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時は戻らないけれど

工芸家の友人と、もう何年も会っていません。

多くのアクセスを集めていた
ブログもホームページも更新されなくなり
強烈な個性とパワーの持ち主なのに
ずい分と気力が落ちているのだなあ、と思っていました。

考えの違いから、もう話すこともない
とケンカ別れしたまま、距離を置いていました。

友人の飼犬が昨年、旅立ったと聞いていて
以来ときどき、夢に見ることがありました。
ひと月ほど前には、
本人と犬が、いっしょに出てきました。
楽しそうだったよ、なんて話でもしようと
久しぶりに電話したら通じません。

昨日、ふとラインを開いてみたら
その友人のアカウントで
ご家族の方からの永眠の知らせでした。

あわてて返信しましたが、
本人の携帯も工房の固定電話も通じません。
ご家族の電話番号も存じません。

共通の知人に連絡を取りましたが
急逝したらしいという以外は不明なまま。
事情について尋ねるには、ご家族が落ち着くまで
待つしかないだろう、という結論でした。

こんなに早く、いってしまうとは。
あの犬の思い出話も、もう出来ません。
取り残された気分です。
失望して立ち止まっても、時はとりもどせないけれど
今は、ただ悲しみたいです。

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