不在

ある日、あたなの背中に
窓があるのを見つけた
開けてみると
普通に外の景色があった
眩しければ鳥になるといいよ
とあなたが言うので
わたしは鳥になって
空へと飛びたつしかなかった
空はあんなに青いのに
どこまで行っても
あの青に 包まれることはない
飛びたった窓が
開け放たれているのが見えて
あなたがもう
不在であると知った

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?