富松神社(とみまつじんじゃ)

長崎県大村市にある富松神社のnoteです。古くより「とんまつさん」の名で親しまれ、現在…

富松神社(とみまつじんじゃ)

長崎県大村市にある富松神社のnoteです。古くより「とんまつさん」の名で親しまれ、現在でも鎮守の氏神様として、篤い信仰を集めています。 https://tomimatsu.or.jp/

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鯉幟(こいのぼり)リメイクの御朱印帳

 五月晴れの空に鯉幟が舞う風景は、春から初夏に向かう時期の風物詩です。  5月5日、男の子の端午の節句を祝って、親戚縁者から贈られた鯉幟を屋敷内に高く掲げ、天高く…

春の境内

ホームページ宮司のコラム「琴湖の日月」より 森に囲まれた境内は、四季折々に変化していきます。  今年の桜はあっという間に咲いて、あっという間に散っていきました。…

一本の木から絵馬ができるまで④

夏のお祭り、秋の奉納相撲、神社での書道パフォーマンスなど何かある度にお世話になっている佐藤鳳凰水先生。今回の絵付けのご相談も快く引き受けて下さいました。 書家に…

一本の木から絵馬ができるまで③

ざっくりと製材した木材を次は仕上げていきます。 お願いするのは「中嶋木工所」さん。神社で木の加工品が必要な際は必ずお世話になる大村の職人さんです。とびきり器用で…

一本の木から絵馬ができるまで②

何とかなるだろうと思っていた製材でしたが、いきなり「絵馬を作りたいので丸太を持ち込みさせて下さい」と言っても中々良いお返事を頂けるはずもありません。見通しが甘か…

一本の木から絵馬ができるまで①

昨年の5月末、兼務神社の総代さんから「境内の木を切るのでお祓いをして欲しい」という電話がありました。大地や草木に神性を見出す神道ですから、出来うる限り境内の木は…

鯉幟(こいのぼり)リメイクの御朱印帳

鯉幟(こいのぼり)リメイクの御朱印帳

 五月晴れの空に鯉幟が舞う風景は、春から初夏に向かう時期の風物詩です。
 5月5日、男の子の端午の節句を祝って、親戚縁者から贈られた鯉幟を屋敷内に高く掲げ、天高く泳ぐ鯉の姿は、それはそれは勇壮です。
 全国各地からも鯉幟のニュースが流れていました。しかし、近頃、町中にはその風景がめっきり少なくなりました。先ず住宅事情の変化によって、鯉幟を立てる場所がない、それ以前に初男子の誕生祝いに、鯉幟を贈ると

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春の境内

春の境内

ホームページ宮司のコラム「琴湖の日月」より

森に囲まれた境内は、四季折々に変化していきます。
 今年の桜はあっという間に咲いて、あっという間に散っていきました。人々にこよなく愛される桜は、この散り際の良さからでしょうか。
 それにしても、今年の桜は、もう少し咲いていて欲しいと、思ったことでした。

 桜が過ぎた後、境内は新緑の香りが、プンプンしています。特に夜に境内を廻ると、香は一段と強く感じま

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一本の木から絵馬ができるまで④

一本の木から絵馬ができるまで④

夏のお祭り、秋の奉納相撲、神社での書道パフォーマンスなど何かある度にお世話になっている佐藤鳳凰水先生。今回の絵付けのご相談も快く引き受けて下さいました。

書家にイラスト?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、絵師としても個展を開催されるなど幅広くご活躍されています。先生の作品はお人柄の通り、どこか品がありながらも堅苦しくなく、親しみやすさがあります。
お願いしてから一週間ほどの早業で、イラ

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一本の木から絵馬ができるまで③

一本の木から絵馬ができるまで③

ざっくりと製材した木材を次は仕上げていきます。
お願いするのは「中嶋木工所」さん。神社で木の加工品が必要な際は必ずお世話になる大村の職人さんです。とびきり器用で、どんなお願いも簡単なイメージをお伝えするだけで、こちらの想像以上の製品に仕上げてきて下さいます。そんな中嶋木工さんにお仕事をお願いするのは密かな楽しみでもあります。

何度かの打ち合わせの後、いよいよ型取り、仕上げの作業を経て完成品を納品

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一本の木から絵馬ができるまで②

一本の木から絵馬ができるまで②

何とかなるだろうと思っていた製材でしたが、いきなり「絵馬を作りたいので丸太を持ち込みさせて下さい」と言っても中々良いお返事を頂けるはずもありません。見通しが甘かったことに反省しつつ方々にご相談した結果、最後に受け入れてくださったのが「長崎山陽株式会社」さんでした。突然の変なお願いにも関わらず快く対応して下さいました。

作業場につくと見た事もないような大きな機械が並んでいます。職人さんの慣れた手捌

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一本の木から絵馬ができるまで①

一本の木から絵馬ができるまで①

昨年の5月末、兼務神社の総代さんから「境内の木を切るのでお祓いをして欲しい」という電話がありました。大地や草木に神性を見出す神道ですから、出来うる限り境内の木は切らない。長く生きている木ならなおさらというのが常ですが、盛り上がった根っこが石柱を持ち上げて今にも倒してしまいそう。いよいよ見過ごせない状況になってしまったので総代さんとお話し、残念ながら伐採することに。

植木屋さんが作業に入る前に長年

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