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日本人のアイデンティティ vol.10「和の精神」

和の精神とは「まず皆が自由に正直に話し合い、お互いの意見や価値観に
違いがあることを認め、その違いを尊重したうえで、共通の目標のために協力し合う」という、相違や対立の存在を前提とする和なのです。

人と対立することを避けて、表面的に仲良くやっていくという意味での和ではありません。

聖徳太子の17条の憲法の第1条には「和をもって貴しとなす」とありますが、同時に「衆とともによろしく論うべし」(17条)ともあります。つまり、論じることを前提にする「和」を指しているものと私たちは理解しています。

また、孔子の論語第1巻の13段では、「君子和して同さず、少人同して和さず」とあります。この場合も、和することと同することを明確に区別し、相手に簡単に合わせる後者を否定しています。

和の精神って表面上は格好よくて皆で協力してより良い世界を構築して行こうというのが基本理念だと思いますが、結構色んな捉えられ方をしていますよね。

仲良く適当に波風立たせず穏便に適当に~と言ってしまえばそれまでだし民主主義の基本だから皆で徹底的に議論してその上で最適な答えを導き出そう!

正直な話、皆様本当に格好良く玉虫色での穏便な解決を望みますが、自己主張は通そうとします、権利の主張と自分が大変になることは大嫌い・・・。

最近良く言われることは「好きな者、やりたい人だけでやったら良い?

皆で協力して何かするなんて時代遅れも甚だし、しかも幾ら言っても変わらない!」そんな耳に痛い言葉を聞くようになりました、悪いことじゃないのだから皆で一緒になって~の思想は古くてダサくてダメらしいでね?

地元の地域活動でコーディネト役をやっているのですが、本当に周囲の方々との付き合いに絶句しています、余りに酷いと人格否定攻撃に逢っている感じです。

自己主張と皆で協力して○○の間をどう取り持てば良いのでしょうか?

昔はまだ「和の精神」なるものがあったように思いますが、今は「個人の都合」が最優先されるみたいで本当に進め方が難しいというより凄く疲れます。

幾ら話し合っても最後は「私の考えでは・・・」と述べられるともう何も言えません。

信じて従って欲しいと思う時も多いのですが、主義主張が合わず一方的命令
でもお願いでも従う、協力するのは嫌みたいです。

新しい時代にマッチした「和の精神」を見つけようと必死ですが、簡単に見つかるものではないようです、気長に向き合っていきたいと思います!

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