日本人のアイデンティティ vol.6「以心伝心」
心の内で思っていることが、声に出さなくても互いに理解しあえること。
以心伝心は、「心を以って心に伝える」と読み下す。つまり、うわべだけの行動や言葉で表すのではなく、何も口に出さずとも相手の考えていることが理解でき、そして相手のために行動するという心がけが大切であるという意味を表している。
以心伝心の語の由来は、禅宗の慧能(えのう)が「言葉では表せない仏教の
神髄、教え、考え方を、無言のうちに師匠から弟子に伝えること」という意味を説明するのに「法即以心伝心、皆令自悟自解」と