てがきのぎし

心臓以外のエコーをとれる臨床検査技師。自己勉学用のノートはもってるけど結局必要なときに…

てがきのぎし

心臓以外のエコーをとれる臨床検査技師。自己勉学用のノートはもってるけど結局必要なときに必要なものがなくて結局ググる。。。 効率悪くね?ってことでインスタにあげることにした。 ついでにnoteも書いてみる。

マガジン

  • 血管エコー

    頸動脈、腹部大動脈、腎動脈、下肢血管、上肢血管 見るところ多すぎる血管エコーについて。

  • 腹部エコー

    肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・膀胱 たくさんの臓器を見る腹部エコーについて。

  • 甲状腺エコー

    小さいのにたくさんの要素がつめこまれている甲状腺エコー。 覚えるのが大変なあれこれについて

  • 乳腺エコー

    病変評価が難しい乳腺エコー。 評価の手助けになるあれこれについて。

  • アキレス腱エコー

    家族性高コレステロール血症でおこるアキレス腱肥厚をエコーでみてみよう!

最近の記事

血管エコー:下肢静脈

今回は下肢静脈について。 下肢静脈は血栓のできてないかを見ていく検査です。 血栓の有無をみるのはそこまで難しくないですが、 解剖の理解が重要になります。略語含めしっかり覚えましょう。 【解剖】 【検査法】 【所見例】 血栓がある場合は下記についても評価して記載しましょう。 性状:エコーレベル、均質性、索状構造物の有無 形態:閉塞型 or 非閉塞型 or 浮遊型 どこからどこまで続いているのか 総大腿静脈(CFV)の呼吸性変動がない場合は 下大静脈や総腸骨静脈

    • 血管エコー:腎動脈

      今回は腎動脈について。 腎動脈は腹部にあり他の血管エコーで見る血管より深部にあるため、 描出がかなり難しい場合があります。 検査方法をしっかり覚えておきましょう。 腎動脈の検査は腹部大動脈から始まります。 腸管で同定不明な部分は見れませんが、 描出可能なところは観察して石灰化や狭窄がないことを確認しましょう。 私の場合は腹部エコーと同時に行うことが多いため 所見例に腎臓や膀胱の形態評価を記載しています。 施設によるとは思いますが、 腎臓や腎動脈エコー時にさらっと腹

      • 血管エコー:頸動脈

        今回は頸動脈について。 頸動脈は脳へ血液を運ぶ重要な血管です。 解剖と計測方法についてしっかり理解しておきましょう。 【解剖】 一般的には画像とは逆に内頸動脈が外側、外頸動脈が内側にあります。 頭側で交差して内頸動脈は頭側に、外頸動脈は表在に向かいます。 解剖書では交差などが絡むと椎骨動脈も合わせて見辛いイラストになってしまうので、逆に書かれてることが多い(と個人的見解)。 たまーにですが内頸動脈が内側に来ている患者さんもいるので血流波形等で区別できるようにしておきま

        • 血管エコー:装置設定

          今回からは血管エコーについて といっても血管エコーはドプラ波形の細かな設定が必要です。 今回は装置の設定についてのお話。 Bモードで血管を描出したあとカラードプラをあてます。 カラードプラをあてるとカラースラントがでてきます。 血管のモード以外だと長方形で出てきますが、 血管のモードだと平行四辺形で出てきます。 スラント角度を血管に対して平行四辺形の辺が平行または垂直になるように調節しましょう。 そのあとドプラスラントをだします。 カラースラントと同じ角度で出てくる

        血管エコー:下肢静脈

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        • 血管エコー
          4本
        • 腹部エコー
          9本
        • 甲状腺エコー
          3本
        • 乳腺エコー
          3本
        • アキレス腱エコー
          1本
        • エコーサイン
          6本

        記事

          甲状腺エコー:腫瘤評価

          今回は甲状腺腫瘤の評価について。 甲状腺エコーで腫瘤をみつけたときの評価するポイントや どういった判断になるのかみていきましょう。 サイズや内部の状態によってかなり変わりますね。 甲状腺腫瘤の場合、20mmを超えるとFNACです。 ポイントをしっかり押さえて腫瘤をみつけたときにいかしていきましょう。

          甲状腺エコー:腫瘤評価

          甲状腺エコー:診断基準

          今回は甲状腺の診断基準について。 甲状腺の疾患は血液検査などの他の検査結果をふまえて診断されます。 エコーをする際も甲状腺の診断について理解しておくと 医師が何を疑っているのか分かるので エコーで見たいところも予想できますね。 ※検査値の基準値は検査法によって変わるので注意! エコーをする上でオーダーした医師が 『何の疾患を疑っていて何を見たいのか』 理解するのは甲状腺だけでなく全ての領域で大事ですね。

          甲状腺エコー:診断基準

          甲状腺エコー:基準値

          今回からは甲状腺エコーについて。 今回は甲状腺エコーでの基準値のお話。 年齢によって基準値が細かく違うのでしっかり押さえましょう。 甲状腺エコーについてのまとめはこちら 甲状腺は疾患によって境界不明瞭なると計測が難しくなります。 普段から境界をしっかり描出できるようにしておきましょう。 境界不明瞭の場合はしっかり所見にも書いておきましょうね。 参考文献:これから始める体表エコー

          甲状腺エコー:基準値

          乳腺エコー:エラストグラフィー

          今回はエラストグラフィーについて。 エラストグラフィーは腫瘤の硬さを相対的に評価してくれます。 腫瘤の硬さは悪性度を考える上で重要な情報なので、 しっかり判断できるようにしましょう。 乳腺エコーについてのまとめはこちら 乳腺エコーを教えているとよく肋骨をROI内にいれていたり ROI内に大きい腫瘤だけうつしている初心者さんにあいます。 気を付けましょう。 プローブの置き方はゼリー多めでふわっとです。 プローブがついてるの?浮いてるの?くらいふわっと置きましょう。 き

          乳腺エコー:エラストグラフィー

          乳腺エコー:マンモとマンマ

          乳腺の検査には主になるものとして マンモグラフィー(mammogaraphy)と 乳腺エコー(mammary gland echo)があります。 略語としてマンモグラフィーはマンモ、乳腺エコーはマンマと呼ばれます。 それぞれ検査に長所と短所があり、 精査施設では両方する場合が多いのではないでしょうか。 マンモグラフィーがある程度読めるようになれば 医師が見てほしいところをエコーでしっかり見れるようになります。 (他の検査結果の先入観なく検査することも大事ですが。) エ

          乳腺エコー:マンモとマンマ

          乳腺エコー:カテゴリー分類

          今回からはいよいよ乳腺エコー! 個人的には乳腺エコーが1番好きなのです。 今回はカテゴリー分類について。 こちらのカテゴリー分類にそって判断していくと おのずと必要な画像も分かってくるので理解は大事です。 習得したてのころは病変があったら病変の画像とって 先輩に泣きついていました(笑) ちゃんと根拠ある考えで病変の判断をするには カテゴリー分類は押さえておきたいところですね。

          乳腺エコー:カテゴリー分類

          腹部エコー:卵巣腫瘤

          今回は卵巣腫瘤について。 卵巣腫瘤には種類があり疾患ごとの像を把握しておくのも大事ですが、 腫瘤の良悪性を判断する分類があるので、そちらをまとめておきます。 腹部エコーのまとめはこちら 参考文献:卵巣腫瘤エコーパターン分類

          腹部エコー:卵巣腫瘤

          アキレス腱エコー

          今回はアキレス腱エコーについて。 家族性高コレステロール血症の診断の補助として エコーで評価する方法が最近流行していますね。 その方法について解説していきます。 まずは家族性高コレステロール血症について。 アキレス腱肥厚をX線撮影で計測するのはなかなか難しいらしく 被曝もなく手軽で細かい部分の計測に優れたエコーで計測しよう! って感じですね。 次は検査方法について。 まずは自分にあてて描出の練習をするのもいいかもしれませんね。 最後に結果の解釈について。 今回

          アキレス腱エコー

          腹部エコー:側副血行路

          今回は側副血行路について。 たまーに出会うけど所見に側副血行路の名前が書けなくて悔しい思いをするのでまとめておきます!(笑) 腹部エコーのまとめはこちら

          腹部エコー:側副血行路

          腹部エコー:ナットクラッカー症候群

          今回はナットクラッカー症候群についてまとめていきます。 腹部エコーについてのまとめはこちら ナットクラッカー症候群は血尿や蛋白尿を起こすため 健康診断で指摘され来院し腹部エコーで確認するケースがあります。 腹部エコーで確認するべきポイントを押さえましょう。 診断に関しての値は文献によって変わるため、施設基準を確認しましょう。 ただ、上腸間膜動脈-腹部大動脈間の計測、血流速度、圧較差の項目は変わらないため計測は出来るようにしておくといいですね。 ナットクラッカー症候

          腹部エコー:ナットクラッカー症候群

          エコーサイン:腸管

          今回もエコーサインをまとめていきます。 今日は腸管のエコーサインについて。 エコーサインの名前もそうですが、 病態と像をセットでおぼえると確認するポイントが整理できます。 〈腸管の主なエコーサイン〉 carvix sign isolation sign pseudo kidney sign target sign 他のエコーサインはこちら 参考文献:実用超音波用語集ーサイン集 腹部エコーのまとめはこちら

          エコーサイン:腸管

          エコーサイン:胆管

          今回もエコーサインをまとめていきます。 今日は胆管のエコーサインについて。 エコーサインの名前もそうですが、 病態と像をセットでおぼえると確認するポイントが整理できます。 〈胆管の主なエコーサイン〉 inner tube sign parallel channel sign portal sandwich sign shotgun sign too many tubes sign 他のエコーサインはこちら 参考文献:実用超音波用語集ーサイン集 腹部エコーの

          エコーサイン:胆管