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名言より学ぶvol.2 「情けは人のためならず」

「情けは人の為ならず」は、誤用が広まってしまっている表現でもあるようです。

文化庁発表の「国語に関する世論調査」で、半数近い人が誤った認識していたそうです。

「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」という意味で認識している人が、なんと45.7%を占めています。

正しい意味は「人にした親切が自分に戻ってくる」こと勘違いが起きやすい理由の1つに、意味の認識に変化が起きたことが挙げられます。

現代における情けは「同情」の意味合いが強まっていますが、実は下記のとおり思いやり、情愛、風情、風流心の4つの意味を持っている言葉です。

【情け】なさけ
1. 人間味のある心。他人をいたわる心。人情。情愛。思いやり。
2. 男女の情愛。恋情。また、情事。いろごと。
3.風情。おもむき。あじわい。
4. もののあわれを知る心。風雅を解する心。風流心。

「情けは人の為ならず」では「人情」や「思いやり」といった意味で用いられているのがポイントです。情けの意味を知っていれば、意味を誤解してしまう可能性は避けられるでしょう。

小学館 Domani(ドマーニ) 公式ウェブサイトよりhttps://domani.shogakukan.co.jp/651871


いまのご時世で言えば「情けをかける=その人を甘やかし堕落させる!」という風潮もあるのではないかと思います。

最近ひしひしと感じていることですが、「古い」「昭和のメンタリティや風習はウンザリ」

「いつまで過去にすがるのか、いい加減にしろ!」的な非難を浴びることが多くなりまして意気消沈と言うより自分の今までの人生は何だったのかと落ち込みます。

自分としては確かに時代は変化しているし個々人のライフスタイルも思想も変わりつつあるのは認識しているつもりですが、面と向かって避難されれば、もう思いやりや情をかけるのは一切やめよかと思ったりします。

確かに通じいないし話しても通じるものではないかも知れませんが、別段
ある日突然の大激震があって変わったワケではないのに文句を言う・・・?

ならば新しい今風の「令和思想&ライフスタイルをご教授願います!」と叫んでしまいます、根本的に「情け」の意味合いが根底から崩れている?

などと最近の世の中の変化についていけいない自分が情けなく思います。

一番怖いのは意味の取り違えよりもっと根底にある部分が大きく激変すること。そのうち「情けはいらない無用なもの、人のためにはならない!」となるのでは?

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