鉄馬(tekihei2317)

なるべくポジティブにもネガティブにも盛りすぎないように気をつけています。 2001年生…

鉄馬(tekihei2317)

なるべくポジティブにもネガティブにも盛りすぎないように気をつけています。 2001年生まれ、兵庫県在住、無職。本と自然が好き。

マガジン

記事一覧

夜の散歩、未来が不安になる

自分の未来を正確に予想する方法がある。この言葉を聞いた人が期待することとはおそらく違うだろうけれど、それは「何もしないこと」だ。何かをしたり、人と関わると予想だ…

【詩】かんぺきなひと

おかあさんはぼくのことを あいしてくれない てすとでひゃくてんとらないと あいしてくれない ぜんぶかんぺきにできないと あいしてくれない おとなはみんな かんぺきなよ…

ストア哲学の好きなところ

ストア哲学とは ストア哲学(ストア派)は、紀元前3世紀の古代ギリシャでゼノンによって始められた哲学の一学派です。前期・中期・後期の3つに分けられていて、主に後期の…

相生ペーロン祭り花火大会に行ってきました

地元相生市で開催されたペーロン祭りに行ってきました。ペーロン祭りは毎年5月末に二日間に渡って開催され、土曜日には海上花火大会、日曜日にはペーロン競走(手漕ぎの船…

【詩】柔軟な生き物

人の柔軟性にはつくづく驚かされる 時代や場所が違えば常識は全く異なり 時代と場所が同じでも個性は様々だ これほど説明が難しい生き物は他にいないだろう 西暦が始まっ…

外で寝ると生活リズムが整う キャンプが好き

数ヶ月くらい早寝早起きしようと思っているが、なかなか難しい。ここ3ヶ月の睡眠の記録を見てみると、日付が変わる前に寝ていることはほとんどなくて、起きるのは大体8~10…

隣の芝生が青く見える時の対処法 feat.寿司を食べる友人

先日、友人と大阪をサイクリングしていたときのことです。この日は朝から忘れ物、パンクなどのハプニングが続いたのもあり、少し疲れが溜まっていました。パンクの修理が終…

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自転車で大阪へ(後編) | ニート旅行記

前編はこちらです。 4日目 2024/05/07(大津→相生) 泊まった快活CLUBは朝食のトースト付きのところでした。今までは何枚食べていいのか分からなかったので1枚にしてい…

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自転車で大阪へ(前編) | ニート旅行記

しばらく家を空けていたので記事の投稿が遅くなりました。家にいない間は、自転車で四国一周したり、四国から帰ってきたらゴールデンウィークだったので父の帰省について行…

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【詩】ヒヨドリ

もうじき満開を迎える桜の木に 小柄なヒヨドリが一羽やってきた 好物の桜の花の蜜を吸いながら 枝を揺らしてダンスを踊っている 鳥にとっては全てが自分の庭で また全てが…

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人として正しいこと、今やりたいこと

稲盛和夫氏の本に「経営の素人の時は人として正しいかどうかを基準にしていて、その考えはずっと変わっていない」と書かれていた。人として正しいことと言えば、正直、親切…

35

【詩】登山

久しぶりに近所の山に登ってみる 長時間運動する時気をつけるのは 焦らずペースを一定に保つことと ゴールだけを目的にしないこと 目的地に着くのはもちろん目的だが 過程…

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【短編】恩と金(2910文字)

2XXX年、大国ジパングの南にエトン共和国と呼ばれる国があった。二国は全く逆の経済システムで成り立っていた。ジパングの通貨「エン(円)」とエトンの通貨「オン(恩)」…

言葉の曖昧さと、実践の明確さ(科学と哲学とプログラミング)

2023年末に人生での心の重要さに気づく機会があり、それから心や認知、意識について学び始めました。 心は、脳という形のあるものが生み出す形のないものです。そのため心…

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多可町に行ってきた(サイクリング記録)

しばらく長めの距離を走っていなかったので、サイクリングに行ってきました。行ったのは兵庫県の多可町です。地図で兵庫県を縦に走っている道路を見て、このあたりはまだ通…

16

【詩】思考中毒

頭の中をじっと観察すると 思考は無意識に起こると気づく 経験して感じたことや 本で読んだことを混ぜ合わせて せっせとお喋りをしている 考えるのが辛いときもある 同じ…

16
夜の散歩、未来が不安になる

夜の散歩、未来が不安になる

自分の未来を正確に予想する方法がある。この言葉を聞いた人が期待することとはおそらく違うだろうけれど、それは「何もしないこと」だ。何かをしたり、人と関わると予想だにしないことが起きて、未来の不確実性は高くなる。一方で、人と関わらずに何もしなければ、大して変わらない日々が続くから未来は予想しやすい。

数年前、大学を休学して実家に帰っていた僕はこの事実に気づき、このまま実家で何も成さずに時間が経つこと

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【詩】かんぺきなひと

【詩】かんぺきなひと

おかあさんはぼくのことを
あいしてくれない
てすとでひゃくてんとらないと
あいしてくれない
ぜんぶかんぺきにできないと
あいしてくれない

おとなはみんな
かんぺきなようにふるまうけど
かんぺきなひとはいないことを
ぼくはしっている

なんでそんなことをするの?
おとなはかんぺきじゃないと
だめだとおもっているからだよ

ぼくは
おかあさんのやさしいところも
ちょっとおこりっぽいところも
せんせい

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ストア哲学の好きなところ

ストア哲学の好きなところ

ストア哲学とは

ストア哲学(ストア派)は、紀元前3世紀の古代ギリシャでゼノンによって始められた哲学の一学派です。前期・中期・後期の3つに分けられていて、主に後期の哲学者による著作が残っています。

後期ストア派の哲学者には、セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウスなどがいます。エピクテトス自身は著作を残していませんが、弟子のアリアノスがエピクテトスの講義や思想をまとめたものが残っています。

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相生ペーロン祭り花火大会に行ってきました

相生ペーロン祭り花火大会に行ってきました

地元相生市で開催されたペーロン祭りに行ってきました。ペーロン祭りは毎年5月末に二日間に渡って開催され、土曜日には海上花火大会、日曜日にはペーロン競走(手漕ぎの船の競走)と陸上パレードが行われます。相生市の人口2万7千に対し、花火大会だけでも8万人の人が訪れる相生市の一大イベントです。

花火をどこで見るか

花火はおおよそ図の赤で囲んだ位置から打ち上げられます。

出店は主に市役所のある通りと、そ

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【詩】柔軟な生き物

【詩】柔軟な生き物

人の柔軟性にはつくづく驚かされる
時代や場所が違えば常識は全く異なり
時代と場所が同じでも個性は様々だ
これほど説明が難しい生き物は他にいないだろう

西暦が始まってから二千年
人が誕生してから三十万年
一人の生と比べると長い時間に思えるが
生命にとっては一瞬の出来事に過ぎない

今の時代の選択どころか
五百年前の選択が正しいのかどうかさえ
判断するには早すぎるのだろう
人の目には過渡期しか映らな

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外で寝ると生活リズムが整う キャンプが好き

外で寝ると生活リズムが整う キャンプが好き

数ヶ月くらい早寝早起きしようと思っているが、なかなか難しい。ここ3ヶ月の睡眠の記録を見てみると、日付が変わる前に寝ていることはほとんどなくて、起きるのは大体8~10時頃だった。たまに早起きしている日は予定があったのだろう。なんとかならないかと思ったが「やらなくてもいいことは、やらない」という怠惰なたちだったことを思い出して、予定を入れる以外に方法はないのだと諦めた。

しかし最近、「外で寝れば勝手

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隣の芝生が青く見える時の対処法 feat.寿司を食べる友人

隣の芝生が青く見える時の対処法 feat.寿司を食べる友人

先日、友人と大阪をサイクリングしていたときのことです。この日は朝から忘れ物、パンクなどのハプニングが続いたのもあり、少し疲れが溜まっていました。パンクの修理が終わった後、お昼時でお腹もペコペコになったので、近くのスーパーでご飯を買って休憩しました。私はおにぎりセットとたまごサンドを買い、友人は寿司を買っていました。

寿司を見て一瞬「うらやましいな〜」という思考がよぎったのですが、いくつかのことを

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自転車で大阪へ(後編) | ニート旅行記

自転車で大阪へ(後編) | ニート旅行記

前編はこちらです。

4日目 2024/05/07(大津→相生)

泊まった快活CLUBは朝食のトースト付きのところでした。今までは何枚食べていいのか分からなかったので1枚にしていたのですが、補充しているところを見て大丈夫そうだったので2枚焼いていただきました。その後お腹空いていたのでもう1枚いただきました。大感謝です。

相方とほぼ同じ時間にチェックアウトし、前日に行くと決めていたイオンモールの

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自転車で大阪へ(前編) | ニート旅行記

自転車で大阪へ(前編) | ニート旅行記

しばらく家を空けていたので記事の投稿が遅くなりました。家にいない間は、自転車で四国一周したり、四国から帰ってきたらゴールデンウィークだったので父の帰省について行ったり、友達に会いに大阪に行ったりしていました。ここ3週間で引きこもり的には半年分くらい外にいたので、しばらくは家でゆっくりするつもりです。

始めは四国旅行の記事を書いていたのですが、期間が長いので文量も多くなり、誰のために書いている文章

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【詩】ヒヨドリ

【詩】ヒヨドリ

もうじき満開を迎える桜の木に
小柄なヒヨドリが一羽やってきた
好物の桜の花の蜜を吸いながら
枝を揺らしてダンスを踊っている

鳥にとっては全てが自分の庭で
また全てがみんなの庭でもある
体力が許す限りどこへだって行ける
人の方が窮屈に生きているだろうか

彼らに何をするのが好きかと聞くと
歌、踊り、食べることと答えるだろう
彼らが餓死するのを見たことはない
自然が全てを与えてくれるのだから

人は

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人として正しいこと、今やりたいこと

人として正しいこと、今やりたいこと

稲盛和夫氏の本に「経営の素人の時は人として正しいかどうかを基準にしていて、その考えはずっと変わっていない」と書かれていた。人として正しいことと言えば、正直、親切、公平、寡欲などが思い浮かぶ。道徳の授業で習うようなことだ。これらは論理で導けるものというよりは、人間の生物的特徴から導かれるものなのではないかと思う。

進化の理論は、人間も生物の一種に過ぎないという事実をまじまじと突きつける。行動を引き

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【詩】登山

【詩】登山

久しぶりに近所の山に登ってみる
長時間運動する時気をつけるのは
焦らずペースを一定に保つことと
ゴールだけを目的にしないこと

目的地に着くのはもちろん目的だが
過程の気持ちを蔑ろにするのは損だ
景色を眺めて一歩一歩を踏みしめる
本当の幸せはそこにあるのだろう

道中の看板にはこう書かれていた
「美しい自然を、楽しく歩こう」
これ以上なくシンプルな言葉だが
これ以上重要なことはないだろう

山に登

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【短編】恩と金(2910文字)

【短編】恩と金(2910文字)

2XXX年、大国ジパングの南にエトン共和国と呼ばれる国があった。二国は全く逆の経済システムで成り立っていた。ジパングの通貨「エン(円)」とエトンの通貨「オン(恩)」は、1エン = -1オンというレートで取引された。ジパングが黄金の国と呼ばれ経済的に豊かだったのに対し、エトンは経済的には豊かではなかった。しかし、自然や人の温もりに恵まれていた。

オンにはエンと同じように、硬貨と紙幣があった。ジパン

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言葉の曖昧さと、実践の明確さ(科学と哲学とプログラミング)

言葉の曖昧さと、実践の明確さ(科学と哲学とプログラミング)

2023年末に人生での心の重要さに気づく機会があり、それから心や認知、意識について学び始めました。

心は、脳という形のあるものが生み出す形のないものです。そのため心の研究は、科学と哲学の2つが交わる領域です。私は科学者や研究者が書いた本を読むのが好きだったので、主に科学の方面から心について学ぶことにしました。

■ 科学者から見た哲学

何冊か本を読んでいるうちに、心について学ぶという目的からは

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多可町に行ってきた(サイクリング記録)

多可町に行ってきた(サイクリング記録)

しばらく長めの距離を走っていなかったので、サイクリングに行ってきました。行ったのは兵庫県の多可町です。地図で兵庫県を縦に走っている道路を見て、このあたりはまだ通っていないので行ってみることにしました。前回100km弱をサイクリングしたときは道がほぼ平坦なのもあり余裕があったので、今回は距離を伸ばして往復130kmくらいのルートを設定しました。

相生市→姫路市→加西市を通り、西脇市の端を一瞬通って

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【詩】思考中毒

【詩】思考中毒

頭の中をじっと観察すると
思考は無意識に起こると気づく

経験して感じたことや
本で読んだことを混ぜ合わせて
せっせとお喋りをしている

考えるのが辛いときもある
同じことを結論が出ないまま
何度も何度も繰り返すから

本来、命を保つために
備わった機能なのだから
使い方を間違っているのだろう

しかし、考え抜いたその先に
自分でも驚くような
発見に辿り着くこともある

読んで、考えて、話して、書

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