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3分で読める本日の注目ニュース(2024年5月2日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・ スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下、スクエニ)は4月30日、2024年3月期に約221億円の特別損失を計上すると発表した。理由は「コンテンツ制作勘定の廃棄損」。進めていたゲームの開発を中止するため、これまでに掛かった制作費などを損失として計上する。この発表が、ファンの間に波紋を広げている。

 発表では「環境の変化を考慮し、開発リソースの選択と集中を図る」として、3月27日に開催した取締役会でHDゲームタイトルの開発方針の見直しを決議した。この方針を受け、開発中タイトルを精査した結果だという。

 スクエニのいう「HD(ハイ・デフィニション)ゲーム」とは、「ドラゴンクエスト」シリーズや「FINAL FANTASY」シリーズに代表されるコンシューマー機向けのタイトルのこと。大型オンラインゲームやスマホゲームは別の扱いだ。

 発表では開発を中止するタイトルや本数には触れていない。しかしSNSでは、約221億円という規模感からかAAAタイトルの開発中止を想起した人が多いようだ。中でも、21年5月の発表以降、あまり情報が出てこない「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」(ドラクエ12)を心配する声が多い。

 ドラクエ12は、作曲家のすぎやまこういちさん、漫画家の鳥山明さんが関わった最後の作品ともいわれる(注:スクエニは鳥山さんが開発に関わったか、などの情報は公開していない)。しかし4月上旬に「ドラゴンクエスト」シリーズのプロデューサーが次回作の開発遅延を受けて異動したと複数の経済誌が報じており、それもドラクエ12の先行きを不安視する材料になったようだ。報道によると、4月1日に行われた大規模な組織再編の一環だという。

 スクエニは、23年から今年にかけて「FINAL FANTASY XVI」「ファイナルファンタジー ピクセルマスター」「FINAL FANTASY VII REBIRTH」などの大型タイトルを相次いで投入した。ただ、発売直後こそ「〇万本売れた」と景気の良い発表をするのに、その後は音沙汰のないケースも多く、かつての家庭用ゲーム機のシェア争いまで左右した勢いは感じられない。

 そうした中、23年に就任したスクエニの桐生隆司社長は「選択と集中」の必要性を語ってきた。例えば23年11月に行われた決算説明会では、スクエニに足りないものとして「タイトルの多様性」と「マーケティング」を挙げている。これは、「ドラクエやFFといった強いIPを保有しているがゆえに」特定のジャンルに依存し、コンテンツ偏重のリソース配分でマーケティングがおろそかになっていた、という自己分析だった。

 その上で、新作のヒット率を上げるため、HDゲームは「厳選した新作タイトルにリソースを集中し、クオリティの高いタイトルを開発したい」としていた。4月1日付の組織再編、4月30日の発表は、こうした経営戦略の一環とみられる。

 1日の株式市場では、スクエニ株が前日の5718円から約5.14%高い6012円をつけた。今後発売するタイトルを減らし、約221億円もの特別損失を計上するにもかかわらず、株式市場では失望よりも期待が上回った。

 とはいえ、ドラクエやFFのファンにとって、どのゲームが開発中止になったのかは気になるところ。スクウェア・エニックスは、5月中に2024年3月期の通期決算と中期経営計画を発表するため、ここで新しい情報が出てくる可能性がある。また5月27日は「ドラクエの日」(1986年に第1作が発売された日)。例年、この日に合わせてドラクエシリーズの新作情報が発表されるため、今年はこれまで以上に注目を集めることになりそうだ。

芸能ニュース

・元AKB48の本田仁美(22)が、4月末日をもって所属するMama&Sonとの契約が終了した。5月1日に公式サイトで発表された。

 サイトでは「この度、弊社所属タレント本田仁美につきまして、2024年4月末日をもって、弊社との契約を満了しました」と報告。「新たなる道で活動していきたいという本田仁美の意思を尊重し契約終了という形になりました」と説明した。

 続けて「短い期間ではございましたが共に歩めたことを心から感謝しております」とし「引き続き本田仁美への変わらぬご支援のほど何卒よろしくお願いいたします」と伝えている。

 本田は、2001年10月6日生まれ、栃木県出身。アイドルグループ・AKB48の元メンバー。チーム8、チームA兼任。愛称は“ひぃちゃん”。2014年、『AKB48 チーム8 全国一斉オーディション』で、栃木県代表として合格。18年、『PRODUCE48』の最終オーディションに合格し、日韓合同グローバルグループ・IZ*ONEのメンバーとして活動。21年、IZ*ONEの活動期間が終了した。

 同年、『AKB48チーム8全国ツアーファイナル』に出演し、AKB48の活動を再開。俳優として、22年放送のドラマ『北欧こじらせ日記』(22年)でテレビドラマ初主演を務める。以降、ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(23年)、ドラマ『パティスリーMON』(24年)などに出演。24年1月、AKB48を卒業した。

スポーツニュース

・■プロ野球 オリックス 3-6 ロッテ(1日・ほっともっとフィールド神戸)

ロッテはオリックスに逆転勝利し、2連勝を飾った。来日初登板となった先発・ダイクストラ(33)は序盤の2回裏、5番・頓宮裕真(27)に先制ソロ本塁打を浴びると3回裏にも1点を加えられリードを許した。ダイクストラは4回3安打2失点で降板。2番手・中村稔弥(27)が5回裏から登板するも2番・紅林弘太郎(22)にソロ本塁打を放たれ3点目を失った。ロッテ打線は6回表に9番・小川龍成(26)の適時打で1点を返し、9回には2番・石川慎吾(31)の適時打で1点差に詰め寄ると1死満塁から5番・安田尚憲(25)が適時二塁打をレフトに放ち、逆転に成功した。さらに2点を加え、6ー3とリードを奪った。

1回、オリックスの先発・田嶋大樹(27)に対し、先頭の岡大海(32)は中飛に打ち取られるも2番・石川は右安打で出塁。しかし3番・ポランコ(32)は中飛で2死に。4番・ソト(35)、5番・茶谷健太(26)は連続四球を選び満塁と先制の好機を作ったが、6番・佐藤都志也(26)の打球をセンターを守る杉澤龍(23)が好捕。得点を奪えず初回を終えた。

その裏、ダイクストラの立ち上がりはオリックスの先頭・来田涼斗(21)を二ゴロに。2番・紅林に左二塁打を許すも3番・森友哉(28)を一ゴロ、4番・セデーニョ(25)から空振り三振を奪い無失点で切り抜けた。

しかし2回裏、先頭の頓宮に初球をセンター後方のスタンドに放り込まれ先制点を与えた。
さらに3回、この回先頭の9番・太田椋(23)に四球を与えると1番・来田にセーフティバントを決められ、走者一、三塁に。2番・紅林を三振に仕留め1死を奪うも3番・森の右ゴロの間に三塁走者の太田が本塁へ帰り2点目を失った。

さらに中盤5回にはダイクストラに代わって2番手で中村稔が登板するも2死走者無しから2番・紅林にセンター方向の第1号ソロ本塁打を打ち込まれた。

3点を追うロッテ打線は6回表、オリックスの2番手・髙島泰都(24)に対し、7番・中村奨吾(31)が死球を受け出塁すると8番・山口航輝(23)は右安打で繋ぎ、得点のチャンスを作った。1死一、三塁で迎えた9番・小川はレフトへの適時打を放ち1点を返した。

しかし終盤7回、8回は得点を奪うことができず。2点リードを勝ち越せないまま迎えた9回。オリックスの5番手・平野佳寿(40)の前に9番・小川が二塁を守る安達了一(36)のファンブルにより出塁。続く代打・角中勝也(36)が右安打で繋ぎ無死一、三塁に。すると2番・石川にライトへの適時打が飛び出し土壇場で1点差に詰め寄った。さらに1死満塁から5番・安田がレフトの頭上を越す適時二塁打を放ち、逆転に成功した。続く6番・佐藤にもライトへの適時打が飛び出し5ー3。打線はこの回、二巡目を迎え9番・小川の打球をまたも安達がファンブル。ダメ押しの1点を加え、3点をリードした。その裏は益田直也(34)が無失点に抑え、逆転勝利となった。

話題のニュース

・イオンモールの店内で販売されていたシフォンケーキに「カビ」が発生していたとして、催事販売を実施した企業が謝罪と商品の自主回収を発表しました。

 自主回収対象となるのは、イオンモール倉敷(岡山県倉敷市)で天平フーズ(滋賀県高島市)が実施していた催事販売で4月19日~22日に販売された「シフォンケーキ全17種類」約5000個。一部商品にカビが発生し、消費期限表示も欠落していたといいます。

 同社は26日の発表で「これまでに健康被害は確認されていない」としている一方で、30日に公開された店舗運営者による厚生労働省食品衛生申請等システムの届け出情報によると、「下痢というお申出がありますが、因果関係を調査中です」とのことです。

 同社は「皆々様には多大なご迷惑をおかけしますこと深くお詫び申し上げます」と謝罪。購入者には「速やかな回収にご協力いただけますようお願い申し上げます」と、対象商品を着払いで返送するよう呼びかけています。

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