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シン・映画日記『チーム・ジンバブエのソムリエたち』

ヒューマントラストシネマ有楽町でドキュメンタリー映画『チーム・ジンバブエのソムリエたち』を見てきた。

ワインのブラインド・テイスティングの世界大会にジンバブエの人たちがチームを結成して挑む、というドキュメンタリー。

アフリカの南アフリカ共和国に隣接する国、ジンバブエ。ジンバブエドルのハイパーインフレとか内戦があるとかでボンヤリとしたイメージしかないけど、そんな国状だからか国産ワインそのものがないし、当然ワイナリーやソムリエの文化だって皆無に近いが、主人公の4人は南アフリカに難民として滞在している時にワインと出会ってフランスで開催されるワインのブラインドテイスティングの世界大会に出る、というもの。

ノリとしてはボブスレーのジャマイカ代表を描いた『クール・ランニング』に非常に近い。
面白いのが、渡仏してから大会当日までの約一週間ぐらい現地のコーチと共にテイスティングのトレーニングをするんだけど、そのフランス人のコーチがなかなかの曲者。かつては優秀なソムリエで、業界でもコネがきく実力者らしい。でっぷりして好々爺然とした感じは「SLAM DUNK」の安西先生。だが、片耳が難聴で左耳しか聞こえないはコーチとしての方針も傍から見れば微妙だは、いざ本番では難聴が災いしてジンバブエ人の4人と意思疎通が上手くいってないとか、見かけは安西先生なのだがほぼほぼ見かけのハッキリ言ってポンコツな安西先生。トレーニングでフランス・ドイツのワイナリーをまわれたのはこの人のコネのおかげと考えると何ともいえないが、それとてポンコツフレンチ安西の行きたい所を行ってただけじゃね、と疑問視せざるを得ない。

ちなみに、世界ブラインド・テイスティング大会は毎年24ヶ国ぐらいで行われ、確認出来たあたりでは隣国の南アフリカ共和国チームをはじめ、ホスト国のフランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、中国、スウェーデン、スペインとあって、エンドロールで翌年開催ついて触れた際に日本も参加していることか分かったし、ネット上でスイスやベルギー、ハンガリーが参加していることも分かった。

ソムリエのドキュメンタリーというより、無謀な挑戦のドキュメンタリーとしてはまあまあかな。

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