見出し画像

まつ…。

出会ってしまった…。
読むしかない…。

本屋で待つ 佐藤友則 島田潤一郎著

SさんはSさんのままで働いてほしいと思った。
本文より

そのままでいいよ。と言ってもらえたことが私はうれしかった。
頑張らなくていいよ。と言ってもらえたことが私はうれしかった。

なんでも自分でやろうとしたし、なんでも自分で出来るという自惚れが「待つ」というページを開こうともしませんでした。
本文より

「待つ」というページを開かなくても、「やれば」
できると私は思ってきたし、「努力すれば」できると思っていた。その「やれば」「努力すれば」がどうしても出来なくなった。
どうにも出来ないことがあるんだと思い知った。
「やれば」がやれるまで「待つ」しかなかった。
「待つ」ことは「自分を信じる」ことだった。
そうやって私は、ゆっくり元気になっていった。

お目当ての本があるから本屋さんに行くことがほとんどだったが、「その本屋さんに行くこと」が目的で初めて出かけたその本屋さんで出会った、
本屋で待つ
なんて素敵な出会いだろう。

待つということは聴くということとよく似ています。待てない人はおそらく人の話(心の奥底の想い)を
聴けていないと思います…。かつての僕がそうであったように。
本文より

以前よりは「待つ」を覚えた私は(えっ、犬?)
人の話を、自分の奥底の想いを「聴ける」ようになったのかもしれない。「待つ」をそっと教えてくれた、たくさんの先生が私の周りにはいたから。

本屋で待っててくれてありがとう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?