第47回『孫子の兵法から学んだ「負けない戦い方」、それを凌駕した天才軍師・幸太郎 』

うぃす! 大阪男塾の塾長です。

今は漫画しか読まなくなりましたが、僕は10代の頃に、いろいろ本を読み学んだ時期があったっすね。

そこで生き方や哲学などを吸収したことが、その後の糧になってるっす。

僕が大きな影響を受けた本に「孫氏の兵法」があるんすよ。

端的にいえば「孫氏の兵法」は、「負けないためには何をすべきか?」について徹底的に書いてある書物っす。

これまでのnoteを読んでくれている方は、わかると思うんすけど、僕は我が強いし「義理を欠いている」「筋が通っていない」と感じることに対してはズバッと言うタイプなんで、揉めやすいんすよね。

ホストになって間もない頃は、先輩や同僚ともよく揉めてたっすね。

ハワイの慰安旅行を途中で帰って大問題になったこともありました。めっちゃお世話になった先輩のたっつんに「お前はすぐ揉めるから、一緒に働きたくない」と言われたこともありました。

そんな揉めやすかった僕が「揉めずに人と折り合いながら、なおかつ自分らしさを失わない」ために「孫氏の兵法」は、めっちゃ役立ったんすよ。

僕はよく人から「戦国時代に生まれてたら、有名な武将になってそうですね」と言われます。

確かに大将として兵を率いながら、戦略を練ってのせめぎ合いするは面白そうっすね。

状況を俯瞰で捉える「孫氏の兵法」は実際の仕事でも、あとで触れる「ウイイレ」の試合をするときなど、あらゆる場面で役立つんすよ。

「感情に突き動かされるのではなく、頭脳を駆使する」という考えが僕に合ってました。

ホストの同僚は血気盛んなヤツが多かったっすけど、すぐにケンカしてしまう人間はいずれいなくなります。 恨みを買ったり、返り討ちに遭ったりと末路は悲惨なことが多いんすね。

孫氏は「頭に血が上りやすく、せっかちな気質だと、敵に挑発されやすい」と言っていますが、これはほんまにそのとおり。

勝負は熱くなった方の負けっすよ。

孫氏は「戦うべき時、戦うべきでない時をわきまえる者は勝利する」とも言ってるんすけど、実は本当に戦わなければならないときって、そんなに多くないんすね。

僕の中で戦うのは、
・利益を出すとき
・大事なものを守るとき

ときだけ。
真の目的があるときのみ、戦うんすね。

大事なものに、自分のプライドやエゴはもちろん入ってないっす。

普段から戦いまくっていると、絶対に消耗します。だからなるべく戦う機会を減らすことが重要っす!

サッカーW杯の話なんすけど一発勝負の決勝トーナメントで優勝候補大本命のチームが負けることが割と多いんすよね。
大抵その前の試合が、延長戦とからPK戦までもつれ込んでるんすよ。つまりどんなに力のあるチームでも消耗したら負けるんすよね。

だから負けないために消耗しないようにするかってのは、とても大切なことなんす。

あと、つらいときに感情をコントロールする力もめっちゃ重要っすね。

僕はゲームが好きなので、ゲームで例えるっすが、対戦ゲームで「これは絶対に逆転不可能」って試合があるんすよね。
例えばサッカーゲームの「Eフットボール」(旧ウイニングイレブン)をやっていても「こら、あかん。絶対負けてまうわ」って展開になることが、たまにあるんす。

集中力が切れてさらに点を入れられてしまう人が大半なんすね。でも僕は劣勢な状況ほど、やけくそにならずに丁寧にプレーすることを意識してます。

負けてたら腹立つんすけど、感情に飲み込まれて短絡的なプレーをするとより状況は悪化します。

これは人付き合いや仕事も同じ。上手くいってないときこそ、冷静に丁寧に向き合うことが大事なんす。

Eフットボールは、そのためのいい訓練なんすよね。

孫氏は「勝算を高めたければ、準備を万全にせよ」と説いてます。

あと、孫氏の考えで興味深いのが勝つか負けるかだけでなく、その間のグレーゾーンに当たる「不敗」という状態を定義してるんすね。

これは目から鱗でした。

孫氏が言うように現実って、勝ちと負けという極端な結果だけでなく、その両方が入り混ざったグレーな状態の方が多いんすよ。

やたらと白黒つけたがる人多いんすけど、グレーにまみれているのが現実なんす。

攻守や優劣が頻繁に入れ替わり、拮抗しているような状況が「不敗」に当たるんすよね。

消耗戦になって「不敗」の状態が続いて、相手に隙ができたら一気に勝利を目指すという展開も「戦いあるある」ですね。

そういえば以前、僕の尊敬する相方の幸太郎も孫子の兵法を取り入れてるなということがあったんすよ。
僕と幸太郎、従業員数名が乗り込んだパンパンのエレベーターに乗ったときのことです。
閉まり間際に金髪ギャルが乗り込もうとしてきたんで、
幸太郎が「よかったら乗りますか?」と閉まるドアを開けて言ったんです。もちろんエレベーターはパンパンなんで女の子の返事は「ノー」。
僕らは、そのまま上に上がっていきました。

問題はそのあと発生。先程の金髪ギャルがめちゃんこイカつい男2人を連れて僕らのとこに来よったんす。

「おいこら! なめとんのかお前ら!」

シャレにならんくらい空気がピリつきました。

とりあえず僕が1番上やったんで、「どうしましたか?」と言ってその人らに近づくと「メガネ出せ! コラ! おるやろ!」と。その時に、メガネをかけていたのは幸太郎のみ。

とりあえずみんなに危害を加えさせないために、僕は1人でその人らを連れて少し離れた場所で話をし、結果追い返せました。

よくよく聞いて確認してわかったんすけど、パンパンで乗れるわけないエレベーターに幸太郎が「乗りますか?」と言ったのを、酔ってるギャルがからかわれてると勘違いしたんすよね。
それを聞いた男2人が「俺らがそいつシメたるわ!」っていきり立つって乗り込んで来たんす。

僕が丁寧に「一切そういうつもりはなかったけど、そう思われたのならすみません」と頭を下げたところ、「コイツら揉める気はないし、こっちの勘違いや」と納得して帰った感じだったんすね。

孫子の言うように戦わずして事なきを得たし「よくやった俺」と思いながら、みんなの方を振り返って、ビックリ。

なんと幸太郎がメガネを外してたんすよ。これには、やられました。

なるほどぉ!
その手があったかと!

しゃしゃり出て、得意げにチンピラ追い返してドヤってた自分が恥ずかしくなったっすね。

そもそも『メガネおらんわ』となれば、そこで話は終わりっすから、そもそも話し合う必要すらないんすよ。

幸太郎は「メガネを外す」という一手でその場をおさめようとした

とんでもない切れ者ですわ。

今回は、ちょっと肩がこる内容だったかもしれないんすね。

ちなみにですが、中国の戦乱時代を面白く描いた漫画の『キングダム』でも「孫子の兵法」をモチーフにしたエピソードがあるんすよ。
だから「読書が苦手」って人は、『キングダム』から始めてみるといいかもしんないっすね。

最後まで読んでもらって、あざしたぁ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?