うまく説明できないけど「なんかいいなあ」と感じるフレーズのある名曲 ３選
『言語化』するのって、なかなか難しいですよね。
「『なんかいいなあ』という感覚はあるんだけど、うまくは説明できない」みたいな。
特に音楽の受け取りなんかでは感覚の部分が大きいので、「なんかいい」が大量発生します。
この「なんかいい」は独特で、無理に説明しようとすればするほど実際から離れていく気がするんですよね。
なので、今回はその「なんかいい」をそのまま真空パックでお届けして、あとは皆さんの感性に委ねましょうという趣旨になります。
そんな訳ですから、私の説明が下手くそでも何卒ご容赦ください。
３曲厳選させていただきましたので、どうぞ🎵
１、『家族の風景』(ハナレグミ)
友達のようでいて 他人のように遠い
愛しい距離が ここにはいつもあるよ
ハナレグミさんの声。いいですよね。
上手いのはもちろんのこと、まあとにかく「沁みる」んですよ。
こういうのを「エモい」といったり、「歌心がある」とかいうんですかね？
ハナレグミこと永積崇さんは１９７４生まれの４９歳。私とタメなんですよ❤️
私はこれが誇りで、勝手に『ハナレグミ世代』と命名しています。
今回取り上げます『家族の風景』は、思い出の曲なんです。
私の音楽好きは友人たちの間でも有名で、３組の結婚式のBGMを担当させてもらいました。
その中の一つで、コンテンポラリーダンスをする友人とのコラボ企画がありまして、彼女と２人で相談して式の途中で踊ってもらったのが、この曲なんです。
その時目の当たりにした彼女のダンスは本当に素晴らしくて、自分が選曲に関わったにもかかわらず「ああ、いい曲～。いい歌詞～」とすっかり感動して目頭が熱くなり、次の曲をかけるタイミングを危うく間違えそうになった、というエピソードがあります。
家族って１番近い存在だからこそ、それぞれになんとも言えない『距離』があったりしますよね。
そこを「愛しい」と表現するハナレグミさんのワードセンスが、とっても素敵だなと思いました。
これを聴いて、皆さんもそれぞれのご家族に思いを馳せてみてはいかがでしょうか？
２、『Raining』(Cocco)
私は無力で言葉を選べずに
帰り道のにおいだけ 優しかった
生きていける そんな気がしていた
Coccoさん。
音楽だけにとどまらず、演技や絵本など幅広く天賦の才を発揮されていますよね。
彼女の歌はまあまあ衝撃的な歌詞が入っていたりもしますけど、嫌な感じなくスッと心に入ってくるんですよね。
それは、彼女の持つ『温かみ』の仕業なのではと思っています。
そんな彼女の曲で私が１番好きなのが、こちらです。
私は学生時代に長らく心を失っていた時期がありました。
そうやってどこかの感覚が『機能不全』に陥っている時って、何故か他のどこかの感覚が研ぎ澄まされてくるなんてことはありませんか？
私の場合、途切れ途切れの記憶の中でも、結構しっかり『匂いの記憶』が存在しているんですよね。
Coccoさんと同じく、帰り道の草や川の匂い。夏の夜の匂い。雨上がりの匂い。
結構はっきりと覚えています。
『匂い』や『記憶』のメカニズムって、どんななんですかね。不思議～。
皆さんもこの曲を聴いて、それぞれの『記憶』を呼び起こしてみるのも面白いかもしれませんね。
３、『100ミリちょっとの』Fishmans
100ミリだけのカラッポを 離さないでおくれ
最後は、Fishmansから。
これは、フジテレビがめちゃくちゃ勢いがあった時代の木曜深夜ドラマの『90日間トテナム・パブ』の主題歌です。
この枠のドラマは強く印象に残っていて、松雪泰子さんの主演デビュー作の『バナナチップスラブ』から、坂井真紀さんの主演デビュー作の『90日間トテナム・パブ』と続くんですけど、ホント面白かったです。
あれからもう、３０年以上経つんですねえ(遠い目)。
この歌詞こそ、まさに私の感覚で「なんかいいなあ」なんですけど、うまく説明はできないですね。
貼り付けた部分の歌詞が本当に好きで、ボーカルの佐藤伸治さんのゆる～い歌声とともに私の頭に住んでいて、たま～に思いだします。
なんというか、心の空洞が『１０cm』っていうのがまず絶妙だと思うし、それをミリで表して『だけ』っていう助詞を持ってくるあたりも秀逸だと思うんです。
うん。うまく説明できてない(笑)。
でも、「１００ミリだけのカラッポ」。凄く好きだなあ。
ここにきて「Fishmansの海外での評価が爆上がりしている」なんていうニュースを目にしたりすると、ファンとしては嬉しいと同時に「佐藤さんが生きていたとしたら、どんな曲を書いていたのかなあ」なんて思ったりもします。
ちょっとおセンチになりました。
以上、３曲。
この中に、皆さんの「なんかよかった」はありましたでしょうか？
今後も是非、ご一緒に音楽で「なんかよかった～」を共有できたら嬉しいです。
では、また🎵
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