞の川口松太郎や第3回受賞の海音寺潮五郎からして既に新人とは言うには無理があったし、戦後1回目である第21回受賞の富田常雄は『姿三四郎』発表後の受賞であり、既に文壇長者番付上位の人気作家であった。その他にも、候補者・受賞者の中には新人とは言い難い人物が少なくない。








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