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好きなことで悩みたい:ストレスフルな選択からの脱却

人生は選択の連続だとよく言われるが、最近は「選択する」という行為そのものに大きなストレスを感じている。

特に仕事中は、選択を迫られる場面が非常に多い。
私はメーカー勤務なのだが、仕事中は「商品の仕様をどちらにするのか」「どちらの機能を新しく付けるのか」といった選択にいつも迫られている。思い返せば、選択に悩む時間が仕事の大半を占めているのではないだろうか。「もうどっちでもよくないですかね!!!?」と何度叫びたくなったことか。でも仕事だからそういうわけにはいかない。メリットとデメリットを吟味して、慎重に選択する必要がある。

まあでも、仕事中に選択に迫られるのは仕方がない。それでお金をもらっているわけだし。そこは仕事だと割り切っているので、特別ストレスを感じることはない。

問題は私生活における「選択」だ。
「今日は雨が降りそうだから傘を持って行くかどうか」「どちらのスーパーで食品を買うか」「風呂を溜めるかシャワーにするか」など、私たちは日常生活の中で数多くの選択を無意識のうちにこなしている。

その中でも、自分の「好き」に関する選択であれば全くストレスを感じない。例えば私の場合は読書が大好きなので、「どの本を買うか」を選択するのはストレスではない。むしろ幸せに感じているし、ずっと悩んでいたいと思う。

問題なのは、自分がそこまで興味がないことに関する選択だ。
私の場合はファッションがそれに該当する。
服やら靴やらは消耗品なので、定期的に買いに行かなければならない。
それなのに服や靴を買うためには、どの店に行くのか、どの値段のものにするのか、どの柄にするのか…などなど、数多の選択肢を潜り抜けないと購入まで辿り着けない。これが本当に面倒臭すぎる。

「面倒くさいなら適当なものを買えばいいじゃん!」と思われるかもしれない。しかし私は、ファッションには興味がないものの、ダサいとは思われたくないのだ。つまり、ファッションで悩むのは面倒臭いので嫌だが、ある程度オシャレではいたいと考えている。我儘な男ですまない。

よく服屋の店員はすぐ話しかけてくるからイヤだ、という話を聞くが、私は逆で、すぐに話しかけてきてほしいと思ってる。店のおすすめでも何でもいいから、私に合う服をあてがってほしい。どうか私に選択させないでほしい。私的には、わざわざ服屋まで行ったのに何も買わずに帰ることが最大のストレスなので、無理矢理にでも買わせてほしい。

最近若い女性の間で流行っている「ブルベ」や「イエベ」といったパーソナルカラー診断も、服選びを簡略化できるという点で有用なのかもしれない。ブルベならこの服、イエベならこの服が似合う、というフォーマットがあれば、服を選ぶのもグッと楽になりそうだ。それこそ服屋の店員に自分のパーソナルカラーをあらかじめ伝えておけば、スムーズに服を選べるようになるかもしれない。

最近読んだ本にも、なるべく日常生活の選択は減らした方が良いと書いてあった。服に関して言えば、同じ服を何着も買っておくのがお勧めらしい。朝に服で悩む時間を短縮できるし、買い足すときに悩む必要もなくなる。

確かにそれはいいかもしれない。同じ服を毎日着てはいけない、なんてルールはないし。むしろ毎日同じ服を着ることで、自分のキャラを確立できるというメリットもありそう。スティーブジョブスみたいに。

今年は季節ごとに品質の良い服を2着ずつ買っておき、今後着れなくなるまで着回すようにしようかな。服装で悩むのはもう止めて、その代わりに好きなことで悩む時間を増やそうと思う。

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