連載【短編小説】「あなたの色彩は、あなたの優しさ、そのものでした」あとがき
皆さんどうも、灰かぶりの猫です。
もうすぐ、春ですね。ちょっと気取ってみませんか。と、歌いだすにはまだ早い、岩手県内。ウェザーニュースによれば、盛岡市のソメイヨシノの開花予想は、平年より5日早い4月13日頃だそうです。
そして、3月と言えば別れの季節。1月から放送が始まり、先日最終話を迎えたアニメが『ゆびさきと恋々』です。毎話、楽しみに御覧になっていた方もいらっしゃったのではないでしょうか。今回の短編小説『あなたの色彩は、あなたの優しさ、そのものでした』は、『ゆびさきと恋々』の作中の雰囲気から大いに影響を受け、「色彩」を一つのテーマとして描きました。
また、謎の登場人物「PSY」については、実は思わぬところから飛び出したキャラクターでした。
江戸川乱歩に、『押絵と旅する男』という短編小説があります。読んだのは遠い昔のことで、新潮社の「江戸川乱歩名作選」だったような気がするのですが、残念ながら、肝心の文庫本が行方不明に(まるでPSYのように)…。そのため、どんな話だったのかは、まるで覚えていません。ただ、タイトルだけは脳裏に焼き付いていたらしく、次の作品を、と考えていた時に、ふと『押絵と旅する男』のことが思い浮かんだのです。
――「色彩」と「押絵」。この二つのアイデアから、『あなたの色彩は、あなたの優しさ、そのものでした』の物語は始まりました。
これまでに投稿した短編は、事前に完成させたものを、幾つかのパートに分けて投稿していました。一方、本作は初めて「連載」と銘打ち、結末も決めず、一話ごとにピリオドを打ち、投稿するという形を取りました。それが奏功したのかは何とも言えませんが、すっかり肩の力が抜けた最終話は、この作品にふさわしい、柔らかなラストになったのではと思っています。
それから、今回は毎話、見出しに使用させていただいた素敵なイラストに大変助けられました。実際、小説の中では、使用した画をそのまま登場させたりしています。イラストの作者の皆さんには、この場を借りてお礼を述べさせてください。本当にありがとうございました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。また次作で、お会いできることを楽しみにしています。
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