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手まりの制作時間


時々、次のように聞かれることがあります。
「1個作るのにどのくらいの時間がかかりますか?」
これは場面によって聞きたい人の状況によって、求める答えが変わってきます。

入門者さんの場合


入門者さんが聞く場合は、自分にも作れるだろうか?
あまり時間がかかるものは完成させることができるのだろうか?
こういう心配から聞いてくることが多いです。

入門者さん向けの模様がいくつかありますが私のところのレッスンでは次のステップで進みます。
1回2時間のレッスンになります。

土台作り
地割(じわり、分割の作業)
模様作りのレッスン

それぞれを2時間ずつ行い作品を作る事が出来ます。
若干時間オーバーした場合、模様作りに2回のレッスンになることもあります。
つまり、6‐8時間で制作できます。
場合によっては少しの宿題が含まれる場合もあるので、最大でも12時間くらいで制作することができます。
もちろん、作業が早く進めば時間短縮になることもあります。

購入の検討をしている場合


オーダーしたいけれども必要な日も迫っているので、間に合うだろうか?
こういう場合もあります。
標準的な作品の場合、原則として納期1か月とお話ししています。
これは今作りかけの作品を完成させ、様々なスケジュールの合間に作るので1か月とお話ししています。
ただ多くの場合、1か月たたずに納品することができています。

最近では2回ほどオーダーのお話を頂きましたが、いずれも非常にタイミングが良く作りかけの作品が無い状態でお話を頂きました。
こういうタイミングですと、即オーダー作品にかかることができますので時間的ロスが無い状態になります。

各種展示サイトを見ていただけるとわかると思いますが、最近の作品発表スピードは月1回更新で5個以上の作品を作っています。
ここから作品の制作時間を推測していただければと思います。

1個作るのにどのくらいの時間がかかるのですか?
と言う質問に対しては、作品によって制作時間が変わりますので答えることは難しいです。と返答をしています。
制作時間により販売価格を決めている関係で、正確な時間は内緒にしています。

以下も読んでいただけると嬉しいです。
製作依頼は販売ページからお願いします。


糸によって制作時間は変わります


現在私がメインに使用している糸は、25番刺繍糸を使用しています。
模様によって変わりますが、多くの場合細い糸を3本合わせて模様を作っています。
3本の糸を全て平行になるようにそろえて模様を作ります。この糸を揃える作業が意外と制作時間に関係してきます。

以前ご縁があって手元に来た糸で、5番の絹糸がありました。
絹穴糸ぐらいの太さの物になります。
糸が太いので手まりの場合は1本か2本で作ります。
市販の手まり糸もこの規格になります。

試しに作ってみたら、あまりに早く作品が出来上がりびっくりしました。
ただ糸が太いので仕上がりが荒く見えて私は好きになれませんでした。
その為私は使わない糸になりました。

以前お断りした案件


数年前のお話ですが、店舗デザインをしているという会社からのお話でした。
直径5‐6cmの手まりを納期1か月で100個欲しいと言われました。
いくら5‐6cmの物とは言っても1か月で100個は厳しいので次のようにお答えしました。

ご予算はどのくらいでしょうか?
現在販売している物であれば即納することができますが、今から新たに
100個作るのは厳しいのでごめんなさい。
このようにお伝えしました。

先日納品させていただいたもの


手作り品販売サイトからご質問を頂きました。
同じ作品を3個欲しいという事でした。
通常ですと直径10cmで作る模様でしたが、12cmの物が欲しいという事でした。
2枚ほどの写真やイラスト見せていただき数個の見本品を作り、その過程で新しいデザインの作品が生まれてお届けすることになりました。

もし何かありましたらお声掛け頂けるととても嬉しいです。
ちなみにお買い上げいただいた作品に関しましては、ご購入者様が自由に使っていただいて問題ありません。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。