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自分の中の獣を飼い慣らす

『山月記』を久しぶりに読んだ。

きっかけはアニメの文豪ストレイドッグスがYouTubeのオススメに上がってきたからだ。

『山月記』の文字を目にし、そういえば小学校の授業ででてきたな。

と思い立ち読み返した。

読んだ感想を一言で表すと

「李徴(登場人物)よ、私も同じだ。」

だ。

必要な部分を要約すると

自分の中には獣がいて、普通は飼い慣らせるが、自分の中の猛獣は獰猛(どうもう)で飼い慣らす事ができなかったため、自分が虎になってしまった。

という様な感じだ。

私の猛獣は執念深く恐ろしいやつだ。力加減ってもんが分かっていない。

私は大学院で宗教文学を研究した。
努力の甲斐あって修士号を取る事ができた。

大学院での生活を思い出すと、かなり異常だったと自分でも思う。
3日寝ずに研究し、反動で5日間寝たり。
研究室や公園で寝たり寝る場所は厭わない。
本当に研究に対する執着は異常であった。

私は人付き合いが苦手だ。
たぶん中学生くらいで止まっている。
人との距離が分からないのだ。
怖くて話しかけることができない。
そのような人間なのだ。
しかし、一度心を許す相手に出会ってしまったならば、粘着してしまう。
厄介な性分だ。

確かに執念深かった為、成し遂げられたこともあった。
しかし、こうした性質を持ってる為、社会に出て相当苦労している。

強がりで周囲に馴染めない。仕事に常に本気で打ち込む為、身体を壊す。

もう自分では猛獣を制御できない。


今、心身壊して入院している。
私は虎になったのだ。

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