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私の作務衣の上着


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#洋服生地で作務衣を作る #自分で作る作務衣 #自分サイズの作務衣を作る

型紙を入手するためにテキスト購入


私の作務衣の上着を縫いました。
学生時代、和裁の専門学校へ行っていましたが自分用として縫うのは初めてです。
普段私は男物のLLでシャツなどを購入しています。
そこで以前NHKのテキストを参考にして作った作務衣のデータから寸法を決めました。


また以前購入したテキストや学生時代にノートをとった物が全て手元に無いので新しく2冊のテキストを購入しました。
学生時代は様々な洋裁のテキストやその他のテキストを買っていましたが、今回お裁縫のテキストを購入するのは25年ぶりくらいです。
そしてテキストを見てびっくりしたのです。


今回購入したのが以下の2冊のテキストです。
まず1冊目です。

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開けてみましたら裁断用の図はあるのですが、型紙の寸法がテキストには入っていません。
付録の実物大型紙を写しとって使うタイプでした。
そこで自分のサイズを確認するために見本サイズを確認して非常に悩んだのです。

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ちなみに私のサイズを言いますと、身長は152cm、バストが100cm、ウエストが90cm、ヒップは90cmですがお腹が出ているので一番太い部分で採寸すると100cmになります。
つまり見本サイズを見れば、身長は私のほうが小さいのでサイズが無く、太さは私のほうが大きくてサイズが無いのです。


一人暮らしで採寸をきちんとしてもらうにはお手伝いの人が必要ですが、残念ながらすぐ頼める人はいません。
こういう場合は、とりあえず近い寸法を選んで型紙を使用しますが、非常に不安になりました。


私が学生時代に使っていた本では、本の中に製図がありましたが2種類ありました。
囲み製図と呼ばれるものと、きちんとサイズを計って計算して作る物です。
もちろん実物大型紙も付録で付いていますが、全てのデザインに型紙があるとは限りません。
本に縮小サイズがあり、その寸法を見ながら型紙用紙に書き写して型紙を作っていました。
囲み製図は大雑把で作るには良いのですが、きっちり自分サイズには作れない欠点がありました。


私は囲み製図も好きでしたが、もう1つのサイズを計るほうを好んで使っていました。
こちらはバストの1/4にゆるみ寸法を加えて、と言うような型紙の作り方です。
参考寸法(標準サイズ)が入っていたかはちょっと覚えていませんが、計算しながら作る型紙なので自分サイズの服を作るのにとても使いやすかったのです。


また囲み製図でも縮小で書いてありますので、もし長さや太さが違う場合は寸法を書き換えて型紙を作ればよかったので簡単にサイズ変更する事ができました。
しかし今回購入したテキストは型紙の寸法を知りたければ、付録の実物大型紙を開いて実測しないとサイズがわかりません。
非常に悩みつつも類似の本がもう1冊ありましたのでこちらを購入してみました。

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こちらの本は本の中に型紙の寸法が書いてあるので、とても使いやすかったのです。
今回は作務衣なのでゆったりした服になります。
型紙も直線的なので多少自分のサイズと型紙のサイズが変わっても大きな問題は出ません。
しかし身体にフィットした服を作りたいと思った時、非常に困ると感じました。


もし私のようにサイズが無い場合、太さが足りない部分は型紙を切り開いて太さに対応させなければいけません。
実物大型紙しかない場合は型紙を写しとった後、所定の場所で切り開き足りない部分を足す必要があります。
これが縮小型紙にサイズが入っていれば、数字を書き換えた後に実物サイズの型紙を作れば良いので私はこちらのほうが好きです。


今回は作りませんでしたが、私が一番型紙を必要とする理由はズボンに悩んだからです。
上半身は和裁を知っているので型紙が無くても寸法が決まれば作る事ができます。
しかしズボンは型紙が無いと作ることが出来ません。
ヒップを1/4してゆるみ分を足しますが、股のカーブをどうすれば良いのか?
レディスとメンズは具体的にどこが違うのか?
わたり幅を大きくとれば足回りの動作がしやすいのですが、股ぐりのカーブはどのように決めたらよいのか?
これらを知りたくてテキストを購入しました。


しかし本は私がイメージした答えになっていなかったのです。
その為パンツのテキストを購入しました。
パンツは今回作りませんので、このお話は後日ゆっくりしようと思います。


実は作務衣を作ろうとしたとき、ある書き込みを目にしました。
その方はゆったりしたシャツを作ってもらったそうです。
しかし試着したらパツパツだったそうです。


作務衣もゆったり着る衣類になります。
どうしてパツパツになってしまったのでしょうか?
見た目で判断して採寸をしなかったのでしょうか?
型紙を作る時、何らかのミスをしたのでしょうか?
直接聞いていないので明確な理由は不明です。
しかし、本のサイズはモデルさんサイズであって、私のように身長が基準より低くて太さがある人にとっては型紙を選ぶのに非常に注意が必要です。


私は肩幅が見た目より大きいので昔からメンズのLLサイズでした。
細かった時もメンズのLを着ていましたし、レディースサイズでは部分的にきつい場所がありそれこそパツパツで気に入らない部分が大量発生していました。
誰かと衣類のサイズの話をすると、え?メンズのLLなの?
レディースのMじゃないの?と言われたこともあります。
こういう事もありますので普段既製品を購入するとき、どのサイズを選んでいるのか確認をとらないととんでもないことになる場合もあります。


布の用意


今回、私は在庫の布を使いましたが布を用意するためには必要量の計算をしなければいけません。
私は和裁の手法で作務衣を作りましたので寸法も鯨尺(くじらじゃく)を使用しています。
大工さんが使うのは曲尺(かねじゃく)と言い、センチに換算するとサイズが変わってきます。
鯨尺は1寸が約3.8cmですが曲尺は約3.3cmになりますので注意が必要です。


布の裁断図は以下になります。

裁断図


布幅90cmだとこの裁断方法は厳しいのですが110cm以上であれば何とかなります。
布はお洗濯して縮む分も含めて2m50cm買えば足りますが麻など縮みが激しい布は3m買えば安心です。
背縫いやそで口部分などは布の耳を利用して縫い代処理を簡略化します。
脇の縫い代はロックミシンで裁ち目処理ができれば良いのですが、今回布が薄かったこともあり折って端ミシンをかけて耳くけをしています。

各部のサイズ


各部のサイズは以下の通りです。

身長152cm、最大周り寸法(バストまたはヒップ)100cm

着丈 2尺1寸 79.5cm(10cmくらい短くても大丈夫)
 4尺3寸で裁ち切ります。163.5cm

袖丈 袖付けと同寸 7寸 26.5cm
 裁ち切り 1尺5寸 57cm
 
肩幅 9寸 34cm
 布幅 1尺1寸 42cmで裁断しましたが1尺5分 40cmで良かったと思います。

後幅 9寸
 シルエットを考えると次回は8寸5分にしようかと思います。

馬乗り 4寸5分

袖付け 7寸

前幅 9寸 次回は8寸5分にしようと思います。

下がり 6寸

だき幅 前幅と同寸の9寸で作りましたが次回は8寸5分にしようかと思います。

おくみ丈 1尺6寸断ち切り

おくみ幅 4寸断ち切り
 後幅と前幅で合計1寸減らす予定なので5寸の裁ち切りにしようと思います。

襟下 8寸5分
 着た感じではもう少し襟が長く欲しいので次回は8寸にしようと思います。

袖幅 9寸
袖付け、袖丈 7寸 (筒袖)
袖口 5寸
 袖口は布の耳を使うのでそのまま折って端ミシンにしました。
 袖底は袋縫いです。布に厚さがあればロックミシンです。

紐 長さ7寸5分、幅1寸の断ち切りで4本作ります。
 袖付けから1寸下に付けます。
 右襟につく紐は下から計った位置より2cm下に付けます。
 (下の身頃が下がらないように)


ポケット
 幅 19cm 長さ 18cmで仕上げます。
 ポケットの口が下から1尺5分の位置、脇の縫い目から1寸の所に付けます。


各部のサイズと次回の寸法補正は以上になります。


出来上がった感じは以下の通りです。





最後まで読んで頂きありがとうございました。
 

読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。