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日韓ハーフが韓国留学に来て思ったこと

前略 この記事は完全に感想文です。

はじめに

日韓ハーフ、家族全員韓国人の私は毎年韓国に祖父母に会いに来ていたが、コロナの期間初めて行けなくなり、その後来韓するのが留学になった。その留学で感じたことを書き記そうと思う。

自分が韓国を選択していたら、同じ仲間だったのかな

私の母は韓国があまり好きではない。韓国人だが、気性の荒い人が多かったりするのがものすごく嫌みたいで、一緒に韓国に来たがすごい文句を言っていた。そんな韓国があまり好きではない母は私を韓国の学校に進学させる気なんてはなからなかったので、普通に日本の学校に通った。

私は韓国では韓国人の子に覚えてもらいやすいように韓国名を使っていた。これが一つの要因なのかもしれないが、仲間のはずなのに仲間じゃないような気持ちを覚えた。私は100%韓国人であり100%日本人でもある。それが私のアイデンティティだと思い始めているこの頃であるわけだが、やはり韓国人の人と話すと学校の当たり前や思い出の当たり前が違う。その時思った。

「私が韓国の学校に行きたいと言っていたら、この人達と留学生としてではなく、友達になっていたのかな」

もの寂しく、体が一つしかない事実を憎んだ。まあ無理な話ではあるのだが、私は色々な人間と関わるのが好きな性分なので、悲しくなった。そして、自分が懇願すれば変えられたかもしれないという事実がより胸に刻み込んできた。

また訓練させられている気分

正直、コロナの期間やお付き合いしている人との関係がなければ私は今ほど日本を知らなかった。家族が知らないから無理もないわけなのだが、結構頑張って慣れた矢先、韓国に引き戻されたのでものすごくうんざりしたのが本音だ。

「やっと、日本人になれたと思ったのに!」
「これまた日本に帰ったら慣れ直しだよね!?もう本当にうんざり!」

大変申し訳ないが、正直な感想はそうだった。留学生の大半は結構頑丈な自分自身の基盤がある。しかし、私はそれを作りかけで崩壊された気分だったので、相当うんざりしていた。マナーや住む上の常識だけではない。会話の速度、返信速度、テンポ、会話の内容。なまじ自分が韓国人の人の会話の中身を他の人より知っているため大思い出し大会と化した。留学に到着した時、私は体調がすぐれず心身ともに疲弊し切っていた状態だったので、絶望にほど近い状態であった。

留学生なのに他の留学生に韓国紹介

毎年帰省していたので、韓国でどうしたら安く生活できるとか、どこが何で有名とかは他の人より知っていた。テレビ番組も少し知っていたので、YouTubeで調べて留学生を連れて行ったりした。そこで思った。

「私韓国に学びにきてるんですけど??」

意味不明である。学びにきている側が他の留学生助けてどうする。しかし、韓国で外食したい場合、2人分からのお店が多くあり(韓国でご飯といえばみんなでワイワイというのが基本概念としてある)連れていくしか方法はない。もしくは一人で2人分食べるか。そして、初韓国の人は物の相場がわからないので、自分が持っている情報の方に行かないとぼったくられたりする。仕方ないので、案内し、連れて行き、留学生やってるのか留学生助けてんのかわかんない状況であった。

留学生なのに他の留学生に韓国人としての思考紹介

留学生からは「自分は外国人だから…」というセリフをよく聞いた。実際、その行動はダメでしょと思う言動をする留学生もおり、一言言いたくなる韓国人の気持ちもわかるし、留学生としてビビる気持ちもわかった。だからこそ、そういう気持ちを理解したい留学生に韓国人の「当たり前」を説明することがよくあった。代表的なのは韓国がいかに外国人になれていないかと言うことだ。

韓国は日本と同じくらい多様化されていない国だ。正直そう思う。「外国に売り込むマーケティングに成功した国」というのが個人的には正確な表現だと思う。以前の記事にも書いた通り、発展したのはこの最近の話である。加えて、韓国人の内外意識は結構強い。おそらく、これも国際化に慣れていないからであろう。だが、KPOPブーム後に韓国を知った人はこれを知らない。だから、説明しないといけないのである。私も勉強しにきたんですけどね。

おわりに

留学に来た感想は、「正直これなら韓国の大学に普通に入学すればよかった」であった。新しいことももちろんあったが、KPOPが好きで留学に来たわけでもないので、正直韓国自体に新しい学びがあったかと言われれば最近の韓国の決済方法とかそれくらいである。私は春の暁に見る長夢のような日々だなと感じた。以上、雅な心を持った韓国人の感想文。

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